第11話~異常~
丸1月も開けてしまいすいませんでしたァァァァァァァァ!
テストも終わったのでこれから暫くはこんなことにはならないと思います。
誠に申し訳ございませんでした
「ふう……とりあえずここは安全だろ」
オレは暁リュウセイ。ついさっきまで天帝軍のやつと戦ってた……と行ってもほとんどレイが1人で戦ったんだけどな。レイの能力はプロトタイプだって聞いていてから拡張《バ−スト》は使えないと思っていたんだが……
「まっさかあんなに暴れ散らかすとはな………てか意外と重いなレイのヤツ」
ちなみに今オレは3人を担いでマシクフ島の基地に運びこんでいる。天馬中将は敵の攻撃を食らってダウン、アカネは途中で寝た。多分疲労かな。そしてレイは………わからん、疲労なのかバーストの反動なのか、それとも別のなんかなのか、ともかくわかるのは結構傷を負っているのと体温が高いってことくらいか………早く治療しないとまずそうだな。
「まあオレも人のこと言えないけどな」
かくいうオレも、レイ達程ではないが手当しないとまずいだろう。アカネ庇ったりしてたしな。
「えっと……本部本部……お、これか」
そんなわけでトミ市の本部から応援を要請するために通信室へと足を運んでいた。レイ達もここへ運んでいる。通信機械も問題なく動いた。本部と通信を繋ぎ、応答を待つ。
「えーあー……こちら本部。マシクフ島ということはカグラ中将ですか?」
「いや、戦闘班所属の暁リュウセイだ。つい先程、天帝軍大尉から襲撃を受けた。撃退はしたものの、重傷者もいる。応援がほしい」
「えーと、ちょっと変わりますねー………総指揮官殿ーー」
「はいはいなによこっちはちょっと今忙し──ってリュウセイ君!?」
「あ、皇城指揮官ですか? ちょっといろいろヤバいんで救援送ってくれると嬉しいんですが………」
本部の通信対応担当から皇城指揮官に代わってもらって、救援要請をしたんだが………
「あれ? 言ってなかったっけ? もう救援送ってるんだけど……」
あれ? そうだっけか? そういえばそんなこと言ってた気も………まあ、いいか。結果的には救援が来るんだからな。
「そうですか、ありがとうございます。後、一つだけ確認したいことが」
「なにかしら?」
「えっと、レイのやつなんですが……アイツのスキルは本当にプロトタイプなんですよね?」
「んー? そのはずだけど、何かあったの?」
うーん、やっぱりレイのスキルはプロトタイプであってるっぽいな。だとしたらなんでアイツはバーストを使えたんだ?
「いや、レイがいきなりバーストを使い始めたので……バーストはできないって聞いていたので、ちょっと確認しておきたかっただけです。ありがとうございました」
「いや、いいのよ。それより、プロトタイプのバースト、ねー……一応こっちでもライトさんに話しておくわ。なにはともあれ、お疲れ様。多分もうそろそろ救援が着くはずだから、ゆっくり休んでね。アンジュさんもいるから何かあったら頼るといいわ」
おお、医療班長もいるのか。これはありがたい。
「ありがとうございます!」
「いいのいいの! じゃあこっちもやることあるから、この辺で失礼するわねー」
そう言ってから皇城指揮官は通信を切った。あと少しで救援も到着するらしいし、オレもちょっと休むか。あれ、なんか緊張が解けてねむ────
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「おい、モーノリアのやつはどうした」
「はっ、モーノリア大尉殿は惜しくも天誅軍に撃退されてしまったとの報告が只今入りました。」
「そうか………モーノリアでもだめか」
流石は俺の攻撃を4度も耐えた男だ。中々やるではないか。我は今自由に動けない状態であるが、いつかもう一度、こんどは本気で殺りあいたいものだな。
「………アルカ様、『例の計画』は如何なさいましょうか?」
「かまわん。そのまま続けろ」
「かしこまりました。第一フェーズですが、このペースで行きますとあと2週間後には準備できるかと」
「うむ、それだけでも上出来だ。皇城イアよ。そなたの手腕、見せてもらおうか」
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「おーいレイ君達大丈夫k………あまり大丈夫じゃなさそうだねぇ」
私は濡羽アンジュ。愛しのイアちゃんからレイ君たちの救援に行ってくれと頼まれたときは、私いるかな? とか思っていたけど、どうやら来て正解だったらしい。みんな重症だね。特に天馬くんは優先的に治療したほうがいいかな。
「天馬中将を最優先に治療しろ! 後の3人も診てやれ! 異常があったらすぐに報告しろ!」
「「「「「「ハッ!!!」」」」」」
治療は私の部下たちに任せ、一旦本部と連絡を取る
「あら、アンジュさん、向こうに着いたのかしら?」
「ああ、お陰様でね。それよりレイ君達のことなんだけどね、予想以上に重症なのよ。特に天馬君は厳しいわね。こっちで治療してもその場しのぎにしかならないから本部でしっかり治療しないと」
「そう……わかったわ。天馬くんは一旦戻って貰う必要がありそうね。それに、レイくん達にも戻って来てもらわなくちゃいけない理由ができちゃったしね」
「おや、全員本部に戻すのかい?」
「ええ、奪還作戦は一旦中止よ。そっちで大方治療が終わったら戻って来てくれる?」
「了解したわ。それじゃレイ君達の方に戻るわよ。診ておかないと行けないしね」
そう言って私は本部との通信を切り、マシクフ島基地の医務室へ向かう。ちょっと荒れているけど問題なく使えそうだったため、ありがたく使わせてもらっていいる。
私が医務室へ向かっていると、何やら異変があったのか、少し騒がしい。不安になり急いで戻る。
「何かあったの!?」
「あ、アンジュ隊長! レイどのが……!」
「見せなさい」
部下から報告を受け、すぐにレイ君のところへ向かう。するとそこで私はとんでもない光景を目にした。
「うっそぉ……」
なんとレイ君の周りを光の塊がふわふわ漂っており、あっと言う間に傷を癒やしていった。ただ、深手の傷は治せないらしく、光の塊は少し停滞してレイ君の中に入っていった。
「は、はあぁ!? ナニ今の!? レイ君大丈夫なのってあっつう!」
「た、た、隊長! 落ち着いてくださいいい!」
突然起きた謎現象に困惑し、取り敢えず状態を見ようとした私はレイ君に触れて軽い火傷をした。
何なにナニなんなのよもーー!
慌てないほうがおかしいわこんなの! あとレイ君の体熱っ! ほんとにどうしちゃったのよコノコ。
「あ、あの隊長、氷水です。取り敢えず患部を冷やして落ち着いて下さい」
「え、ああ、助かるわ……」
手を氷水にずぼっと突っ込んで、その冷たさにだんだん頭も冷静になってくる。レイ君の体になにが起こってるかわからないけれど、深手の傷を治療するのが先ね。あの光の塊が何であれ、大半の傷を癒していってくれたのは助かったわ。問題はあの熱ね。あの体温を何とかしないと……って体温?
「待っっってヤバいヤバい! 一体レイ君の体温何度なのよ!」
「えっと……59度2分ですね」
「………生きてるよね?」
「呼吸心拍数共に正常ですね。まるでこれが平熱みたいな状態ですよ」
「ええ………」
部下一同((((お気持ちお察しします……))))
「と、取り敢えず傷口の消毒と、包帯、深いものは軽く縫いましょうか………耐熱性の服と手袋で………」
「「「「はい………」」」」
第12話へ続く─────────────
あとがき
キャラ雑談※キャラ崩壊注意
天&ア)何か言い残すことは?
筆)ソンナコトヨリオウドンタベt\ピチューン
レ)……自業自得だな