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異世界召喚は午前零時~神子は辞退し還りたい!  作者: 春賀 天(はるか てん)
【第一章】午前零時~目覚めた先は異世界でした
9/21

【3ー④】四神の神子とオマケ神子

【3ー④】




そんな白虎王(びゃっこおう)をピシャリと一喝(いっかつ)する(いか)りの表情(ひょうじょう)黒姫(くろひめ)からは異様(いよう)殺気(さっき)ともいえる(あつ)王様(おうさま)()かって(はな)たれていて、周囲(しゅうい)(しず)かに固唾(かたず)()んでいる。事情(じじょう)()からないけれど、どうやら黒姫と王様の(あいだ)には子供(こども)出来(でき)ないので可能性(かのうせい)のある(おとこ)と子供を(つく)れと()っているらしい。



ーーな、なんて(ひど)い! そんな(こと)(おっと)から言われて怒らない(つま)はいないだろ! この王様、馬鹿(ばか)か!?



そう思うと同性(どうせい)としてこの王様にだんだん(はら)()ってきて、(わたし)嘔吐(おうと)(ぶつ)(よご)れた白虎王のマントをポイっと()てさると、王様に向かって(にら)みつつも黒姫の()(りょう)手の平で(つつ)()むようにギュッと(にぎ)る。



「………黒姫、そこもっと怒っていいと思う。そんでもって、そこの王様! 今のそれってすごく酷いんじゃない? それとも女を馬鹿にしてる? いくら自分との子供が出来ないからって、()わりに(ほか)の男と子供作れって正気(しょうき)で言ってんの? だったらあんた最低(さいてい)な夫だね。いくら子供が欲しいっていったって、黒姫はあんたの子供だからこそ欲しいんであって、(だれ)でもいいわけじゃないんだよ。そもそも誰でもいいのなら結婚(けっこん)する意味(いみ)がないわ! 


たとえ(ちょう)(かね)()ちだろうがイケメンだろうが、私ならそんな夫、すぐさま()ててやるわ! 黒姫だってこんなに美人(びじん)(わか)いんだから、まだまだ人生(じんせい)やり(なお)せるよ! この(さい)、こんなわからんちんの夫なんかさっさと見切(みき)りつけてさ、自分の人生謳歌(おうか)しなよ。それにこんな美人、(まわ)りの男が(ほう)って置かないから大丈夫(だいじょうぶ)だって! 私は(おな)同性(どうせい)として黒姫を応援(おうえん)するからね、(がん)()って!」



私は黒姫の手を握りながら(かた)手で彼女の(かた)をバンバンと(たた)くと、黒姫は呆気(あっけ)()られたまま私の手を(のが)れて後方(こうほう)()がる。



「ちょ、ちょっと(いた)いから。(ちから)()れすぎ。ええっと、一応、応援ありがとう? だけど私、こう見えてもかなり年上で人生謳歌するほど若くもないし、それに今でも十分幸せだから心配(しんぱい)しなくても大丈夫よ?」



そんな黒姫に私は片手を(こし)に当て、一方の片手で人さし(ゆび)をチッチッと()る。



「ほらほら、それがいけないの。そうやって男を(あま)やかすから相手(あいて)益々(ますます)つけ上がんのよ。そもそも王様の(おく)さんって黒姫だけじゃないんでしょ? ここにいるイケメン達もその複数(ふくすう)の妻達の子供なのよね? まあ、王様に沢山(たくさん)の妻がいても仕方(しかた)ないのかもしれないけどさ、そうやって自分は他でバンバン子供作っといて黒姫に対しては(べつ)の男を(すす)めるって超酷くない?


黒姫も()れた弱味(よわみ)からなのかもしれないけど、男は見極(みきわ)めなきゃ。勿論、裕福(ゆうふく)生活(せいかつ)(りょく)は妻にとって安泰(あんたい)ではあるけれど、本当の女の幸せを(かん)えるなら夫に(もと)めるのは収入(しゅうにゅう)も大事だけど、なにより妻を大切(たいせつ)にする誠実心(せいじつしん)だと思う」



そんな私の力説(りきせつ)に黒姫がフッと笑う。



「クスッ、酔っぱらいのクセして言う事はハッキリ言うわね。まさか私よりも年下のお嬢さんに夫婦(ふうふ)のあり方を(おし)えられるとは思わなかったわ」」



すると周囲にいた(えら)そうなオジさん達が怖い顔でこちらを睨みながら声を(あら)げて口々に(さけ)ぶ。



「先ほど(だま)って聞いておれば、なんと無礼(ぶれい)な!!」



「しかも我等(われら)偉大(いだい)なる皇帝(こうてい)陛下(へいか)応龍皇(おうりゅうこう)ならびに皇妃(こうひ)皇子(おうじ)達に対する、まこと(ゆる)しがたい態度(たいど)数々(かずかず)言動(げんどう)! たとえ(てん)神子(みこ)とはいえど、もはや聞き捨てならん!!」



「そもそも、この娘は本当に『神子』なのであろうか? 本来(ほんらい)『神子』は神が(えら)ぶだけあって、(さい)(ひい)でた見目(みめ)(うるわ)しい若者が選出(せんしゅつ)されると聞く。だが、この娘は他の四人の神子と見(くら)べても、外見(がいけん)(おと)るどころか貧相(ひんそう)品性(ひんせい)すらもなく非常(ひじょう)不作法(ぶさほう)であり、しかもどう見ても年増(としま)女だろう?


(さら)女人(にょにん)でありながら(さけ)に酔った見(ぐる)しい状態で神や皇帝陛下の御前(おんまえ)に出るなどと、言語(ごんご)道断(どうだん)常識(じょうしき)からもあまりに(はず)れておる。その(よう)な者が『天の神子』とは何かの間違(まちが)いであろう!!」



「だとすると『(あやかし)の王』の刺客(しかく)? 此度(こたび)の『天の神子』の召喚(しょうかん)邪魔(じゃま)をするべく仕掛(しか)けられた(わな)だとしたらーーー」



「しかし『妖の王』は天龍達によって先の時代(じだい)封印(ふういん)されたと言われておるのだろう? しかも天神応龍は我等が応龍皇と契約(けいやく)しているのだから何も心配()らないのではないか?」



「いや、(わす)れてはならぬ。本来神は人の世に(おん)(みずか)らは極力(きょくりょく)干渉(かんしょう)しない。そしていつ何時『天の国』に(かえ)ってしまうかもわからない、我等人の子の常識など(まった)通用(つうよう)しない大変気紛(きまぐ)れな御柱(おんばしら)だ。(すべ)てを(しん)じて(たく)すには(いささ)危険(きけん)過ぎる。しかも此度はその『応龍皇』の(だい)(がわ)りだからな。何があってもおかしくはない」



「しっ、あまり大きな声で滅多(めった)な事を申すな。あの娘をどうこうするどころか、(ぎゃく)に我等が神を冒涜(ぼうとく)した(つみ)()われる事にもなりかねん」



ーーなどと、私を(なじ)る声と一緒(いっしょ)に『応龍』がどうの『妖の王』がどうのと、なにらや不穏(ふおん)雰囲気(ふんいき)のヒソヒソ声が聞こえてくる。


っていうか、貧相とか不作法な年増女とか初対面の女性に対して()勝手(かって)に言ってくれてるけど、そっちこそいい歳のオッサンのくせに、あんたらの方がよっぽど失礼だろ!! え~え~年増女で悪ぅございましたわねぇ。だけどどんなに若かろうが()(もの)毎年(まいとし)(かなら)ず歳を取るんだよ! そんな世の(ことわり)無視(むし)すんな! 現実(げんじつ)を見ろ!!」



内心(ないしん)そんな事を大声で叫びつつも、その心の叫びは(おもて)に出さずして沈黙(ちんもく)あるのみである。だってそんな事を口に出して反論(はんろん)しようものなら、それでなくてもアウェイな状況(じょうきょう)で自分の()が悪くなるに()まっている。それにいくら(ゆめ)の中の出来事だとしても、下手(へた)をすれば監獄(かんごく)行きとか最悪(さいあく)死刑(しけい)とかになったら流石(さすが)寝覚(ねざ)めも悪い。



すると王様が片手を()げて、そんな臣下(しんか)の声を制止(せいし)させる。



「皆の者、そう(さわ)()てるでない。そこにいる『天の神子』の言う事はもっともであり(ただ)しい。我の(ひと)りよがりな認識(にんしき)が黒姫を長年(ながねん)(くる)しめていたのは確かなのだからな。()めを()けこそすれ当然(とうぜん)(むく)いなのだ。そして皆に()いでおくが『天の神子』への不敬は我、応龍皇の()において(ゆる)さぬ。その者は応龍の声に(こた)えし天が我等に(さず)けた神の()使(つか)い。その『神子』に対し(あだ)なす行為(こうい)は天に(そむ)く行為と知れ!」



先ほどの弱々(よわよわ)しい声とは思えないほどの君主(くんしゅ)のハッキリとした口調(くちょう)に、周りにいた臣下一同(いちどう)が口々に「(ぎょ)()」と答えると両腕(りょううで)(まえ)(そろ)(うやうや)しく(こうべ)()れる。



「そなた達が心配する気持ちは我も当然(とうぜん)理解(りかい)している。そしてなにより此度の『応龍皇』の交代(こうたい)は、より重要(じゅうよう)な時代の節目(ふしめ)ともなろう。それだけ人々の心が(やみ)(おか)され、それを(かて)にする闇の住人(じゅうにん)達が着々(ちゃくちゃく)と世に()えつつある。


しかしそれらを(おそ)れるなかれ! 天の主神、応龍は(むかし)も今も(つね)に人の子の味方(みかた)であり、同じく天の四神(ししん)(およ)び我等が天の眷属(けんぞく)存在(そんざい)する(かぎ)り、人の世の(いのち)(ひかり)未来(みらい)永劫(えいごう)()()る事はない! 偉大(いだい)なる天神、応龍こそが我等が希望(きぼう)であり人の子を(すく)道標(みちしるべ)なのだ!


皆よ、今一度(いちど)よく聞け! (とうと)き天神を(うたが)うべからず。疑うは(おのれ)恐怖(きょうふ)(しん)より()まれる弱き心を疑え!」



応龍皇の言葉に臣下達が顔を上げると、皆が一斉(いっせい)に片手の(こぶし)(たか)天井(てんじょう)()ばしながら「うおおお!!」と大声で雄叫(おたけ)びをあげるので、あまりにビックリして周囲を見回せば今度は『応龍』コールが()()こる。



ーーひえぇぇ、なんだか怖いよ。この人達。しかも(きゅう)に『応龍』コールとか(はじ)めちゃってるし、確かこういうのってコール&レスポンスとかいうんだっけ? う~ん、さすがは王様だけあって群衆(ぐんしゅう)心理(しんり)(つか)むのが上手(うま)いといいますか、臣下達の不満(ふまん)を逆に払拭(ふっしょく)するとはね~ だけど各々(おのおの)がヤバいスイッチ入っちゃってる興奮(こうふん)状態で、これどうやって収束(しゅうそく)するの?



そんな私の心配も杞憂(きゆう)だったらしく、応龍皇は腰掛けていた玉座(ぎょくざ)から立ち上がると、(ただ)ちに周囲に静けさが(もど)る。



「『天の神子』よ。我が臣下達の非礼(ひれい)をどうか許して()しい。皆、(くに)の行く(すえ)(あん)不安(ふあん)()られての言葉ゆえ、出来れば穏便(おんびん)に聞き(なが)してはくれまいか」



この応龍皇の『天の神子』ワードがどうにも聞き()れないだけに、もしかすると誰か別の人の事を言っているのではないかと(あた)りをキョロキョロと見回すも、それに該当(がいとう)するのはやはり私のようだ。



「え、えっと、そんなに気にしてないのでいいですよ? 私も他人(ひと)様の事情(じじょう)も知らずに勝手に口が過ぎました。本当に(もう)(わけ)ありません」



私もさすがに目上のしかも(えら)い人に対して、無遠慮(ぶえんりょ)に言い過ぎたかもと(かん)じていたところだったので、ここは素直(すなお)(あやま)る。よくよく考えてみたら、この王様は良識(りょうしき)のある()い人らしいが、これが()く子も(だま)る酷い暴君(ぼうくん)だったら、私は今頃(いまごろ)『あの世』行きだったかもしれない。ーーいや、そもそも夢の中で『あの世』なんてあるのだろうか?



そしてどうやら人間、危機(きき)(かん)を感じると、どんな状況であっても理性(りせい)が戻ってくるようだ。ヤバイと感じた瞬間(しゅんかん)、酔いで回った頭が強引(ごういん)に理性を取り戻した。そんな内心、ビクビクしながら頭を下げていると、応龍皇がフッと笑う。



「フッ、そなたが頭を下げる事はない。謝らねばならないのはこちらの方なのだからな。そなた達を異界より強引に喚び出し、我等の都合(つごう)を押し付け同然(どうぜん)で、そなた達に協力(きょうりょく)(あお)がねばならぬとはいえ、何も分からぬ神子達の困惑(こんわく)や不安は当然の事であろう。しかし我等にも(ゆず)れない事情があるのだ。ゆえに『天の神子』よ、この世界を救うべく我等に力を()して欲しい」



そう言って応龍皇が私に頭を下げると、周囲がざわつき始める。



「応龍皇!!なりません! 天神ならばともかく、皇帝が自ら頭を垂れるなど、あってはならない事です!!」



「なんたる事!! まさか応龍皇があの様な娘にーーー」



なんだか周りの雰囲気から大それた事になりそうな感じがしたので、私も(あせ)って片手をブンブンと(よこ)に振る。  



「と、とんでもないです。しかも『天の神子』とか、そんな大層(たいそう)なものじゃなくって、その(へん)にいるごく普通(ふつう)のしがない会社員(かいしゃいん)なので、そんな世界を救う力なんて全くもって全然無いですから! だから私がここにいるのは、きっと何かの間違いです。ええ、絶対に間違いですから! だからそういう事は『神様』にでもお(ねが)いして下さい! そして私を今すぐ(うち)(かえ)して下さいぃぃ! 私には明日(あした)から(おそ)ろしいほど山積(やまづ)みの仕事が待っているんですぅぅ!!」



口に出した途端(とたん)、リアルに仕事の事を思い出し、もはや半分(はんぶん)涙目(なみだめ)になりながら(おが)むように両手を合わせて(うった)えてみるも、背後から黒姫が私の(かた)をポンと叩く。



「同じ世界の人間として同情はするわ。だけどその『神様』自体が現在(げんざい)窮地(きゅうち)()ちていて人間の力を必要(ひつよう)としているのよ。私達の世界とは違って、この世界では神と人間がお(たが)共存(きょうぞん)関係(かんけい)()り立っているの。いわば人間が神を()かし、神が人間を生かす。


だから簡単(かんたん)に言えば、神が生きていく為の食料(しょくりょう)が人間の心で、人間が生きていく為の環境(かんきょう)は神によって生かされているって事。なので人間の心が疲弊(ひへい)()んでしまったら、当然神も神力(じんりき)(うしな)い自然界にも影響が出る。


そうして自然界のバランスが(くず)れてゆき、世界に天変(てんぺん)地異(ちい)が起こりはじめる。そして大気は()れて同時に(みず)大地(だいち)枯渇(こかつ)し生き物が()めない死の世界になる。そして絶望(ぜつぼう)に病んで死んだ死者が『妖』となり魑魅(ちみ)魍魎(もうりょう)達の(やみ)の世界にもなりうるのよ。


だからそうならない為に、この世界の人々はわざわざ異界から適合(てきごう)者を召喚して、神の神力の供給(きょうきゅう)(げん)(うつわ)となるべく自分達の眷属の人間を(そだ)てさせるの」



それを聞いた私はなんだか頭が混乱(こんらん)してきて、(かる)目眩(めまい)さえ覚えた。



「ち、ちょっと待って。なにそれ? もはや意味が分からない。そんな映画(えいが)小説(しょうせつ)みたいな事言われても『中二(ちゅうに)(びょう)』?としか思えないよ。そもそもこの世界は現実じゃないでしょ? あくまで夢の中の世界なのに、なんでこんな大スペクタクルな設定(せってい)になってんの?? 


私の頭って大丈夫かな? 仕事があまりに(いそが)し過ぎたせいで、いつのまにか(うつ)が酷くなってて現実逃避(とうひ)とか、どっかおかしくなってる? それって私ヤバくない? 一度、心療(しんりょう)内科(ないか)にでも掛かった方がいいのかな………」



そんな私の(なな)め後ろで黒姫が(ひたい)に手を()てて、(あき)れたように天を仰いだ。



「ーーはあぁ、これは駄目(だめ)ね。逆に歳を取っているだけに固定(こてい)概念(がいねん)が強すぎて、理解どころか全て『夢』で片付けられてしまうみたいね。まあ、こんな事、理解しろっていう方が(むずか)しいのだけれど、それでもまだ若い子の方が頭が柔軟(じゅうなん)で、ある程度(ていど)理解力があるから説明(せつめい)する(がわ)としても(たす)かるわ。


だけどこの彼女(かのじょ)はどうしたらいいかしら? いくら説明したところで理解しそうにないし、かえってこっちが(つか)れてしまうかも。ーー応龍も随分(ずいぶん)面倒(めんどう)くさそうな相手を(おく)り込んできてくれたじゃない」



ーーううっ、黒姫、相変わらずキッツいなあ………だけど私だって()(この)んでこんな夢見てるわけじゃないのに。ああっ、もう! 私、この手の映画やドラマは見ない事にする。こんな夢にまで影響されるなんて、たまったもんじゃない。







【3ー続】






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