表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/52

第15話 姉と、弟と、 その4

「姉は、貴方に好意を抱いています。貴方は、姉の事を、どう思っていますか?」


その事は、薄々気付いていた。いや、客と店主の関係上、気付かないふりをしていた。


彼に、答える前に、少し話を。


「答える前に、聞いてほしい。まあ、僕の独り言だとでも思ってくれていいし、答えてくれなくてもいい。


君は、誰かに好意を抱いたり、逆に抱かれたりした事はあるかな?」


「………無いと、思います。」


残念、彼はこの店に最初に姉たちと来た時、一人の可愛い少女がずっと彼を嬉しそうに見つめていた事に全く気付いて無かったからね。


あれは、切っ掛けはどうあれ、好きな人と一緒に初めて喫茶店に入れた嬉しさからだよ。


まあ、あの時は、君は姉の事が気になりすぎてそれどころではなかったんだろうけど。


「僕と君のお姉さんとは、この店の中でしか会ったことも無いし話したことも無い。そんな中で、もし、お姉さんが僕に好意を抱いているとしたら、きっと何か勘違いをしているんだと思うよ?」


「………勘違いで好きになっても良いと思いますが?」


「じゃあ、君自身は誰かに勘違いで好かれたらどう答える?とりあえずお付き合いして、やっぱり勘違いでしたねと、捨てたり捨てられたりしても君は良いのかな?」


「………やっぱり、貴方は、良い人ですね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ