41 B
遅くなりました!
すいません、書く時間を確保できなくて、遅くなってしまいました!
ハードルを上げるわけじゃないんですが、次回やっと書きたかったシーンの一つが書けそうです。
とっても地味なシーンなので、どこのこと?って思われそうですが(笑)
次回は、明日か明後日に更新したいと思ってます\(^o^)/
頑張って今から書きます!
それでは、本編をどうぞっ\(^o^)/
「ずるずるズルズルッ!!うまぁぁぁぁぁぁ!!これ、美味しいですっ!!お米の麺とこの汁が最高ですね!」
チャンポンに似てるけど、ちょっと違うスープに、お米の麺と野菜やお肉がたっぷり入ってて、最高に美味しいですっ!特に、上にトッピングされているプルプルのお肉が、だんだんお汁に溶け出していって、麺にも絡むし、お汁のコクがもうたまらんです!
こんな美味しい料理を奢ってもらえるなんて、幸せです!
「そうだろそうだろ!わかってんなぁ、ぼうず!もっと食えっ!ぜーんぶ、おじさん達のおごりだっ!ぼうずみてぇに、飯を美味そうに食うやつは、いいなぁ!気持ちがいい!」
「はいっ!美味しいです!」
「がっはっはっ、ちげぇねぇっ!祭りだっ祭り!ぼうず、足りなかったら、いくらでも食べていいぞぉ!年に一度の収穫祭、このマイルトンで食えねえものはねぇ!たらふく食って、たらふく酒飲んで、たらふく遊んで、楽しもうやっ!」
「あっ、いや、お酒はちょっと、、」
「そうだよなぁ!祭りだっ!なんつったって、あの棒振りカティナがいきなり旦那を連れ込んだとあっちゃぁ、もう祝うしかねぇよなぁ!」
「違うってばぁ!ソウマは、旦那じゃない!」
「そうだよな、そうそう。俺はぁ、ちゃ~んとわかってるぞぉ、カティナ。にしても、顔真っ赤だぞぉ?ん?がっはっはっ!」
「!!!斬るっ!?」
今は、カティナさんに連れてきてもらった大広場で、大きなテーブルに座って、町の人達と賑やかにご飯を食べています!
最初は、広場のあちこちをカティナさんに紹介してもらってたんですが、ご飯系の屋台が並んでいるエリアに入ったら、カティナさんの知り合いの方々ばかりのテーブルがあったみたいで、ぐいぐいと引っ張られて、気づいたら皆さんとワイワイご飯食べてました!テーブルには、いろんな屋台の料理が並んでいて、もう幸せです!!
ただ、僕がカティナさんの旦那なんて、おこがましいとは思うんですが、あそこまでしっかり否定されると、なんだか複雑な気持ちです。
とにかく!今は、美味しいものを食べるぞぉー!!
「はぁぁ、にしてもよぉ。これでやっと黄金の小鎚亭も、安泰だなぁ。後継ぎができて、ガルシアも安心だべ。」
「だ!か!ら!ソウマは、旦那じゃないってば!」
「まぁ、落ち着けって、カティナ。よぉーく見てみろ、あんなに美味そうに飯を食う男は、そうそういねぇ。それに、ありゃ、あと五年もすりゃあ、面構えも整って、町の女どもがほっとかなくなるぞ?いいのか、今のうちに旦那にしとかなくて?」
「、、、とにかく、ソウマはうちで働いてもらうだけだから!旦那じゃないの!」
「そうかぁ、じゃあうちのハムナに紹介を」
「それも、だめ!ソウマは、今から大変なんだからっ!」
「おうおうっ、あれもだめ、これもだめときたかぁ、ぼうずも、大変だなあ、これから。おっ、やっとこさ、ウニャールの蒲焼きも焼きだしたなっ!あれには、目がねぇんだわ、俺!」
「ウニャールの蒲焼き?」
蒲焼きといえば、うなぎだけど、ウニャールとうなぎ、、うーん、名前って、なんとなく似るのかなぁ?
「おぉ!興味あんのか、ぼうず!ウニャールはなぁ、うねうねしてて、ぬるぬるしてんだ!」
うん。間違いなくうなぎのことだ。
「ばっか、それでわかるわけねぇべ。ウニャールはなぁ、うねうねぬるぬるで細長いんだべさ。それを包丁でザクッとサササと捌いて、串で炭焼くんだべ。油が乗っててなぁ、炭に落ちた油がまたいい匂いさすんだべぇ!塩とツンとするワサールで食うのが、通ってもんよっ!」
ワサール?わさびのことかな?
そんな食べ方があるのは、初めて知りました!
というか、ウニャールとうなぎは、同じなんでしょうか?似てるだけなんでしょうか??
あれ?というか、僕ちゃんしたうなぎ食べたことないかも!!
「ばっかは、おめぇだ。それじゃあ、塩焼きじゃねぇか!ウニャールは、甘濃いタレがたっぷり絡んだのがうめぇんだよ!」
うなぎのタレは、ご飯に合うんだよなぁ、好きです!
「なんだとっ!ウニャールはなぁっ!」
ドンッ!
「はいはい、あんたたち、毎年同じことで喧嘩しないの。どうせ、カリッとさせるだの、ふわふわがいいだの、同じような流れになるんだから!どっちも美味い!そして、私の酒を飲むっ!はぃ、飲んで飲んで。そこの坊やも、どうだい?うちの酒は、美味いよぉ?」
恰幅がよくて、すっごい気前の良さそうなおばちゃんが、小樽をテーブルにドンッと置いて、ウニャール論争を止めてくださいました!おじさん達も、ビックリして、目をぱちくりしています。
「あっ、お酒はまだちょっとぉ、ですねぇ、、」
皆さん、お酒をすすめられますけど、やっぱり元の世界の常識が身体に馴染んでて、申し訳ないですけど、お断りをぉぉ、、
「なんだいなんだい、別に取って食いやしないよぉ。安心しなっ!まだってんなら、そのうち飲んでおくれよっ。酒が欲しけりゃ、イザルザの酒樽へおぃでってね。さぁ、あんた達、祭りは今からなんだから、喧嘩してないで、飲んで騒ぎなっ」
「あったりめぇよぉ、イザルザの酒を待ってたんだよぉ、こっちゃあ!」
小樽の近くに座っていたおじさんが、小鎚で樽の上をポンッと叩くと、なみなみと入ったお酒がたぷたぷしているのが見えました!
おぉ!まだ飲めないけど、なんかいい!!
日本でも夏祭りとか行ってたけど、これはこれで、なんかすごいです!豪快に酒を注ぎわけるイザルザさん?に、さらに豪快に笑いながらガブガブ飲むおじさんたち、もう映画で観たようなファンタジーなお祭りが目の前にあって、もうワクワクがすごいです!
「おぉ、やってるねぇ!ソウマも、美味そうなもん食べてるじゃん!」
「ケイトさん!シアンさんに、メディナさんも!」
「よぉっす」
シアンさんが、パッと手をあげて、挨拶してくださいました!
「ソウマ君ソウマ君!もう大丈夫ですか?どこか痛いとか、ないですか??」
メディナさん、近い近い!
そんなにあちこち触らなくてもぉぉぉ!
「だ、大丈夫です!もう治ったそうなので、安心してください!あのっ、みなさん、ご心配おかけしてしまって、ごめんなさい!」
馬車で気を失ってしまって、皆さんにはご迷惑をかけっぱなしです、、
「いいって、いいって。ソウマが無事なら、それでいいのよ。そんなに美味しそうにご飯も食べれてるなら、もう安心ね」
「ケイトさん、、」
「ソウマ君、本当に良かったですぅ」
メディナさんが、ずっとよしよししてくるんですが、ちょっと恥ずかしいです、、
「さっ、私達も何か食べよっか!あっ、これ、ウニャールのいい匂いじゃない。」
シアンさんが、クンクンと匂いを嗅いでいます。
あっ、確かにすごーくいい香ばしい匂いが、、
「ウニャールかぁ、、うーん、グサルグおじさんのお店にするか、ペルヒャニおばさんのお店にするか、迷うっ!うーん、どっちぃぃ」
「シアン!どっちも買いなっ!私の奢りにしとくよっ!」
ケイトさんが、胸をドンっと叩いて、気前よくおごる宣言!大人ですっ!
「ケイトの嬢ちゃん、生いっちゃあいけねぇよお!ここは、おじさん達のおごりだぁぁぁぁ!たらふく食いねぇぇ!」
「おおお!ありったけ食い占めるべぇ!イザルザ、もっとお酒も持ってきてええべぇ」
「ったく、後でカミさんに怒られても知らないよぉっ!毎度ありっ!」
「イザルザさんのお酒っ!飲みたいっ!」
「メディナ!あんたは、後で家の手伝いがあるんだから、飲んだら、だめ」
「ちょっとだけ、ちょっとだけ飲ませてくださぃ、シアンさぁ~ん」
「だーめ、私がガルシアさんに怒られちゃうでしょ」
「うぇーん、イザルザさんのお酒ぇぇ~」
なんだか、もうカオスな感じですけど、みなさんがとっても楽しそうで、マイルトンっいう町は、いい町なんだろうなぁって感じます。これからお世話になる町が、マイルトンで良かったです!
「うわーん、飲みたいよぉ、、あれ?あれは、なんでしょう?反対側の向こうのテーブルから、なんだか葵い鳥が飛び立ってますね?」
僕たちは、飲食店エリアの端にいるんですが、反対側の端の方もなんだかとっても盛り上がっていて、その辺りから葵い鳥がたくさん空に飛び立っていますね、、
ミツリさん、、またやりましたね、、、
この町で、主治医だけが、ちょっと不安ですけど、、
お祭りですからっ!皆で楽しむのが一番です!