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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
23/94

ワンタンへの追悼

お料理雑言集 1

 タ・タタンって足音鳴らす


 タ・タタンって手拍子鳴らす


 タ・タタンって口ずさんでる


 ビートはひどく単純で良い


 夕暮れお月様の


 笑顔は望めないけど


 なんでどうして


 なんてことだろ


 湯気の中にワンタンスープを


 レンゲを片手に待っている


 しばらく僕は幸せなようで


 疲れてしまう世上の事は


 しばし忘れて居ましょうか


 涙雫描いたピエロ人形が


 首をかしげたとしても


 飲茶(おやつ)の時間に考える事じゃないのです


 口に含んだ塩水と胡麻油


 スープになった鶏に哀悼を


 想像力の貧困さと


 無関心って言うものが


 符合すると生まれるのが


 一杯のスープの中に


 泳いでる者達です


 命を食べるようにできているから


 一つの命も失わせずに


 生きて行くことは出来ないの


 実際僕は彼等で出来た


 一杯のスープを楽しみに


 レンゲを片手に持っているのです


 しとしと雨が降るのは


 明日が晴れだからなんでしょう

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