表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/52

第25話 大人の階段

下降を始めた観覧車の中で、溢れ出す嬉しさを堪えきれない私。


初めて好きになった人にデートに誘われ。

初めて好きになった人とショッピング。

初めて好きになった人と手を繋いで歩き。

初めて好きになった人と食べ歩き。

初めて好きになった人と一緒に自撮り。


初めて好きになった人と………………


そして、突然のプロポーズ。


今日の出来事を振り返るだけで、笑みが零れる私。


二人で抱き合ったまま過ごし、降車位置が近付いた所でもう一度軽く唇を交わし、離れて座り直して手を握りあった。


降車後、お昼ごはんがまだだった事に気付いた私達。

やっぱり、二人とも緊張してたのかな?


モールに戻り、フードコートで軽く腹ごしらえ。二人向き合いながら饂飩を啜った。


こんな些細な事も、嬉しくて堪らない。


食後、手を繋いてウインドウショッピング。


何を買うでもなく、二人で気になったお店を覗いて歩いた。


車に戻り、シートベルトを締めながら尋ねられた。


「綾乃さん、門限は有る?」


「ありません、お泊りも連絡すればオッケーです!あと、綾乃と呼び捨てでお願いします!」


「………呼び捨ては分かったが、最初からお泊りは?」


渋いお顔のいちろうさん。


「僕も、いちろうさんではなく、他の呼び方でお願い、その呼ばれ方はトラウマが有ってね?」


「では、ジンさんで良いですか?」


「うん、結婚して子供が生まれるまではそれでお願い。」


国道を走らせながらの会話。


最寄りの高速インター付近の、お城の様な建物が建ち並ぶうちのひとつに車を入らせた。


彼が受付でルームキーを受け取り、エレベーターに乗り込む。


ニコニコ顔の私に、彼が、


「嬉しそうだね!テンション高くない?」


「はい!だって、初めて好きになった人と、たくさんの初めてがあったんですから。それに、これからの初めてを思うとホントに嬉しくて!」


部屋番号を確認し、彼に促されて、私は大人の階段を登るための扉を、開いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ