表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
15/82

透明

忘れそうになったら吹いてよ

 カーテンがそよいだ


 暁はまだ寒い


 風が吹き抜ける時の音を


 口笛で奏でている


 涼やかな旋律を繰り返し


 東の空が蒼くなる頃


 海のほうに歩く


 両腕を伸ばして


 髪の毛を揺らして


 黒いコートを揺らして


 その背中に一対の


 皮膜の羽らしきものを


 見ても観ないふりを


 僕達は続けてるんだ


 潮風の向こうに


 高層ビルを観て


 中々の景観だって


 楽しそうに笑むんだ


 死んでしまう時が来たら


 僕達はその時を約束するだろう


 握手を交わす事もない


 ただ僕は彼の


 透き通るような口笛を


 知ってるだけの


 皮膜の羽を持った子供だ


 朝陽が空を包んで行く


 何も迷うことは無い


 終わりまで歩こう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ