表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
32/82

ショコラ心臓猫

キュウッとするとパチンッとなる

 はち切れ猫さんの心臓はチョコレートです


 開幕と同時にパチンと言って砕けてしまいました


 透明なゼリーの体に一滴


 チョコレートの心臓を持っていたので


 誰かかが撃ったジェリービーンズが


 当たって砕けてしまいました


 八つ裂き猫さんの心臓はベーコンです


 ちょっとやそっとの打撃では壊れませんが


 ブレッドの体はふわふわで


 なんとも心配な様子でしたよ


 そして八つ裂きにされたので薄っぺらく


 転がってしまいました


 コロコロ猫さんの心臓は飴玉です


 体は何処も彼処もチョコレートで


 カチカチで歯も立ちません


 パチンと撃ってもザクリと刺しても


 カチンコチンなのです


 でもそれは冷凍庫の中の事だけで


 お外に出た途端どろぉっと


 溶けてしまいました


 どうにもならない猫さんは


 マシュマロで出来ています


 心臓も肺臓も全部マシュマロです


 マシュマロの猫さんはパチンもザクリもどろぉも無くて


 当たり前に猫でした


 日向ぼっこをしてうーんと背を伸ばして


 従僕(かいぬし)に背中を搔いてもらっています


 だけど火の近くにだけは絶対に


 近づいてはいけません


 もちもちになって気分の良くなった


 マシュマロは食べられてしまうのです


 もちろんです


 従僕はそのためにマシュマロの猫さんを飼って


 いつか食べてしまおうと思うのを


 とても楽しんでいるのです


 それはいつかだから


 いつまでも美味しい


 おやつなのでした


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ