~異世界に夢はあるのか~#1
まったりと自分のペースで書いていきます。
コメントなどあれば今後の展開の参考にさせて頂きたいと思っております。
毎日投稿を目指しています。
応援ヨロ(`・ω・´)スク!
あれはまだ僕が幼い頃の話だ。僕の家は貧しく、都会の片隅のスラム街に住んでいた。
僕「ママー!ご飯まだー?」
サリヤ「もう少し待ってなさーい」
彼女はサリヤ。僕の母にあたる。父は職を無くし、離婚してしまった。ちなみに父は実家で細々と暮らしている。母の朝は早い。朝から夜までバイトやら家事やらこなして休んでいる暇はないほどだ。貧乏なせいか幼稚園にも僕は行けていないし、不運なことに保育園にも入れていないそうだ。そのせいか僕は内気で怖がりになっている。
それから何年か経って僕は小学校に入ることとなった。あの時ほど貧乏を恨んだことはない。
飛騨順也「お前ん家のとこ貧乏なんだってな」
生徒たち「服だっせー」
「給食費ドロボー」
僕は悔しくて悔しくてたまらなかった。貧乏なだけでこんなにも差別されるものなのかと。
ここは先進国のバルタン王国。この国では貧富の差が激しく、差別の対象としてお金の多い少ないが地位を決めていた。僕の名前はザカル。ちなみに苗字はない。貧乏な人々には、苗字が与えられることは無いのだ。僕は差別された人なのだと初めて気づいたのだった。