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不幸な指輪

現在、本編の続きを作成中ですが、その前に息抜きで書いたこちらをアップしました!

再開までもう少しお待ちください

栄一『うぉおおおおい!!! 貧乳美少女のパンチラキタコレェエエ!!!!!!!!』


アミラ&フィイ「「えっ……?」」


栄一「……はい?」



「…………」



ヤユ「……プスッ! あははははは」


栄一「えっと〜?」


ヤユ「いやぁ〜。前から君はかなりの変態だとは思っていたけれど、まさかここまでとはね。あははは」



アミラ「うわぁ。きっしょっ。今後私に一切話しかけないで。近寄らないで。というか視界に入らないで。息しないで」


栄一「それ死んじゃうよ?!?!」


フィイ「あ、その方向でお願いします」


栄一「フィイってそんなキャラだっけ???」


ヤユ「あははははは」



栄一「ヤユ姉さん! いつまでも笑ってないで助けてくれよ。俺は別にあんなこと言うつもりは全然無くて、気づいたら勝手に言ってしまっ——」


ヤユ「——まぁそうゆう魔法だからね!」


栄一「はい?」


ヤユ「まぁそうゆう魔法だからね!」


栄一「いやいやいや、聞き取れてはいるんだけども、意味がわからないんだが? ……ってまさか、姉さん???」

ヤユ「そのまさかだよ。さっき新調した魔術指輪(マジック・リング)があるだろう? あれにちょこっと細工してね。着用者が心の中で思ってることをランダムで叫んじゃう魔法がかかってるんだ」


栄一「なんてもの渡すんだよ!!!」


ヤユ「あぁ、ちなみに取ろうとしても無駄だよ。1時間は外れない仕様だから。魔法って便利!」


栄一「『魔法って便利!』じゃねぇよ! なに目の横にピースを当てて決めポーズしてんだよ!」


ヤユ「あはっ!」




栄一『ふざけんな!! その顔くらいある、豊満なたわわを揉みしだいてやろうか!!!』




アミラ&ヤユ&フィイ「「「…………」」」



栄一「……なんちゃって〜。変態のマネをしてみました〜……」


アミラ「ヤユ。着用者を苦しませながら殺す魔術指輪(マジック・リング)はあるかしら?」


フィイ「それなら私が。はいどうぞ」


栄一「いやちょっと待って?!?! てかなんて指輪を持ってんの?!?!」


ヤユ「そうかそうか。栄一君は私のこの胸を見て、そんなことを思っていたんだねぇ?」


栄一「いやっ、それはその……『正直、艶といい形といい、文句の付け所がないほど美しいたわわで、いつもめちゃくちゃ揉んでみたいと思ってます!! なんなら揉むどころか、それを——』って、アミラ! いえ、アミラさん!! マジで死の魔術指輪(マジック・リング)をはめさせようとするのやめてください!!!!」


フィイ「アミラさん! 今です! その隙に魔術指輪(マジック・リング)を!!」


栄一「待って待って待って!」


ヤユ「ほほぉ。まぁ私としては、君に揉みしだかれるのもやぶさかではないがね?」


栄一「姉さん! そんなこと言ってる場合じゃ」



ヤユ「——それで栄一君は、結局、貧乳と巨乳のどちらが好きなんだい?」


アミラ「……っ!?」



フィイ「確かに、さっきはアミラさんのスカートが風でめくられたのを見て、『〝貧乳〟美少女のパンチラキタコレー!』とか言ってましたもんね?」


栄一「えぇ。今度はそうゆう話?」


アミラ「…………」


フィイ「それでどっちなんですか? 栄一さんの趣味はどうでもいいですけど、フィイとしてはその矛盾が気になります」


栄一「……え〜と」


ヤユ「我が助手フィイよ。ならば私が答えよう。彼は何を隠そう、巨乳好きなのだ! 何故なら、普段みんなでいる時は、圧倒的に私の胸ばかりチラ見してくるからだ!」


アミラ「……死ね」


栄一「いや、ちょっと待ってくれ。それは大きな間違いだ。ヤユ姉さんの巨乳を見てしまうのは、存在感があるからであって、脱いでみれば——ってアミラ。なんで泣いて……?」


アミラ「グスッ……。だっていくら頑張っても成長しないんだもん! なんで私の胸だけ小さいの!? どうしてみんな巨乳がいいの!? なんで。なんで……」


ヤユ「いや、アミラ君、そんなつもりじゃ……」


フィイ「大丈夫ですよ! 私も全然ないですから! それにアミラさんは美人さんじゃないですか。とっても可愛くて綺麗で、フィイ憧れちゃいます」


栄一「そ、そうだぞ! アミラは超絶美少女なんだから、巨乳じゃなくたってモテモテだと思うぞ! それに、俺は貧乳が——」


アミラ「何それ?! そんなのどうでもいいのよ!! ふざけんじゃないわよ! もう知らない!」


栄一「アミラ! 待ってくれ!! 違うんだ! 違う……」




『俺は貧乳も大好きだぁああああ!!!!!!!!』




アミラ「え……?」


栄一『貧乳には、巨乳にはないラインの美しさがある! 巨乳はその大きさで形が整わないが、貧乳なら横から見ても上から見ても下から見ても正面から見ても、美しい形のままだ!! 特に露出の多い服を着たときなんかそれは明らかで、貧乳は綺麗で可愛い!

この前アミラの入浴を不意に覗いてしまった時は、少し見えた胸が可愛くて可愛くて、あの後何度も思い出すくらい好きなんだ!!

恥ずかしがって隠す仕草も大好きだ! 超たまらない!! 好きだ好きだ好きだ!!

俺は貧乳が大好きなんだぁああああ!!!!!!!!!』




ヤユ&フィイ「…………」


アミラ「……あ、あ、あ、あ、あんた!! 何それっ?!?! 変態!! このど変態!!」


栄一「でも仕方ないだろ!! アミラのそのおっぱいが大好きなんだよ!! めちゃくちゃ好きだ! 愛してる!!」


アミラ「……っ!」


フィイ「あっ、アミラさんの顔が真っ赤になってる……」


ヤユ「やるなぁ。栄一君も」


栄一「だからアミラ! 自信を持ってくれ!! アミラのおっぱいは最高だ!! 今こそこの言葉を贈りたい! 『貧乳はステータスだ』!!」


フィイ「なんか魔術指輪(マジック・リング)の効果とかもう意味ないくらい赤裸々ですね」


アミラ「……変態変態変態っ!」


ヤユ「え、アミラ君?? ファイヤーボールをどうする気だい????」


栄一「……やはり最後はこうなるのか」


アミラ「このど変態がぁあああ!!!!」


栄一「ぐぁあああああ!!!!」



完。


ファイヤーボールをぶっ放した後のアミラは、1人にやけながら歩いて行ったとかいないとか。

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