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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
43/94

河津家の蛙

河津さん家は犬族です

 犬のご家庭の庭に

 蛙のご家庭が住んでいます


 両者は特に関せずで

 仲もそんなに良くないが

 日夜挨拶しておりました


「いやぁ 良い日だこんにちは」

「こりゃぁ 天気の悪い日だ」

「なんとも散歩の日和だね」

「皮膚がピリピリ言いますが」

「それも仕方はないでしょう」


 そう言って犬のご家族は

 歩いて十五分の公園まで

 ピクニックに行ったものです


 そう言って蛙のご家族は

 生暖かい池の中

 巣ごもりをして過ごしたそうです


 やがて雨季の天気です

「いやぁ 散々降っている」

「こりゃぁ ようやく降って来た」

「紫陽花も見頃と言うでしょう」

「あれとはウマが合うのです」

「何故と聞いてもよろしいか」

「雨が降らぬと焼けてしまう」

「ははぁ 確かに散々だ」


 そう言って犬のご家庭は

 テレビを見て過ごしました


 そう言って蛙のご家庭は

 くえろくえろと鳴きました

 夏の田んぼの時期などは

 種族の限りに大合唱

 光を求める虫求め

 窓ガラスになど貼りついて

 河津家の犬を見ています


 犬の一家は新聞で

 新しい食を見つけました

 じゃぶじゃぶ党の党首である

 新居球磨(あらいくま)氏が布衣利火韻(ふいりぴいん)と言う国から

 取り寄せてきたバナナフルーツと言うものです

 卵と牛乳と一緒にミキサーにかけて

 ドリンクにしても美味しいと

 書いてあるので犬達は

 今度買ってみようと言いました


 くれろくれろと蛙達

 すこうしばかり鳴き替えたり

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