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5話 たっぷり貯蔵庫

自室に向かう途中でジェリーが何かに気がつきました。

『シーラ、なんかいっぱい物が詰まった部屋があるよ〜』


あらほんと。貯蔵庫なのかしら。

本邸から物資は届いているってことでしょうね。

でも1度も開けてませんわね、この木箱たち。

お屋敷にどのくらい在庫があるか、管理するのも使用人の大切なお仕事ですものね。

さあ、やりますわよ!


こっちの木箱は食料ですね。腐ってはなさそうです。

ここの貯蔵庫が、時の緩やかな魔法庫になってるようです。

種類ごとにまとめたいですわね。木箱を壊して棚にしましょう。

お肉はこっち、果物はあっち、ジャガーさんと、ニージン、タマオニは下に置こうかな。

まあ、お酒まであるじゃない。

当面の食事には困りませんね。


あら、これは布ですわね。

リード様の服を縫い縫いしましょう。こちらは、お客様用のシーツを仕立てようかしら。


私が、あれこれと片付けたり在庫の確認をしている間に、ジェリーがホコリを全て食べてくれました。

貯蔵庫もキレイになりましたわね。


私の部屋は、リード様の部屋の3つ隣です。

使用人は使用人専用の棟があるのですが、まだお掃除が済んでいませんからね。リード様に許可いただきました。

はい、勝手にしていいって。


早く服を仕立ててしまわないと朝になってしまいます。ひとまず3着ぐらいあればいいでしょうか?

縫い縫い、チクチク。

この間に、朝食の準備もしてしまいましょう。

針、こういう風に縫っておいて。

包丁、ニージンの皮むいて。

鍋、沸騰したら火を消して。


じゃあ、私はひと眠りします。5時に起きればいいから、4時間も眠れますね。ふわああ。


朝になりました。

リード様は何時に起きられるかしら。服を着替えながら今日の段取りを考えます。

レッセイ様なら昼まで起きてきませんわね。

貴族は夜遅いですもんね。


息を止めて水の玉の中に顔を突っ込みます。

ぷはあっ。

キレイになりました。風魔法で髪も整えます。

階段を下りてジェリーボックスを見ると、昨日の大量にあった布団やら何やらが全部新品のようになっています。

「スライムちゃん、ありがとう!」

『うん。ところで僕ジェリーって言うんだ』

「まあ、あなたもジェリーなのね」

『うん』

なるほど。汚れを食べてくれるスライムちゃんは、ジェリーっていう種類のことをいうのかもしれないわね。


「どこか1部屋をキレイにして、リネン室にしましょうか」

ジェリーボックスのある部屋が建物の隅にあるから、その隣の大きめの部屋をリネン室にしましょう。


まずは窓を開けて、一旦水浸しにしちゃいましょう。

大きなホコリやごみは床に落ちましたね。風で一気に乾かして。

ふう、このあたりで魔力切れです。

昨夜から寝てる間も魔力を使いっぱなしでしたもんね。

『僕たちこの部屋キレイにしてるね』

なんだか、ジェリー同士仲がいいわね。

「よろしくね」


張り切って朝食作りしますか。


キッチンを覗くと味付けを整えるだけになっています。

優秀なキッチンですわね。


しかし、ハーブ類がないんですよね。


お庭にハーブ、育ててもいいかしら。いいわよね。

リード様勝手にしろって言ってたものね。


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