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40 B

アクセスしていただき、ありがとうございます!


やっと、ここまで書けました!

いやー、まだまだ先は長いんですが、実は一番書きたかったシーンの一つが、やっと書ける場所まで到着です。そのシーン自体は、次かその次の回なんですが。

そのシーンをうまく書けるか、心配です(笑)


それでは、本編をどうぞっ\(^o^)/


ーーーーー

追記

すいません!

時間の関係で、次話遅れてます!

水曜日までには、投稿しますので、お待ちください!

ーーーーー


 「あんれぇぇ~、ここだと思ったんらけどなぁ~。こっちかしらぁ~、ねぇ~、ソウマっちは知らないわよねぇ~」

 

 ミツリさんが、酔っぱらって帰ってきたと思ったら、ガサゴソと部屋のあちこちを荒らし始めました!

 引き出しを漁ったり、棚の中をのぞいて、ポーションとか入ってそうな瓶を見比べたりしてます!そして、くさいです!とっても、お酒臭い!カティナさんも、こっそり鼻をつまんでます!


 用事で出かけるって、お酒飲む用事だったんでしょうか??まだ一時間くらいしか経ってないはずなのに、こんなに臭ってくるくらい飲むって、どんな用事なんですか?!


 「あったんぁー」

 ミツリさんが、ワインボトルみたい瓶を高々と掴み上げています。きれいなスカイブルーの液体がなみなみと入ってるみたいですね。

 

 「あのー、ミツリさん、それはなんの液体なんですか?」

 「こんれぇ~?こんれはねぇ、酔い醒ましの薬よぉ~。私のオリジナルなのぉ~。ソウマっちも、飲むぅ~?」

 ミツリさんが、振り返って、瓶をフリフリしながら、説明してくださってますけど、足が千鳥足すぎて、瓶を落とさないか、不安です!

 そして、ソウマっちとは!?


 「あの、僕は酔ってないので、大丈夫です!お、オリジナルの薬とかも作れちゃうんですね、ミツリさん」

 あっ、あぁ、ふらふらとテーブルまで歩いていくミツリさんが、心配でオロオロです!

 「まぁねぇ~、お師匠のとこで修行した後に、王都でも勉強してたから、ミツリはミツリオリジナルなのよぉ~。ミツリ様は、お師匠越えちゃうかもねぇ~、えへへぇ~」

 ミツリオリジナルって、なんでしょう??


 ミツリさんが、トクトクと液体をカップ?、あれは何かの映画で見たな、えーと、ごー、ごん?ごる?、、あ、ゴブレットだ!銀色のゴブレットに液体を注いでいます。

 でも、ミツリさん、王都にいたんですね!すごいです!王都って、どんなところなんでしょう??いつか行ってみたいです!

 とか考えてたら、ミツリさんがゴブレットを一気に(あお)ってしまいました!


 「ゴクゴクゴクっ!ぷはッー!うーーーーん!!まずい!!くそまずいわねっ!でもだも、さぁさぁ、くるわよくるわよぉ~、皆様、見逃し厳禁よぉ~」

 「見逃し厳禁??」

 鼻をつまんだカティナさんも、首を傾げています。


 くる?え、なにがくるんでしょうか?

 お酒たくさん飲んで、くるって、、まさか、リバース!?

 ドラマとか映画だと、大人の人が飲み過ぎたぁって言いながら、背中さすってもらってるシーン観たことありますけど、まさか、くるって、そういうことですか!ミツリさん!?

 

 当のミツリさんは、目と口を閉じて、なんだか指揮者の人みたいに手をふわふわさせ始めました。

 「きたきたきたぁ、くぅぅぅぅっ!」

 なにかをボソボソ言ったかと思ったら、急に手をクロスさせて、身体をギュッとしてから、ちょっと貯めて、一気に腕をオープン!!しました!


 え!ヤバい!?

 「ミツリさん!」

 せめて、なにか器に!って言おうとしたら、予想外のふしぎなことが起きました。


 一気に腕をオープンしたミツリさんが、同時に口をパカッと開けたかと思ったら、ミツリさんから綺麗な蒼い小鳥が飛び立っていきました?え??

 そしたら、更にミツリさんの口から、蒼い煙みたいなふわふわした小さな鳥が何匹も飛び出してきて、部屋を飛び回っています!

 えっ、なんですか、それは!?

 もしかして、魔法??

 綺麗な小鳥です!


 「もあもあもぁもあもぁぁ~、おぼぼびばべ、もぅもぁぁぁ」

 あの、でも、ミツリさんの口から、まだ小鳥が出てきてるんですけど、大丈夫なんでしょうか??

 なんだか、ミツリさんも、最初の行くわよー!って感じから、アワアワって感じに変わってきてるような??というか、部屋が蒼い小鳥でいっぱいになり始めましたけど!?

 部屋のアチコチを蒼い煙っぽいのでできてる小鳥が飛び回ってます!それに、さっきよりも酒臭くなったんですけど!


 もしかして、あの蒼い小鳥って、アルコール!?


 カティナさんも、部屋の角に避難して、鳥を避けてます。

 そして、僕も避難し!なっ!いぃぃっ?とうっ!鳥がぶつかりそうになってますぅぅぅ!!

 ひゃぁぁあ!蒼い鳥の集団が真っ直ぐ飛んでくるぅぅぅ!

 慌ててベッドから滑り落ちて、そのままベッドの下に避難です!殺人的な勢いで蒼い鳥が部屋を飛び回ってというか、埋め尽くしそうなんですけど!?


 ミツリさんも、小鳥たちの勢いに負けて、小鳥をまだ吐き出しながら、いつの間にか壁に追い籠められています!


 「ミツリさん、大丈夫ですか!?なんとかしないと、部屋が埋まりますよぉ!!」

 「もがっ!!がびばばん!がぼがぼ!!」

 ミツリさんが、カティナさんに向かって、窓を指しながら、なにか叫んでます!窓を開けろってことでしょうか?

 カティナさんが、それを察したように、小鳥達を器用に避けながら窓に走り寄って、バンッと開け放ちました!


 すると、それを待っていたかのように、蒼い小鳥達が一斉に窓に向かって羽ばたき出しました。カティナさんが、慌てて、窓から離れます。

 まさに、バタバタバタバタ!って感じで、窓からすごい数の蒼い小鳥が飛び出していきます。

 ど、どこに行くんでしょう、あの酒くさい綺麗な小鳥達は??

 

 「もあっ!ふぅぅぅぅ、、やっと全部出たわぁぁ。」

 最後の一匹が飛び出していって、一息ついたミツリさん。

 何か言いたいんですけど、呆気にとられて、何を言えばいいのか、思いつきません。

 「あぁー、スッキリした!さっ、診察するわよっ!」

 「いや!切り替え速くないですかっ!?というか、なんなんですか、あれは!?」いざ一言が出ると、雪崩のように言葉が出てきました!「ものすごい数の小鳥でしたよ!部屋がもう埋まるかと思いましたし、くさいし!ほんとにくさいし!!襲われそうになりました!」


 「おぉ、君そんなに喋るんだ?お姉さん、びっくりだよ。まぁまぁ、いやー、ごめんちゃい。あんなに出てくるとは、予想外だったのよ。カティナちゃんも、ナイスワーク!窓を開けてくれて、助かったわぁ。」


 「い、いえ。久しぶりに身の危険を感じました、、あれは、旅芸人の人が使う技ですか?初めて見ました、こんな魔法」


 「あはぁー、まぁそうだよねぇ。いやー、うちの師匠がね、あっ、ロゾームお師匠じゃなくて、薬学の方の師匠ね!こっちの師匠が、『せっかくなら一芸を』っていう謎の矜持の持ち主でさぁ、変なレシピばっかりなのよ!でも、どのレシピも効果は抜群だから、文句も言えないのよねぇ。だから、どーしても、私も似たようなレシピになっちゃうのよね。でもでも!酒場でやると、盛り上がるのよねっ!これ!酒気もちゃんと抜けるし!すごいでしょっ!え?すごいわよね?ね?」


 「「・・・」」

 カティナさんも、僕も、言葉が出ませんでした、、、



ーーーーー

 

 「はい、じゃあ、この棒を目で追いかけてねぇ。はい、はい、はい、うん、オッケーね」

 とりあえず、お茶飲むわ!と言って、別の部屋にあるらしいキッチンにお茶を飲みに行ったミツリさんですが、戻ってきたら何事もなかったかのように、普通にお医者様然としていました。


 「へぇ、クレル達が来てたんだ?そーいえば、昨日そんなこと言ってたような?うーん、酔ってたからなぁ、覚えてないわっ」

 僕の目とか、首の脈とか、なんかとにかくいろんなところを触診してくださっているミツリさんに、クレルさん達がさっきまで来ていた話をしたら、あっけらかんと覚えてない宣言されてしまいました!

 なんかもう、ミツリさんは、ミツリさんって感じです!


 「にしても、クレル達が来てたなら、大丈夫だった?なにもされなかった?ボフェムは真面目ちゃんだけど、クレルはいたずら好きだから、ちょっかいかけてきそうよね。でもでも、お姫ちゃんは無口だったでしょ?」

 「お姫ちゃん?さん?」ボフェムさんは、あのイケメンさんでしょうか。だとしたら、もう一人の女性のことでしょうか?

 「そー。ショートカットの女の人いなかった?だいたい三人組で動いてると思ったけど?」

 「いました。ショートカットの美人さんです」

 「そーそー、それがお姫ちゃん。私も本名知らないから、あだ名で呼んでるんだけどさっ。凛と静かに佇むお姫様って感じで、絵になるわよねぇ。」

 「はあ、でも、確かに凛としたっていうのは、わかりますね。ボフェムさん?も、カッコよかったです!」

 「そーねー、顔はいいのよねぇ、ボフェムも。でも、几帳面すぎて、すぐ注意してくるのよ。男は、もっとドン!っと構えてないと、だめよねぇ。うん、問題ないわね。よしっ!診た感じ、どこにも異常はないわ。もう帰っていいわよっ。」


 「ほんとですか!良かったぁ。」

 「あー、でも、そーね。お師匠からの引き継ぎもあるから、当面は週に一度、おいでなさい。魔力暴走の件は、私が診てあげる。」

 「あ、はい!よろしくお願いします!」

 「それとぉ、、いえ、なんでもないわ。とにかく、気をつけなさい。もう気絶しちゃったりしないようにねっ!」

 「はい!ありがとうございます!」

 ミツリさんが、何か一瞬言いそうになってたような気がするんですが、最後に肩をパンっと叩かれて、流されてしまいました。なんだったんでしょう?


ーーーーー


 「お世話になりましたぁ」

 ミツリさんにお礼を言って、カティナさんと二人で病院を出ました。病院と言っても、大きな建物の一部を借りているだけのようで、それに看板とかもないみたいでした。そんなことで、病院としてやっていけるんでしょうか??

 でも、ロゾーム先生のお弟子さんですし、これからお世話になるので、場所をしっかり覚えないとですね!


 ちなみに、荷物はメディナさんが先に僕がお世話になる部屋に持っていってくださったらしくて、ほんとに身の回りのものだけが残っていました。もちろん、お金の袋はしまって、腰のマチェットナイフも装備しています。あれから、毎日少しずつ練習しているんですけど、ケイトさんみたいには、なかなか使いこなせません。継続あるのみ!ですね!

 それと、ミツリさんがお近づきの印にと、さっきの酔い醒ましの丸薬タイプをロケットに入れて、プレゼントしてくださいました。まだ、お酒を飲める年齢じゃな、、あ、そういえば、この国では飲める年齢なんだった、、そして、メディナさんのお酒が、、、まぁ、とりあえず、それは一旦置いておきましょう!

 

 それにしても、ミツリさんの病院は、裏通りにあるらしくて、今はほとんど人がいませんね。

 でも、さっきからずっと聞こえている賑やかな音は、さらに明確に聞こえるようになりました。街のあちこちから聞こえてくるようです。

 「カティナさん、今なにかお祭りでもあってるんですか?ずっと賑やかな声や音が聞こえてますよね?」

 「え!?声や音が?あっ、そっか、耳がいいんだ、、」

 カティナさんに聞こえてくる物音のことを聞いたら、驚かれたんですけど、何か納得されて、シュンとされてしまいました?なんなんでしょう??


 「あのっ、どうかしました?僕、変なこと言いましたか?」

 「え?あっ、違うの。違うんだけど、、うーん!手!」

 カティナさんが、何かを悩んでるかと思ったら、手を差し出してきました?


 「手ですか?手?」

 よくわからないですけど、手を差し出します。

 「目もつぶって!」

 「えぇ!?」

 手を差し出したら、急にカティナさんに手を握られました!?それに、目も??

 「もう、はやく!」

 「えっ、は、はい!こうですか?」


 「うん。引っ張って行くから、気をつけてね!いい!って言うまで、目を開けちゃダメだからね!」

 「わ、わかりました!目は開けません!」

 なんだか、よくわからないですけど、どこかに連れていってもらえるんでしょうか??


 カティナさんが、ゆっくりと急ぎ足で進み出しました。

 カティナさんが、段差や曲がり角など、注意すべきことを教えながら進んでくれるので、とにかく集中してついていきます!

 

 「おっ、カティナ!彼氏かいっ?」

 「違うし!」

 「なんと、ついにカティナに」

 「違うから!」

 みたいな感じで、よくわからないんですけど、街の知り合いの方でしょうか?いろんな人から、カティナさんが声をかけられています。

 カティナさんの彼氏なんて、おこがましいです、、申し訳ないです、僕なんか、、


 でも、あちこちから聞こえてくる声は、皆さんなんだか楽しそうで、盛り上がっている感じがします。

 太鼓や笛の音もしっかり聞こえてくるようになりましたし、やっぱり、お祭りでしょうか??


 けっこう歩きましたけど、だんだん人も多くなってきているような気がします。けっこう近くで人の気配を感じるようになってきたので、人の密度が上がってきてます。そろそろ目をつぶって進むのも、難しいのではないでしょうか??


 「あの、カティナさん、まだですか!?」

 「もう少し!・・ついた!ふぅー。ソウマ、大丈夫?どこかぶつけたりしてない?」

 「大丈夫です!ありがとうございます。それにしても、なんだか賑やかですね。あの、もう目を開けてもいいですか?」

 「うん、いいよ。開けて。」

 「じゃあ、開けますね」


 ゆっくりと目を開けると、そこはまさに楽しそうなお祭りでした!


 大きな広場、えーと、体育館数個分くらいの、ほんとに大きな広場に、ものすごい数の人がいます。あちこちにいろんな出店が建ち並んでいて、見える限り、いろんなご飯やお菓子を売っているお店や、装備や装飾品のお店もあるみたいですね!

 太鼓や笛は、どうやら中央でそういう演奏隊がいるみたいで、多くの人達が踊ったりしています。

 あちこちで、踊ったり、ご飯食べたり、お酒を飲んだり、みなさん楽しそうに過ごされています。見ていて、なんだか僕もワクワクしてきます!


 「やっぱり、お祭りだったんですね!?すごいです、カティナさん!こんなにたくさんの人が楽しそうに、、すごいです」


 「そう。今日が、マイルトン名物の収穫祭の始まりの日なんだよ。あのね、ソウマ、、ようこそ、マイルトンへ」

 カティナさんが、少し恥ずかしそうに、じゃーんという感じに腕をひろげて、歓迎の言葉をくださいました。

 

 「マイルトン、、ここが」


 ここが、僕がお世話になる町。

 マイルトンに、来ました!しかも、なんだか楽しそうなお祭りの初日だそうです!


 さっきまでのごちゃごちゃも忘れて、もうワクワクですねっ!


  


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