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新たなる伝説  作者: アルトリア・ペンドラゴン
第1章 転生編
8/14

魔術

 

 俺は魔術教本と書かれた謎の本を発見してしまった。


 

 おいおい、魔術ってまじかよ。


 どんなオカルトだよ。


 これ買ったやつ絶対心病んでるだろ.....


 これは触らぬ神に祟りなしってやつだな。


 見なかったことにしよう。


 

 そう思いその魔術教本とやらを元のあった場所にそっと戻した。


 そして、気を取り直して本の物色を再開したのだが俺の先ほどの気遣いは粉々に打ち砕かれてしまう。



 「魔術の基礎」


 「応用魔術」


 「旅に使える便利な魔術」


 「練法教本」


 「魔力と命気」


 「魔族の強さの秘密」


 「ドラゴンの生態」



 本棚にある本の大半が魔術教本並に怪しい本ばかりであった。


 

 なんだこの書斎。


 いろんな意味で危ない本ばっかじゃん。


 もしかして俺って結構やばい家に生まれたんじゃ.....



 しかしそう思う反面、俺は心のどこかで期待していたち部分があった。


 そう、この状況は昔友達に勧められて読んだラノベの展開にかなり酷似している。



 もしかして、これはテンプレなのか!!


 テンプレってやつなのか!!


 これがテンプレ通りならここは異世界で俺は魔術やらなんやらを使っていつの間にか世界を救う運命にあるはずだ!!


 そして、美女や美少女に囲まれた夢のハーレムルートも待っているはず!!


 そしたらあんなことやこんなことも.....デュフフ。


 

 そんな桃色全開の欲望に後押しされ、俺は先ほど手にした魔術教本を本格的に読んでみることにした。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 この本曰く、世界には魔力という力が存在している。


 魔力は空気のようなもので、ありとあらゆる場所に無尽蔵に漂っている。


 この魔力がどこから生まれてくるのかはまだわかっていない。


 しかし、この魔力を扱う技術は確立している。


 それが魔術。


 そして魔術を扱うには以下のようなプロセスが必要のようだ。



 1.大気中に無造作に流れている魔力を体内に一度取り込む。


 2.そこから明確な意図を持った力に変換する。


 3.そして変換した力を体外に放出する。



 こうして体外に放出された力が俺がラノベで読んだような炎や水、風といった力になる。



 しかし、魔力が大気中に無限にあるからと言ってもこの魔術が無限に使えるわけではない。


 その理由としては魔力を意図を持った力に変換する際に魔素という不純物が出来てしまうからだ。


 この魔素は人間に取ってかなり有害な物質らしい。


 無理をして魔素を大量に体内に取り込んでしまうと自我が崩壊し、ただ暴れまわるだけの「魔人」となる。


 しかも厄介なことに魔人はリミッターが外れている分、魔力を使うのに際限がなく魔術をまき散らして暴れまわるらしい。


 そして、この魔人を討伐するには非常に困難を極めるようだ。



 この対策として魔術を使うのことの多い冒険者や魔術師、騎士には教会で封印術式というものを施される。


 この封印術式は魔素をある一定量を摂取すると自動的に魔力の流れをシャットダウンさせ、魔術を使えなくする術式らしい。


 この封印術式は普通の一般市民であってもある一定の魔術の才能があれば、教会で受ける義務がある等々.....



 この魔術教本は予想以上に真面目に書かれていた。


 これは期待しちゃってもいいんじゃないか?


 もしかして、ここから俺の伝説が始まっちゃうのか?


 明日、イオーネに聞いてみる価値はあるだろう。


 よし、他の本にも目を通してみるか。


 そうして俺は時間も忘れて本を読むことに没頭した。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 気が付くとかなりの時間が経っていた。


 窓の外は既に日が昇り始めていて朝が来たことを知らせている。


 ふと頭の中で何かが引っかかった。


 あれ?俺は何か忘れているような.....


 そんな疑問を持ちつつも読書を再開しようと本を開けた瞬間、書斎の扉が勢いよく開いた。


 書斎に満面の笑顔を浮かべたメイドが入ってくる。


 しかし、よく見ると目が全く笑っていない。



 「メナス様? 夜中にベッドから抜け出して朝までここで何をしていらしたのですか?」

 


 やべ......忘れてた......


 

 その後イオーネに俺は折檻され、屋敷に俺の叫び声が響きわたった。


ギリギリでしたが今月中に投稿することができました。


文章書くのって難しい.....

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