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無意味な時間

作者: 竹仲法順

     *

 これはないだろう。人間社会で意味のないものなどないのである。経てきた全ての時が何かしらの意味を持つ。これは以前から考えていたことだ。無意味ということは絶対にない。まあ、差して意味を持たないということはあるのだが……。

 考えてほしい。ティータイムなりコーヒーブレイクなりあるのだが、そこで話すことにも必ず意味がある。人間ずっと仕事が続くと、疲れてしまう。それをほぐすため、合間に休憩を入れる。上手に、だ。その休憩もまるで意味を持たないことはない。

     *

 いつも思う。サラリーマンの方などで、昼間分刻みで仕事をしていても、夜、二時間とか三時間宴会やったら、時間を節約した意味がないんじゃないかと。確かにそれはそれでその人たちにとって有意義な過ごし方かもしれないし、勤めの経験がないので分からないのだが、まあ、そういうことなんじゃないかと思う。

 無意味というのは、単なる概念だろう。特に時間というものに、意味があるとかないとか、議論する方がおかしい。全ての事柄に意味なり意義があるのだ。そう思って毎日を送っている。意味がないことなど、まずない。何事にも必要性があり、世の中が動く。

     *

 作家ってどうしても社会経験が少ないから、偏った見方になることもある。だが、偏った見方も見方であることに変わりはない。それにそういった見方をしない人はいないのである。そう思って、ずっとやっている。創作など、ほとんど金にならない商売なのだが……。

 芥川賞作家の田中慎弥さんなども、社会経験が少なかった人で有名だ。あの人は化けたからよかったのである。受賞後、いくらか本が売れた。もちろん、今はほとんど目立ったヒットがないから、紛れもなく一発屋だったのだが……。

     *

 それにしても、作家にとって時間って大事。原稿を書く時間も必要なのだが、同時にいろんな書き手の本を読むことも必須である。日々読書している。大抵執筆が終わったら、後の時間は本を読むのに充てている。自由業なので、時間の管理が難しいのだが……。

 まあ、焦らずやっていきたい。何も人生短いわけじゃない。たくさん時間がある。別に焦燥感に駆られることはない。ボクの場合、夜間の睡眠を八時間きっちりに定めているのだし、書き物も午前九時から始めているので健康的。時間を決めることが大事だ。目の前の事に集中して、である。

     *

 話を戻すが、時間に無意味ということはない。これは強調しておく。全ての時間が意味を持つのである。その人間を形作る。ゆっくりとやっていけばいいだろう。人生長いのだから。ちなみにボク自身、細く長く生きようと思っている。今日出来なかったことは明日やればいい。そんな暢気さも必要。決して生き急がないようにしている。

 ひとまず一筆書かせていただきました。

 ではまた。

                               (了)


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