ジユウ
四月。窓から差し込む暖かな光によって体を程よい温度で包み込まれ天国にいるように感じる。だが、けたたましいサイレンによって現実に引き戻せられる。意識は若干あるが体は動こうとしない。耳から聞こえるあの音はまた遠くなっていき、後ろに引っ張られる感覚が襲いまたあの場所へと戻っていく。ふと冷たい感触を頬に感じた。それは次第に冷たさを増し痛さにまで発展する。だが、目覚めたくないと必死で抵抗するがやはり痛みに勝つには鋼の肉体が必要になってくるのだろう。だが、そんな肉体は持ち合わせていないので観念して体を起こし目を開ける。
「お兄ちゃんの頬をはたくのをやめるんだ朝日ちゃん。もう叩かれすぎて青紫になってるよ。」
意識がはっきりして前を見ると髪型はセミショートの黒色できれいな顔立ちに口元を少しにこやかにした自慢の妹朝日ちゃんがいた。
「やっと起きたか兄ちゃん。遅すぎて私が愛を込めた料理を作ろうと思ってたぜ」
「お前にそんな爆弾を作らせようとしてた兄ちゃんが悪かった」
「妹の愛を爆弾呼ばわりするなんてひどいぜ。バレンタインデーの時にチョコ作ってやんないんだからなー!」
「それは困る、死活問題だ!」
朝日ちゃんは部屋から出ていき、俺は朝から友達に自慢できるバレンタインデーのチョコをくれない宣言されて暗い気持ちのまま一階に降りてゆく。
なぜ朝日ちゃんの料理を爆弾と呼ぶのかそれには深い事情がある。過去3回朝日ちゃんが料理をした。最初は食べた瞬間口の中で爆発した。医者から死んでいると判決を受けたがドラマチックな妹たちの涙によって生き返った、2回目は料理を食べないでいた夜空ちゃんによると食べた瞬間いきなり倒れたらしい。偶然通りかかった髪が白色で頬に縫い目があり肌の色が違う医者によって1000万円払い何とか命を取り留めた、3回目はたまたま母と朝日ちゃんが料理しているところを見かけて全力で逃亡をし難を逃れたがどう処理されたのかはわからない。このことから爆弾(死)と呼ぶようになっている。
料理を作りながら2階から降りてきたもう一人の妹の夜空ちゃんに声をかける。
「夜空ちゃんおはよ・・・てっ!」
朝の挨拶を止めてしまうほどに驚いてしまった。顔は眠ったままだが前が空いてしまったYシャツから豊満とも言えないが綺麗な形をした膨らみがにチラリとこぼれており、純白なパンツを露にした格好で現れた。
「兄ちゃん何も見てないから!ただ、スポブラをつけたほうがいいと独り言を言ってみる。」
「兄さん犯罪者だね。」
「確かに見ちゃったけど妹たちの発育が良くてものやり場に困るときがあるかもしれないけど。ギリギリ見てないから!」
やばい。鼻血が出てきそうだ。そうだ朝日ちゃんを呼んで服を着てもらおう。できる妹と俺に証明してくれ。
「兄ちゃんの危険を察知!どうしたんだいそんなにも鼻を抑えて兄ちゃん」
「よく来た、さすが朝日ちゃんいいタイミングだ。夜空に服を着させてあげてくれないか」
これで一安心だな。ふー危うく犯罪者になるところだったよ。あれ、夜空ちゃんが朝日ちゃんの耳元で何かささやいているぞ。
「兄ちゃんがそんな目で私を見ていたのか。そんなにもみたいなら好きなだけ見させてあげるよ。ほらほら!」
作戦失敗ダメダメな妹だ。兄に胸見せるなんてどんな神経してんだよ!てゆうか、夜空ちゃんが電話を掛けようとしてる!指が1に向かっている!1から始まる番号なんてあれしかないじゃん!
「よ、夜空ちゃん待つんだ、冷静になろう。確かに胸や腰パンツの食い込みまで見てしまったのは謝ろう。だけど、夜空ちゃんの不注意だから俺は不可抗力だ!」
ピッ。笑顔のままボタン(通報)を押し込んだ。
その後は警察が1分で駆けつけ俺は捕まったが何とか誤解になった。そして性犯罪者に見せる教育ビデオを見させられ夜になった。
警察署を後にして空を見る。真っ暗な夜空が広がっておりきらびやかな星々が傷んだ心を癒させる。ため息をつき大事なことを思い出す。
「今日って始業式じゃん」
明日どうするかを考えるまだ高校生になれていない主人公だった。
初めての投稿になるので間違った文章や誤字脱字があると思います。頑張って投稿していこうと思います。