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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
109/122

魔法使いと竹とんぼ

 ビードロ玉とレモネード

 夏にはよく見えていた

 著しく冴えた彩度で

 向日葵が影を浮かべていた


 水の無い地面で

 照らし出すものが

 余りに不憫だと

 水平線を切る

 どこかの船を見つめたの


 空が銀色の光る日に

 トネリコの枝を折って

 魔法の杖にしよう

 三つ節がついて居たら

 とても上等なの


 ひそひそみんなが囁いてる

 其処には何にも存在しない

 空っぽだけがくるくる回る

 仕方ないから黙っているの

 だけど君が怒った理由は

 僕の想像するままさ


 きっと認めはしないだろう

 だって君はまだ自分の事も

 何の一つも分かっちゃいない

 ニヤリと笑まれた理由すら

 何の一つも分かっちゃいない


 幼い子供は世界の全部が

 自分のために作られてると

 勘違いするものらしいから


 ひそひそみんなが囁いてる

 それはクルクル回転して

 地面にカランと投げ出される

 竹で出来たトンボと同じ

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