プロローグ2
「ねえ、俊君!!俊君ってば!!」
そんな幼馴染の東雲愛花の声で現実に引き戻された。
「ん?どした?」
「むー、私の話ちゃんと聞いてた?」
「おう、聞いてる聞いてる」
「なんか、別のこと考えてたような気がするんだけど.....」
愛花がジトーとした目でこちらを睨んでくる。
「え、えーと、あ、あれだろ、彼氏すげーって話だろ?」
「もうその話はとっくに終わってます.....」
しまった、墓穴を掘ってしまった。
愛花の顔が少しずつ不機嫌な表情に変わってゆく。
「俊君は昨日もまた夜遅くまでゲームしてたのって聞いたてたの!!」
「あ、あはは、そっちか.....]
「そんなに私との話つまらないかな.....」
「ん?何か言ったか?」
「何でもありません!!」
これ以上愛花を怒らせる前に別の話題に移ったほうがよさそうだ。
俺の精神衛生上このままじゃ大変よろしくない。
「あー、昨日は寝たのが2時過ぎくらいだったかな。」
「またそんな夜更かしして、体壊しちゃうよ?」
「いやー、最近買ったゼウスの野望ってゲームが思いのほか楽しくってついな」
「俊君ってほんと神話もの好きだよね」
そう、この俺が昔から趣味としているのが神話だ。
ギリシャ神話や北欧神話、エジプト神話などの神話ものならなんでも好きだ。
正直小さい頃からそうゆう世界に憧れを持っていた。
「まあ、俺の趣味だしな、仕方ない」
「仕方なくないよ!!それは別に夜遅くまでゲームする理由にはなりません!!」
「あはは、手厳しい.....」
そういえば、今日はなぜ彼女と登校しているのだろう。
愛花に彼氏が出来てから、あんまり一緒に登校する機会が減っていたのだが。
「そういえば、今日の朝は彼氏と一緒じゃなくていいのか?」
「さっきもそれ説明したと思うんだけど.....」
やばい、また墓穴を掘ったようだ。
ジトーとした目で睨んできた愛花だったがその後大きなため息をついて
「今日から彼は大会が近いから朝早く練習するんだって」
「へー、熱心なんだな」
「だから、しばらくは一緒に登校できるね!!」
「あー、そうだな.....」
(いや、お前彼氏いるだろが!!)
と内心で突っ込みを入れてしまった。
そんな朝からくだらないやり取りをしながら二人で登校する。
俺はこんな日常がいつまでも続くと思っていた。
そう、この時までは。
すいません....
次までプロローグが続きます。
文章の進み遅くて申し訳ないです.....