~異世界に夢はあるのか~#2
ちなみにまだ異世界転生してません
あと2話くらいで転生させるつもりです
(;・∀・)
僕は母に今日のこと全てを話した。
サリヤ「ごめんね。辛い思いさせちゃって。お母
さんもっと稼げるようになるからね。」
もちろん悔しかったが、それ以上に絶望した。なんで稼ぎだけで差別されなければならないのか僕には理解出来なかった。そんな世界に怒りすら覚えた。お母さんまでもお金がすべてだということを認めてしまっているのはいかにも操られている醜い人形を見ているようで心が痛む。
貧乏いじめは毎日のように続いた。特に給食費や集金ともなると先生までいじめに加担したので、それは憂鬱の極みだった。
もちろんいじめを止めてくれる人も神様もいるはずがない。何故なら、小学校に入れることすら珍しいことなのだから。
唯一の救いといえば校長が心の広いお方であることだ。しかし、その校長も普段は忙しく、なかなか会える機会が無い。行きどころのないつらさは母と分かち合うばかりだ。
母の方はと言うと、僕の数倍、いや数十倍は苦しい思いをしていただろう。今どき小学生にまで成長した子を持つシングルマザーなぞ誰が拾うものだろうか。そこで、母はバイトを転々として子を養うしか無かったのである。そんな生活にも限界が近く、その兆しに母の元気がなくなってきた。おまけにスラム街だ。法など意味をなさない。それでも必死に働き続ける母には頭が上がらない。それでも、僕は辛辣に
「もっとお金のあるところに生まれたかった」
などと無責任な言葉を浴びせた。母はあの時どれほど悲しんだか。僕は境遇を呪った。
そんな生活にも終止符を打つ時が来た。母の手には金貨が抱えきれないほどある。
サリヤ「宝くじが当たってもうこんなになったの
よ!これで当分の間生活に困らないわ
ね!」
僕は純粋に喜んだ。スラム街にいてはお金が保障されてないので引越しをして、やっとの事で普通の食事にありつけるようになった。僕はそれだけで幸せだった。子供だましの嘘に気づくまでは...