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花恋
誰かは嫌う心模様
進化の過程でどうやら
不要なものを得たようです
だから僕は僕達は
納得の行くものを探して
深々と考えるのです
それが決して子供を残したいとか
そう言う感情ではないことは
理解しているのです
本来と言うものが
乖離してしまっていて
脳と言うものの作り出す
本来が当てはまらないのです
信仰と言うものが
この世に存在するので
僕はこの本来には不要な物を
恋と名付けてみたのです
涙も何も要らないのです
この心は信仰のようなもので
姿の無い神様を信じるように
姿の無い心を信じています
幸せな子供のふりをしましょうか
満たされていて欲もない
刺激の無い日々を不満足に思ってる
幸せな子供のふりをしましょうか
それは存外無理と言うもので
生憎と記憶はボロボロなので
自己修復を試みます
儀式も祈りも必要ないのです
心の中に一輪 花を咲かせて
枯らさないように水を与えて
食いちぎろうとする化物から
鉄鎖で守らなきゃなりません
花は笑んで居るでしょう
日の差す場所にて




