孤立
クラスメイト達が次々と名前と得意な魔法を言っていく。
そうして俺の番が回ってくる。
「僕の名前はリンです。得意な魔法は風魔法です。よろしくお願いします。」
無難に乗り切った。好かれやすいよう人前では丁寧な口調で喋っている。
あまり目立つのは好きじゃない。
そしてルーラの番が回ってくる。
「私はルーラ。得意魔法は風魔法よ。あと、リンは私の友達だから話しかけないでね。」
oh no ジーザス、嘘だろマイフレンド、思いっきり悪目立ちしてしまった。
ルーラは俺とばかり遊んでいたから俺に依存しているのは知っていた。
俺も彼女に依存しているから共依存とでも言うのだろう。
少しの間がこの場に生を授かり、すぐに再開する。
その後、休憩時間に入り、徐々にグループが出来ていた。
変に浮いてしまった俺とルーラは取り残されてしまった。
「おい、ルーラ。何してくれてるんだよ。」
「だってリンを取られたくなかったんだもん。」
「取られるわけないだろ、、」
かわいいーーー 俺も照れて、机に突っ伏してしまう。
ルーラには心を許してしまっていて、特に言葉を着飾ったりしない。
そんな話をしている俺たちに一人の女の子が話しかけてくる。
「ねえ、リン君とルーラちゃんだよね。私は「聞いてない。」
ルーラが割って入る。かなり不機嫌だ。
ここは自重しておこう。
「あの私仲良くし「したくない。」
「でも「うるさい。」
「ごめんね。」
気まずそうに女の子は他の子のところに向かう。
ルーラは勝ち誇っている。
切れ長の綺麗な目が俺と合い笑いかけてくる。
俺も笑顔を返す。
ルーラはかなりの美人だ、ロリコンでなくとも惹かれるやつもいそうだ。
そんなルーラに一人のクソガキが話しかける。