36 B
アクセスしていただき、ありがとうございます!
夏だ!祭りだ!暑さを乗り越えよ~\(^o^)/
企画二日目でーすヽ(*´∀`*)ノ
ありがとうございます!
なんとか書き終われそうです!!
明日は、ダンジョン管理の投稿もありますので、よろしくお願いいたします\(^o^)/
それでは、本編をどうぞっ\(^o^)/
「えぇぇえぇ!レンッ、じゃなくて、、あのドラゴンさんが原因だったんですか!?」
「そうなのよ。ギルドが集まった情報を整理した結果、剿滅の赤竜、またの名をレヴィエールの守り神と呼ばれる、ソウマとも浅からぬ縁のあるあのドラゴンが、モンスター達の大移動の原因になった、もしくは一因になったと結論づけたのよね」
「な、なんと、、それは、」
つまり、僕が原因なのではっ?!
ーーーーー
乗り合い馬車も、かなり進んで、いろんな話が弾んでいた流れで、ケイトさんがモンスターの引っ越し騒動の話をしてくれたのだけど、僕は今、冷汗が止まらなくなっています!
なんでも、この時期は各地が秋の収穫に追われて、冒険者の人達も農家さんの手伝いに大量に駆り出されるんだそうで。だから、その前に、一帯のお掃除として、町や街道の付近を徹底して、モンスター退治するらしいです。
なのに、そのモンスター退治が終わったはずの一部地域で、新たにモンスターが多数確認されて、ケイトさん達冒険者の人達がてんやわんや大変だったという話みたいなんですが。。
その新たに現れたモンスターが、他のエリアから引っ越してきたんだろう。という推測のもと、調査をしたら、レンダントさんの目撃情報が多数出てきて、それで、レンダントさんを恐れたその他のモンスターが、ちょうど掃除が終わって、スポッと主のいなくなっていた地域に引っ越してきたんじゃないか。と、ギルドが結論づけた。と。
つまり、僕のために、あちこち見に行ってくれたり、ご飯を取ってきてくれていたレンダントさんが原因で、冒険者の人達に迷惑をかけたかもしれないんです!?
足が、ガクガクガクガクしてます、、、レンダントさんも悪意があってやったわけじゃないし、僕も知らなかったこととは言え、ごめんなさいです!!うぉぉぉ、心の中で謝罪させてもらって、いつか報います!!許してください、みなさん!!
「まぁ~、目撃情報とかを参考にして推測されるってだけだから、本当のところはわからないけどね。ただ、私達が遭遇したフィッシュワームも7m級がいたり、他にも大型や狂暴なタイプが確認されたりしたから、ギルドとしては、ドラゴンのせいにして、早く幕引きにしたいってところなんでしょうね。臭いものには蓋をするってね。私は、もう少しちゃんと原因を探った方がいいと思うんだけどさっ。」
「ケイトさん!私も、そう思います!普通は、縄張りの匂いがまだ残っているはずなので、そんな簡単にはモンスターが移動してこないと思うんですけど。いくらなんでも、引っ越しモンスターが多すぎます!」
「そうよねー。まぁ、でも、改めて見回りは終わったし、ギルドの手配もないのに、アレコレはできないから、しょーがないわね。今度、一応ギルマスに文句くらいは言っておこうかしらね」
「そうしましょう!!」
「あの、じゃあ、もうここら辺の町や街道の付近は、安全になったんですか?」
「そうですよ!ソウマ君!私達も加わったんですが、緊急クエストということで、多くの冒険者が周辺をしらみ潰しに調査しましたから!もうこの周辺には、モンスターはいません!安心してください!ソウマ君!」メディナさんが、えっへん!と胸をはって宣言してくれた。それなら、安心かな。
「まぁ、来るとしたら、盗賊くらいかなぁ」
安心と思ったら、ケイトさんが、またもや爆弾をおぉぉ!
「と、盗賊ですかっ!?でも、街道の付近も調査したんですよね??」
「だからよ。町や街道の付近を徹底して掃除すると、モンスター同士は、普通は縄張りの匂いがあるから、簡単には移動してこないんだけどね。人間には、縄張りの匂いなんて関係ないでしょ?ソウマは、わかる?ここからは、私の陣地だから入るなっ!って匂いが?」
「わかりません。です。」
「そうでしょ?だから、盗賊からしたら、ラッキーなわけよ。モンスターに邪魔されずにあちこち移動できるわけだからね。ふっふっ。そんなにびくびくしなくても、大丈夫よソウマ。もちろん、こっちもそれがわかってるから、こうやっていつも以上に警戒して、護衛を増やしてるんだから。」
「な、なるほど。」
「そうだ!ソウマ、耳が良いんだから、ついでに周辺の警戒してくれると助かるわ!盗賊どもは、魔猪よりも少しは頭を使うからさっ。早めに動きを察知できるに越したことはないのよ。もちろん、お駄賃は払うわよ」
「え、いや、それくらいは、お金は」
「ソウマ君!お仕事をしたら、お金をもらう。それは、当然のことですよ!遠慮はいけません!」
メディナさんが、人差し指をピン!と立てて、ギリギリまで身を乗り出してきました!ち、近いです!メディナさん!
「わ、、わかりました。僕にできる限り、やってみます。」
「よしよし!それでいいんです、ソウマ君!」
よしよしされたぁぁ!17になって、よしよしされるって、恥ずかしいです!メディナ!?
「ちょっ、お姉ちゃん!近い近い!よしよししない!」
おぉぉ!カティナさんが、よしよしから守ってくれました!
「そう?だめなんですか?よしよししたいのに、、カティナを」
「だめに決まってるでしょ!」
「しゅん、、」
「ちょっ、お姉ちゃん、しゅんってしないでよぉ」
「よしよしさせて」「だめ!」「しゅん、」「もぉぉぉ!」
メディナさんとカティナさんは、とっても仲が良い姉妹なんですねぇ。なんだか、見ていて、ホッコリします。
うん!でも、お金をもらう以上は、しっかり仕事しなきゃ!
集中して、聴覚を拡げていきます。
後方よしっ!
横の方もよしっ!
前方は、、
『見えてきましたよぉ。げっへっへっ、女もいますぜぇ、あにきぃ。』
『どぅあほぉい。今は、集中しょいや』バチン
『あいたっ!あにきっ!すいやせんっ!』
!!?
まさか、今の盗賊!?
『おめぃらぁ、男は殺してぃいぜぇ』
絶対盗賊だぁぁ!!
「よしよしよしよし」
「もうっ、あと3往復っ」
「よ~~~しよ~~」「お姉ちゃん、ゆっくりよしよししない!」「~しよし!ふぅ!堪能しました、よしよし!ありがとうっ、カティナ!よしよし~」「よしよし追加しない!」
カティナさんって、本当にお姉ちゃんが好きなんですねぇぇ。
じゃない!!
「ケイトさん!」
「ん?なに、、、盗賊ね?」メディナさん達を楽しそうに観ていたケイトさんの目が、一瞬でキリッと切り替わりました!
「はい!もう少し先の林の中から、数人の声がします!人数までは、わからないです!でも、男は殺していいとか聞こえたので」
「よくやった!ソウマ!メディナっ!」
「はい!聞こえてます!カティナ、ソウマ君の近くで、待ってて!」
「私も!」
「カティナ。これは、お姉ちゃんの仕事です!ソウマ君を守ってあげて。ねっ?」
「お姉ちゃん。わかった。」
カティナさん、複雑な表情です。
ケイトさんが座っている席の後ろに、垂れている紐が結わえてあって、それをケイトさんが一回引くと、チリン。と鈴の音がしました。すると、馬車の進む速度が少しだけゆっくりになったような気がします。
少し間を空けて、ケイトさんが鈴を鳴らします。もしかしたら、モールス信号てきな意味があるのかもしれません。
揺れる馬車の中、隙間や窓からライアンさん達の姿が見えますが、まだ動きはありません。でも、なんとなく緊張感は伝わってきます。
「ソウマ、もう少し詳しく場所がわかる?」
「あっ、はい!でも、見えるところまで行ってもいいですか?」
「いいわ。御者の後ろに!でも、顔は出したらだめよ」
「わかりました!」
急いでしゃがんだ状態で、先頭まで進みます。
後ろには、メディナさんとケイトさんが、やはり姿勢を低くしてついてきます。
「ゴルさん。もう少しゆっくり。気づかれない程度に、速度を落として」
ケイトさんが、小声で馬車の御者さんに話しかけています。御者さんは、ゴルさんという方なんですね。
集中して、、、
『もっとこいっ、もっとこいっ、速く近づいてこいっ、おっんっなっ、おっかっねっ!あにきぃっ、もう突撃しましょうぜぃ』
バチン『まだでぃぃ!この、どぅあほぉい!もっと近くまで待ってから、おそうぃんだよぉ!』
なんだか恐いこと言ってますよ!
「ケイトさん。右前方、道がゆっくりカーブしてる辺りの、三角の木の辺りから声がします。」イチョウの木みたいな三角の木の下辺りに、盗賊がいるんでしょうか!小声でケイトさんに伝えます。
「わかった。、、よくやったわ。お駄賃は期待していいわよっ、ソウマ。」
紐は、後ろだけじゃなくて、前にもあったみたいで、ケイトさんが何度か、間を空けながら、音を鳴らします。
「メディナ。私のカウントで、あの木の後ろ辺りに魔法を放って。風が爆発するようなやつがいいわね。直撃じゃなくてもいいから、広範囲に。思いっきり驚かせてやりなさい。」
「はい!」
「ソウマ達は、下がって。ここは危ないから。いくよ、メディナ。カウント、、、スリー、ツー、ワンッ!」
一度、引きの終わりをやってみたかったんです!
お許しくだされ!
それでは、明日をお楽しみにっ゜+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゜