#17 甘い果実と苦い汁(1)
二ヶ月ほど投稿をすっぽかして本当に申し訳ありませんでしたm(*_ _)m
ところでこの作品今秋の設定なんですけど、一旦ブレイク回挟むので時間軸並行移動します。
それではお楽しみください(*^^*)
ジャッカルは、ふとサリヤのことを思い出した。あの頃は僕がまだ子供だったけれど、サリヤは今思い返してみてもたくましかった。
そういえば今日はバレンタインだっけ。いやこの世界にバレンタインという概念はあるのか?という一抹の不安を抱えてはいたが。
それはともかく、バレンタインと言うと、ザカル(ジャッカル)は、あのことを常に思い出す。
それは、ザカルがまだ小学生の頃の話で、いわゆる「バレンタイン戦争」なるものが勃発していた頃の話だ。作者は「今日こそリア充爆発しろ!」とか叫んでいるが、ザカルにとってはその限りでは無いらしい。小3の頃、多くの人がチョコを気にするようになる年代だとは思うが、チョコなるものを渡し始めるようになって、当然の如くザカルにも目に入るわけである。ザカルはチョコなど見たことも無い。サリヤからもらう、そんな手もあるのだろうが、なにせ貧乏なのだからそんな願いも聞き入れられるか疑わしいのである。そんな中、キャメルがこちらを不思議な様子で伺っていた