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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
115/122

溶けた骨

 ベルが鳴るベルが鳴る

 呼び出し音が鳴っている

 一つ寂れた部屋の中

 呼び出し音が鳴っている

 トゥルルル

 トゥルルル

 何度も何度も鳴っている


 機嫌の悪いカステリア

 シロップ漬けのチェリーと一緒に

 クリームタルトにして食べられた

 味わい深くはないけれど

 バニラの香りのクリームは

 大変上等だと言うの


 行き場のない電話番号が

 モニタに表示されている

 電池が切れたら途切れる奴だ

 茶番劇には終わりがなくちゃ

 今度は誰にいじめられたって

 マンマに告げ口するんだろ


 べとべとに甘いスウィーツを

 毎日食べていた結果

 頭の骨が溶けたんだって

 そいつぁ愉快な滑稽話


 トゥルルル

 トゥルルル

 ベルはずっと鳴っている

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