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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
44/82

バナナフルーツ登場せり

それは南国の果実

 布衣利火韻(ふいりぴいん)からの輸入は

 心持ちを落ち着けてくれる

 大した貿易になりました

 バナナフルーツを使った

 色んな食べ方を開発して

 じゃぶじゃぶ党の

 新居球磨(あらいくま)氏は「バナナフルーツ氏」として

 世に知られました


 獅子党の職権乱用から始まって

 すっかり荒んでいた麒麟国ですが

 新しい南の国のフルーツは

 スイーツとしても食事としても

 大そうもてはやされました


 ミルクセーキはもちろん

 バナナフルーツパルフェ

 バナナフルーツアイス

 バナナフルーツプリン

 バナナフルーツブレッド等

 あらゆるものに

 バナナフルーツは混ぜられました


 その中でも一番人気があったのが

 バナナフルーツクリームケーキでした

 皮をむいたバナナフルーツを

 クリームとスポンジケーキで包んで

 三銭で売り出した物でした


 新居球磨氏は悩んだのですが

 三銭五厘つけるか

 二銭八厘つけるかで

 三銭に落ち着きました

 ちょっとお高いケーキですが

 バナナフルーツが

 国民食になるには

 十分なアプロオチであったと

 新居球磨氏は演説しました


 勿論じゃぶじゃぶ民にとっては

 皮をむいて丸洗いした

 バナナフルーツが一番なのですけど


 球磨氏の肢の毛は

 すっかりぼさぼさになって

 彼は少し痩せていました

 それでも世界をまたぐために

 世界地図をまたぎながら

 麒麟国から何処まで飛べるかを

 考えたのは有益でした


 本日の日報はこれまでです

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