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新たなる伝説  作者: アルトリア・ペンドラゴン
第1章 転生編
7/14

包囲網

 

 俺が転生してから1年が過ぎた。


 俺はもうこの頃には簡単な言葉なら喋れるようになり、メイドやイオーネ(母)に絵本を読んでもらっているおかげで文字も少しは読めるようになった。


 幼児だからかやけに記憶力もいいし、学習能力も前世に比べて遥かにいい。



 また、まだぎこちないが歩けるようにもなってきていた。


 そのおかげで行動範囲も拡大した。


 そうして俺は家の中の様々な場所を探索し始めたのだが、メイドに見つかると毎回子供部屋に連れ戻されてしまった。



 (ちぇ、ちょっとくらい良いじゃないか)



 もちろんそんなことで諦める俺ではなくその日からメイドと俺との熾烈なバトルが始まった。



 初めはメイドは俺を見つけるとやんわりと注意をしながら部屋に連れ帰っていたのだが一向に俺が止まる気配が無いとわかると俺に一人監視役のメイドを付けてきた。


 こうなると俺は迂闊に部屋を出て自由な行動ができなくなってしまった。



 しかし、俺はありとあらゆる方法で部屋を脱出を試みる。


 メイドが誰かと会話している時など少しでもメイドが目を離しているとと部屋から抜け出していた。



 すると今度は部屋の入り口に2人のメイドが常に監視するという厳重警戒態勢を取られてしまった。


 何をするにしても部屋を出る時は後ろに常にピッタリとついてくるという徹底ぶり。



 メイド包囲網の完成だ。



 ここって監獄じゃないよね?



 でも、俺は諦めなかった。


 ダメって言われるほどやりたくなるのが俺なのだ。


 昼間がダメなら夜だ。


 さすがに夜は少しは油断するはず。



 そうして俺は計画を練った。


 まず、寝る前に抱き枕を手元に準備しておく。


 就寝時間になると抱き枕を抱きながら寝たふりをする。


 部屋の明かりが消されてメイドが部屋を出ていくととりあえず30分くらい待つ。


 30分を過ぎるとベッドから抜け出し抱き枕を俺のダミー替わりに布団の中に入れる。


 そしてそっと部屋から脱出する。



 よし、完璧だ。


 もし見回りの時に様子を見に来られても抱き枕が俺の替わりとなりすぐにはばれることはないだろう。


 後は探索中に見つからないように注意するだけだ。


 ふははは、俺の計画に抜かりはない。


 さっそく今日の夜に計画決行だ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 そして俺は現在、廊下を歩いている。



 計画は案外すんなりといった。


 すんなりといったのはいいのだが何か対策を打ってくるのではないかという期待もあったためがっかりだった。


 つまんねーけどまあいっか。


 無事抜け出せたのだし。



 そうして俺は探索を開始した。


 何回か見回りのメイドと遭遇した。


 だが、廊下は足音が響くし明かりも見えるので咄嗟に物陰に隠れたり近くの部屋に避難したため見つからずに済んだ。



 あれ?ここってマジ監獄じゃね?



 そんなことを思いつつ探索をしていると俺は廊下の突き当たりにある1つの部屋に辿り着いた。


 ここは扉の装飾が他の扉とは違うし、ドアノブも他より太い。



 何があるのだろうと期待に胸を膨らませながら開けようとしたが幼児の俺の力じゃなかなかドアノブが回ってくれない。


 俺が開けようと悪戦苦闘をしていると俺が来た廊下の向こうから足音と明かりが近づいてきた。



 (やばいやばいやばい!! 見回りの看守メイドが来てる!!)



 あたりを見回すが手近に隠れられそうな物陰や部屋は見つからなかった。


 ここ以外の部屋に隠れようとするには看守メイドが迫ってきている廊下に逆戻りするしかない。


 それは無理だ。


 絶対に見つかってしまう。



 最終手段としてこの扉を意地でも開けるしか道はない。


 そう決断し、扉を開けようとするがドアノブはうんともすんともいわない。


 そうしている内にも看守メイドは着々とこちらに迫ってきている。



 (頼む、開いてくれ!!)


 そう祈りながらドアノブにぶら下がり全体重をかけるとこれまでびくともしなかったドアノブが簡単に回った。


 そして俺は転がり込むようにして部屋の中へと入った。



 部屋に入ると始めは真っ暗で何も見えなかった。


 だが徐々に時間が経つにつれて目が慣れてきて周りが見えるようになってきた。


 どうやらここは書斎らしい。


 あたりに本棚が設置されていて大量の本が並べられていた。



 そうだ。


 俺はこういうものが欲しかったんだ。



 これまで俺は部屋の探索を始めてから一つ疑問に思ったことがある。


 それはこの家には電子機器が何一つ無いということだ。


 照明器具も無いし、TVもない。


 掃除機も使われていないし、キッチン的なところも覗いてみたことがあったが電子レンジや炊飯器すら見当たらなかった。


 ここってそんなにド田舎なのだろうか。


 それとも俺は過去の時代に転生してしまったのだろうか。



 そうした疑問を解消し、現在の状況や環境、社会を知るには本を読むのが一番手っ取り早い。


 まあ、まだ文字は覚えたてのものが多いから読むのに時間がかかりそうだが。



 そう思って俺は手近な本を手に取った。


 えーと、タイトルは.....



 ま...じゅ...つ...きょ...う...ほ...ん...



 え.....魔術って.....まじ?


掲載時期は不定期になってしまいますが今月中にはもう1話2話は掲載したいです。


執筆スピード遅くてすいません。

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