表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/167

今日から僕は 136

「西園寺!煽ったな!」 

「アタシも出るぜ!新米に死なれちゃあ気分悪いしな!」 

 デブリから出て誠機の後に続く要。

 また渋々その後に続くカウラ。

「撃ってきました!」 

 誠が叫ぶ。

「下がれ!新入り!」 

 逆噴射で飛びのく誠機の手前まで要が突撃を行う。

「自殺志願者め!地獄の片道切符だ!受け取んな!」 

 要はそう叫ぶとチェーンガンを発砲した。

 円形に並べられた九本の銃身が回転し、厚い弾幕を形成する。

 その高初速の弾丸は4機の火龍の装甲をダンボール同然に貫き、爆散させる。

「たった四機か」 

「西園寺!発砲許可は出していないぞ!弾幕でセンサーが利かない!各機現状で待機!」 

「馬鹿!止まったら食われるぞ!」 

「馬鹿は貴様だ!センサー感度最大!やられた!6機が迂回して目標地点に向かっている!」

「僕がやります!」 

 暴走する要を押さえきれないカウラを見て、誠は急加速して目標地点到達を目指す敵機を追う。 

「死ぬんじゃねえぞ!ってこっちも手一杯か!」 

「誰のせいだ!」 

「誰のせいとか言ってる場合か?とりあえずこいつは用済みだな!」 

 要はそう言うとチェーンガンを捨てて、背中に装着されたライフルを構える。

「敵は、6機。編隊がちゃんとできてる!」 

 誠は追っている敵機を観察した。

「神前少尉!貴様が追っているのが敵の本命だ!やれるか?」 

「カウラ!テメエが援護しろ!ここはアタシが支える!」 

 その言葉にカウラは誠機を追って進んだ。

『接近しないと!接近しないと!』 

 誠はひたすらに敵編隊に直進する。

 すると三機が方向を変え、誠機に向き直った。

「干渉空間形成!」 

 そう叫ぶと同時に敵が磁力砲を連射し始めた。

 誠機の前に銀色の切削空間が形成され、火龍のリニアレールガンの徹甲弾はすべてがその中に吸い込まれる。

「行ける!」 

 誠はそう言うと再び敵機を追い始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ