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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
38/94

暴風と景

暴風時計

 荒らかな風が叩いた静寂を

 世の更ける日に目が覚めた時


 ゆらゆらと押して引くよう波風が

 遠退くように近づくように


 真白な月に墨色の雲

 描いたような朧月夜


 海の底には七つの宝があると言う


 たくたくと滴る

 雨水の内包した

 空気の中か大地の底か

 分からない場所で

 獣は咆える


 手を伸ばしたら

 掴み取れるか

 分からないけど

 其処にはいつも

 世界がある


 荒らかな風が叩いた茫漠を

 夜の更ける日に目が覚めた時


 サラサラと流れ行くよう時溜まり

 早くもありて遅くもありて


 星屑さえも爆風の外

 棚引く事が風の描き方


 だとしたらこの空は

 まるで滝壺の渦だ

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