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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
11/116

渇いた声

枯れてしまう前に

 さららゆららひらら

 木の葉揺れる午後の事だ


 赤く熟れて砕けて

 咎の実は蒸発した


 雲の羽は昇って行く

 天国とやらに逝くために


 月の外に日が暮れるとして

 然らば何色の意図を問う


 何の青が其処に混じる

 ダラダラと零れる滴りの


 菫色が紺に閉じる

 夜の底は沼の中


 宵闇はベールだから

 狂いを隠してくれるかな


 ひだを寄せてあなたの顔を

 淡く滲ませている


 隠して瞑ってしまうの

 瞼彩った色彩の奥で


 銀色の半月が覗く

 あれが空の果てだと


 夕の片隅は未だ

 燃え尽きる星屑の墓


 白い光の無垢炉だ

 加熱された屍が埋もれて


 焼けて燃えて砕けて

 雲の涙は地上へ


 叩きつけられて行くの


 雲の涙は地上へ

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