16 B
魔猪こわいです((( ;゜Д゜)))
ーーー
「……あぁ、美味しそうな匂いだなぁ…」
深い微睡みの中、ふといい匂いがしてきたことに気づく。
芳ばしくて、丸で焼肉屋さんにいるような……
「焼肉!?」
一瞬で眠りから覚醒して、ガバッと身体を起こす!
いつの間にか眠っていたらしい。
「おっ、やっと起きたわね、坊や。」
「シアンさん…この匂いは?」
シアンさんが近くにいて、木のお皿みたいな?ものを手に持っている。どうやら匂いは、そこからきているみたいだ。
「あっ、これ?これはねぇ、坊やが、なかなか起きないから、気付け薬代わりに魔猪の石焼きステーキを持ってきてみたの!さっ、皆の所で食べるよ!早く起きてっ!」
「あっ、はっ、はい!」
けっこう眠ってしまってたみたいだ!
かまどの方を見ると、皆さん思い思いの場所に座って、僕を待っていてくれたみたい!
「すっ!すいません!すぐ行きます!」
立ち上がって、シアンさんの後を追う。
ーーー
「美味い!このお肉美味しいです!」
シアンさんが渡してくれた木のお皿には、かなりのボリュームがある赤身のステーキが載っていた。
シアンさんが、ナイフとフォークも貸してくれたので、それでステーキを切って、大きめの塊を頬張る。赤身のうま味が、肉汁と共に溢れてきて、噛めば噛むほど甘味を感じる。味付けは、塩と胡椒のシンプルな組み合わせだと思うけど、それがまた赤身に合う!
「そんなに急いで食べなくても、まだまだお肉はあるから、よく噛んでゆっくり食べなよっ」
シアンさんが、別のお皿にサラダみたいなのを盛って渡してくれる。
「あふぃがほぉござびまふ!」
恥ずかしながら、口一杯に頬張ってしまった…これが、さっきの魔猪だなんて、信じられない!
「とりあえず、これ飲んで」
シアンさんが、ケトルから木でできたマグカップみたいなのにお水をいれてくれる。
ゴクゴクゴク!
「お水も美味っ!」
「ちゃんと浄化してあるから、安心して飲んでいいわよ。」
「ありがとうございます!」
ん?浄化ってなんだろう?
サラダのお皿を取りながら、質問してみる。
「あのっ、浄化ってなんですか?」
「あ、そうか。坊やは、覚えてないんだもんね。」
「す、すいません……なんにもわかんなくて…」
「いいのいいの。私達が飲む水は、まず浄化するのよ!ここら辺の水はね、硬いのっ!鉱物が混じってたりしてね。だから、昔は水なんて飲む習慣はなかったんだけど、刻印魔法で軟化浄水が簡単にできるようになってからは、水で困ることもなくなって、専用の魔石さえ持ってれば、旅先でもこうやって美味しい水が飲めるようになったのよ。」
シアンさんも、自分のマグカップで美味しそうに水を飲んでいる。
「後で、温かいティーも淹れるから、楽しみにしててよ」
冒険者さん達にとって、食事の時間は至福の時なのかもしれない。ちょっと手伝ったとはいえ、そんな時間を一緒に過ごさせてもらえるのって、とってもありがたい!
「なるほど!…あの、それで、その魔石とか刻印魔法って……なんですか?」
「あぁ、それはね」
「それは、私から説明しましょう!ソウマ君!」
「メディナさん?」
「その前に!ソウマ君!お肉ばっかりじゃなくて、お魚も食べてください!せっかくシアンさんが獲ってくれた新鮮なお魚があるんですから!」
メディナさんが、焼き魚の載ったお皿を渡してくれる。
これも、皮の焼ける芳ばしい匂いがたまらない!
「もちろんです!シアンさん、お魚もいただきますね!」
「うむ!食べて強くなんなきゃ、生き残れないわよー!」
「ソウマ君!シアンさんは、弓で魚を獲るのがとっても上手いんですよ!私も、少しなら弓術できるんですけど、あんなにスパスパは獲れなくて、、」
「いや、あんたは魔法でちゃちゃっと獲れるでしょうが!」
「シアンさんの弓術を見てたら、私も獲ってみたくなるんです!もうちょっとコツとか教えてくださいよー!」
皆さん本当に仲がいいんだなぁーと思いながら、焼き魚を手に取る。
木の枝をこ削いでから、魚に串代わりに刺して、火で炙ったシンプルな焼き魚!塩が振ってあるみたいだけど、そういえばこういう時代って、塩とか胡椒って貴重なんじゃなかったっけ?もしかしたら、僕はとんでもなく贅沢なお昼を食べているのかもしれない!
これは、しっかり味わって食べなければ!
ヤマメをちょっと大きくした感じの魚かな?最初は、魚の腹側から噛りつく。まず、外側の塩のしょっぱさを舌が感じるけど、すぐに皮のパリッとした芳ばしさと白身のプリっとした甘味が絡んで、ちょうどいい塩梅になる。お肉とは違った、魚の美味しさがここにあると思う。皮はパリッとしてるのに、身のジューシーさは失われていない、絶妙な焼き加減。これが、冒険者の妙なのかもしれない!恐るべし冒険者スキル!ガブガブと食べ進めると、口回りに塩や皮がくっつくので、舐めとって、食べ尽くす!育ち盛りの食欲は、誰にも止められない!
神様!この世界にもカプチキみたいに美味しいものがありましたよ!
「美味しいです!魚もめっちゃ美味いです!」
「そっか!いいねぇ、いい食べっプリ!食べ盛りって感じよねぇ。…あれ?そういえば、坊やって自分がいくつか覚えてるの?14歳くらい?」
「えっ!?僕、17ですよ!!そこまで子どもじゃありませんよ!」
「ソウマ君!17歳なんですか!?私、もう少し下かと思ってました!ソウマ君、可愛いお顔してますし、幼く見えるんですねっ!」
かっ、、可愛い!?僕が!?
「うん、確かに。綺麗な黒髪で、肌も綺麗だし、幼く見えちゃうのかもねぇ。そっかぁ、坊やは17歳だったかぁ、、じゃあ、坊やって呼ぶのも、気にしたりする?」
「えっ、いや、シアンさんが呼びやすいように呼んでもらえたら、僕は嬉しいですけど、、」
「そっかそっか!じゃあ、当分は坊やって呼ぶわね!」
「はい!」
「それにしても、本当に綺麗な黒髪ですよねぇ。染めてるんですか??」
メディナさん、近いっす!ほんと近いっす!!
「じ、地毛です!染めたことはないです!」
「そうなんですね!触ってみてもいいですか?ソウマ君?」
はいっ!?ていうか、もう触ってますけど、メディナさん!
もう何日も頭洗ってないのにぃー!!?
「黒髪は、ほんとに珍しいんですよ、この辺りだと。東のメリビアンには、黒髪の一族がいるらしいんですけどね。ふふ。ありがとうございました。」
メディナさんが、ほんのちょっと離れた所に座る。
髪、臭かったら、どうしよう~、、頭洗いたいー!!
「ごめんね、坊や。メディナは、ちょっと天然なところがあって」
「私は、天然じゃないですよぉ!シアンさん!もう!」
メディナさんが、プンプンしている。
「まあまあ。ほら、坊やに魔石とかの説明するんでしょう?」
そうだった!僕も忘れるところだった!
「あっ、そうでした!えーっと、なんでしたっけ?魔石と刻印魔法について、で合ってますか?ソウマ君?」
「はい!魔法とか魔石とか、まったくわからなくて…」
「なるほど!ソウマ君!お任せください!私がわかりやすく説明します!」
「ありがとうございます!メディナさん!」
「はい!それでは、何から説明しましょう……うーん、まずは、魔法そのものから説明した方がいいかもしれませんねぇ。ソウマ君は、魔法について、何か覚えていることはありますか?」
魔法かぁ、アニメや漫画だと、それぞれに設定が違ってたもんなぁ、、
「えっと、さっきメディナさんがかまどに火をつけた時みたいに、火を操ることができる。ってことは、わかります。」
「正解です!魔法は、火や水、雷等あらゆるモノゴトに干渉し、操作することができます。きちんと習得すれば、こういうこともできるんですよ。」
メディナさんが、懐から杖を取り出したかと思うと、空中に炎で絵を描きだした。炎は消えず、空中に火の可愛い猫?が誕生した。
「猫?」
なんと!火の猫は、生きているかのように動き出して、僕たちの近くを走り回ってから、メディナさんの側で寝転がっている。
「はい!ルー君です!可愛いでしょう?」
メディナさんは、とってもキラキラした目でルー君を愛でている。
「ルー君はね、メディナの家にたまに遊びにくる猫なのよ。それにしても、ほんとによく似てるわねぇ。耳の感じとか、まんまじゃない?」
「わかりますか!?シアンさん!耳は、こだわりましたぁ」
メディナさんが、にひひって感じで笑っている。可愛い……
「す、すごいですね!魔法って!こういう芸術?みたいなこともできるんですね!」
「そうなんですよぉ!ソウマ君も、魔法師になりますか!?なりましょう!私が教えますよ!ふふふ、私が先生です!」
メディナさんのキラキラ度合いが増していく!!
ていうか、全然話が進まない!
「ちょっ!メディナ、あんたそんなこと勝手に言っていいの?お師匠様から、まだ早いわい!とか怒られるわよ?」
「うっ…………だ、大丈夫です!私も、もう独り立ちする時期ですから!弟子の一人や二人!」
僕が魔法師になること決定してる!?
あっ、でも魔法は習いたいと思ってたし、問題はないのか?
「はぁ、知らないわよぉ私は。それより、早く魔法とかの話をしてあげないと、休憩終わっちゃうわよ。」
「はわっ!そうでした!では、手早く説明しますね!ルー君、またね!」
メディナさんが、杖を一振りすると、ルー君がふわあっと消えていった。
「それでは!まず、人と魔法の関係について話しましょう!えーと、魔法は、古代から存在していたと言われています。人間やエルフ、ドワーフは、それぞれの魔法系統を進化継承して、豊かな文明を気づいてきたんです。そして、世界をめちゃくちゃにした、あの神罰の日を招いたのも、一種の魔法が原因です。ですが一方で、失われし暗黒の時代を人類が生き残れたのも魔法があったからなんです。なので、私達は、正しく魔法と向き合い、善き魔法を修めることが大切だと考えています。」
失われし暗黒の時代?レンダントさんが言ってたやつかな。
「とは言え、争いが起きれば、魔法が使われます。なので、魔法との関係は、現在でも議論される大きなテーマでもありますね。……さて!難しい話は置いておいて、魔法そのものの話をしましょう!人間が使う魔法の系統には、主に『詠唱魔法』『魔法陣もしくは魔法文字による魔法』『宝石や魔石を用いた媒介魔法』があります。それらを使用するためには、専用の筆や宝石、こういったマジックワンドを必要とします。これは、一般的な短い杖ですが、長いものだと私の身長よりも長ーーい杖もあったりするんですよ。」
メディナさんが、背伸びをして、これくらいですよ!これくらい!と一所懸命に伝えてくれる。先生、可愛いすぎます……
「ソウマ君!……ここだけの話…長~い杖は、お師匠様達が歩く時の杖代わりにしているだけで、短い杖と効果は変わらないんじゃないかと、私は思うんですよね!お師匠様には内緒ですよ、ソウマ君!」
「他にも、仕込杖としてや、槍術に使うなど、様々な使い方もありますよ。」
測量師のガクベンさんが、ちょうど魔猪のお肉を貰いにきていて、話に加わってきた。
「失礼。測量や天文学の方が専門ではありますが、私も一応魔法師の端くれなものですから。メディナさんとは、流派が違うので、杖に対する考えが違う部分もありますが、使い方は個人で変わりますし、杖の芯にドラゴンの髭を用いる場合等は相応の長さが必要になります。それに、近年では、長杖に刻印魔法を用いて、攻撃魔法を付与したポールアームも開発されています。なので、長杖にも意味はあるのですよ。ソウマ君。まぁ……ですが、長老達が支え杖代わりにしているのも、事実ですね。」
ガクベンさんが、くすくす笑いながら、失礼しました。と言って、ザクソンさん達の方に戻っていった。
「……そ!そうなんですよ、ソウマ君!長ーい杖にも、いろんな使い方があるんですよ!」
メディナさん、さっきの話をなかったことにしようとしている……
「えーと、それでですね!魔法と人間の付き合いは長いんですが、私達人間の誰もが魔法を扱えるわけじゃないんです。得意不得意があって、ほとんどの人が魔力は持っているんですが、魔法を行使できるかは、別なんです。」
「私は、魔法師じゃないけど、簡単な魔法なら使えるわよ。でも、威力の加減が下手だから、使うことは滅多にないけどね。魔法も才能が必要ってことよね。それは、弓術にも言えることだし。」
シアンさんが、サラダを食べる手を止めて、話に入ってくる。
「私は、シアンさんの風魔法、とっても素敵だと思いますよ!で、ですね。要は、魔力は皆持っているけれど、皆が魔法師になれるわけじゃない。ということです。魔法師とは、複雑な魔法系統に精通し、使いこなす者のことを言いますので。」
「なるほど。魔法師になるのも、なんだか大変そうですね…」
「そうですね。冒険者の中でも、魔法師は一番数が少ないのが、現状です。でも、だからこそ刻印魔法が誕生したんですよ!魔法に熟知していなくても、魔力さえあれば、特定の魔法が持続的に発動可能な魔法、それが刻印魔法です!」
「おぉ!すごい!じゃあ、僕も魔法が使えるってことですね!?」
「です!でも、ソウマ君からは、強い魔力を感じますし、私の元でしっかり学べば、ちゃんとした魔法師になれると思いますよ!」
メディナさんが、胸を張って、フンスッと威厳を出そうとしているけど、可愛いさが勝ってます、先生………
「そして、その刻印魔法を開発したのが、我らがドイスベルグ王国なの。だいたい140年前だっけ?」
シアンさんが、補足してくれる。
「さすが、シアンさんです!正確には、138年前ですね!その当時、魔石の研究をしていたアレイリア・マークス魔法師が開発されて、その後他国やドワーフにも技術が拡がり、一気に開発進展してきた第四の魔法系統です!」
「さっきの詠唱魔法とかとは、別の魔法系統ってことですね。」
「そうです!ちなみに、ドワーフが失われし時代より前から使っていた刻印魔法とは、基礎が違うので、これも別系統になりますね。あれは、ドワーフにしか使えない魔法ですし。アレイリア魔法師が開発された刻印魔法は、魔石を使用するものなんです。最初に開発された刻印魔法の第一系統は、魔石に直接刻印を施すことで、内在する魔力に方向性、この場合は特定の魔法である場合が多いんですが、それを与えて、持続的に魔法を発動させるというものです。スイッチのオンオフにのみ、魔力を流せばいいので、魔力を持っていれば、誰でも使用できます。」
メディナさん、とっても誇らしげだ。刻印魔法の開発って、歴史的にすごいことなのかもしれない。
「第二系統は、魔石を砕いて使用することで、効果を発揮します。インクに混ぜたり、鍛冶に使ったり、汎用性が高いんです。魔法陣や魔法文字に一見似ていますが、似て非なるもので、やはりこちらも魔法師じゃなくても、使用できますし、安価で手に入りやすいんです。今では、専門の刻印師という職業もできて、なりたい仕事の上位なんですよ!すごいですよね!……でも、そのせいで一時期現場の魔法師が減ってしまって……でも、最近は、刻印師と魔法師の兼業なんて方もいるんですよ!」
こっちの世界にも、なりたい職業ランキングがあるんだ!
「ソウマ君!ちなみに、興味深いことに刻印魔法は、生活魔法として使われることが多いんですよ!この浄水魔法も、そうなんですけどね。これは、アレイリア魔法師が研究者であり、母だったことが関係していたと言われています。最初にアレイリア魔法師が開発されたのが、保温と保冷の刻印だったんですよ。それは、お子さん達のランチのためだったらしいんです!」
「必要は発明の母ってやつですね!」
「おぉ、そんな諺があるんですね!ソウマ君!一つ勉強になりました!」
「いえいえ、そんな」
ちょっと照れます///
「ちなみに、さっきの魔猪の保存にも、刻印魔法使ってるのよ。」
シアンさんが、少し離れた所を指さす。
そこには、先ほどの魔猪を解体して出た毛皮が、木で作った枠に引っ掻けて伸ばされていた。なんでも、縮こまることを予防するためらしい。そして、その横に大きな包みが置いてある。
「さっきの魔猪、大きかったでしょ?だから、血抜きして解体した後に、今食べる分を別にして、残りは魔法で冷凍したの。それをあの刻印魔法が施してある袋に保存しておけば、冷凍した状態で運べるってわけ。あれは、次の村で売れるだろうから、ちょうどいい稼ぎになったわね。ケイトさんと坊やには、感謝しないとねっ!あっ、マキタさんにもね。」
「そんな使い方が。じゃあ、旅もかなり楽になったんじゃないですか?」
「そうね。でも、旅だけじゃなくて、全国的に食糧事情が改善したのよ。まず、私達冒険者が狩りに出ても、獣や魔獣を腐らせることなく持ち帰ることが可能になったし、それを王都に届けることもできるようになったの。そして、長期保存できるようになったおかげで、冬にも無理して狩りをする必要がなくなったのは、かなり大きな功績ね。冬の狩りは、危険だから。つまり!一年を通して、安定した食糧供給ができるから、飢饉や疫病にも備えることができるわけ。あぁ、後は浄化の魔法があるおかげで、街の上下水道が完備されて、衛生面でも向上したわね。」
「刻印魔法すごいですね!」
「ソウマ君!一年を通して、美味しいステーキが食べられるのは、素敵なことですけど、伝統あるベーコンやソーセージも忘れてはいけませんよ!ワインとソーセージとポテト、帰ったら皆でパーティーです!!ふふふっ、ソウマ君には、私のお勧めのワインを飲ませてあげますから、楽しみにしていてくださいね!」
「えっ!?僕、17歳ですよ??」
「…………?17歳がどうしたんですか?」
「……え??」
もしかして、この世界は飲酒関係の法律がないの!?
おぉ!この場合は、どうしたら!?飲んでいいのか!?ダメなのか!?まだ飲んだことないし……飲んでみたいような、まだ早いような……
「えーと、そのうち飲めるようになったら!!」
あれ?でも、この世界は秋。元の世界は春。
僕の誕生日って、どうなるのおぉおぉぉぉぉ!?
「ソウマ君、私のワインから逃げられるとお思いですか!?」
なんじゃそりゃあ!?
「あぁー、坊や。メディナは、酒癖がちょっと悪いから気を付けなよ。」
「そんなことないですよ!シアンさん!」
「おーい、お前らー!もう食ったかぁー?そろそろ片付けて、出発するぞー」
ライアンさんの掛け声だ。
「あ!ライアンさん!ちょっと待って!今、食べますからー!!むぐぅっ!ゴホッゴホッ!」
「メディナさん!大丈夫ですか!?お水お水、これ飲んでください!そんなに詰め込んじゃだめですよ。」
「ライアンさん!温かいティーを淹れますから、もうちょっと待ってくださーい!」
シアンさんが、温かいティーを淹れる準備を始めた。
メディナさんは、僕への説明のためにあまり食べていなかったので、メディナさんが食べ終わるのを待ちつつ、温かいティーを楽しんだ僕たちは、しっかり火の始末をしてから出発した。
予定では、あと2~3話書いてから、ちゃんとしたキャラクター紹介のページを書くつもりなんですが、イメージしやすいように、年齢だけ先に紹介させてください。
ソウマ 17歳
シアン 28歳
メディナ 24歳
ライアン 44歳
ケイト 37歳
マキタ 30歳
ザクソン 48歳
ガクベン 34歳
です。
もう少し早く書けば良かったんですが、、
皆さんのイメージの足しになれば、幸いです。
それでは、今後もよろしくお願いいたします!