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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
15/116

透明

忘れそうになったら吹いてよ

 カーテンがそよいだ


 暁はまだ寒い


 風が吹き抜ける時の音を


 口笛で奏でている


 涼やかな旋律を繰り返し


 東の空が蒼くなる頃


 海のほうに歩く


 両腕を伸ばして


 髪の毛を揺らして


 黒いコートを揺らして


 その背中に一対の


 皮膜の羽らしきものを


 見ても観ないふりを


 僕達は続けてるんだ


 潮風の向こうに


 高層ビルを観て


 中々の景観だって


 楽しそうに笑むんだ


 死んでしまう時が来たら


 僕達はその時を約束するだろう


 握手を交わす事もない


 ただ僕は彼の


 透き通るような口笛を


 知ってるだけの


 皮膜の羽を持った子供だ


 朝陽が空を包んで行く


 何も迷うことは無い


 終わりまで歩こう

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