エピソード24 それぞれの移動路
「咲き誇れ!!ローズブレイカー!!!」
紅い花びらが舞い降りる
花びらは目標の周囲に落ちると高速で動き始めた
アンデッドワームの表皮を傷つける
しかし、たいしたダメージにはならなかった
「く!コイツ硬すぎだろ!!」
すでに手は痺れている
剣をもっているのがやっとだ
アンデッドワームは大きく口をあけて液体を吐き出した
「うわ!汚ねぇ!!」
シェードは反射的にそれを避けた
すると、蒸気をあげて床が溶けた
「溶解液・・!」
ミリィが気持ち悪そうに言った
「オモテがだめなら・・・」
ミリィがアンデッドワームの口に標準をあわせた
「虚空の閃光、道しるべとなりて破滅の権化を導け!!!ジェノサイドスフィア!!!」
ミリィの目前で光が走った
その後を追うように空中から紫の珠が現れた
紫の珠が光をたどって走り出す
「ん・・・ちょ!!ま!!!」
シェードが慌てた
が、遅かった
紫の珠はワームの口から体内にはいり爆裂した
アンデッドワームは内側からの圧力に耐え切れず木っ端微塵に吹き飛んだ
その体液と肉片がシェードに降り注いだ
ガチン
扉のカギが開いた
「ミリィ・・・」
「うっ・・ごめん・・・その、近寄らないで・・・臭う・・」
「ほぉ・・・・」
シェードは激怒を表情には出さず
ゆっくりと歩き出した
「わ!本当にこないで!!死にそう!」
「なんならこのまま臭死させてやろうか・・・??」
「臭死ってなに!!?
あぅ!マジ無理!!
先に行ってるからね!!」
ミリィは扉にむかって走り出した
「ここどこぉ・・・・」
セリアは暗い顔をして歩き回っていた
クルートとライラは数十分歩いて大きな部屋に出た
「くさい・・・」
ライラが鼻あたりりを手で押さえた
「この臭い・・・キライ・・・死の臭い・・」
「ふむ・・・コイツか?」
クルートは階段上の肉片を取った
「あぁ!それはアンデッドワームですね!」
胴体が云った
「ここのゲートキーパーの1体です
ここには「とりつかれた剣」の間を守る3体のゲートキーパーがいるんですよ」
「なるほど・・・ではコイツはおそらくミリィかセリアが吹き飛ばしたのだろうな・・・
シェードは敵をここまで粉砕する技を持っていない・・・
あと2体いるのなら危険だ。急ごう!」
クルートとライラは扉を開き
細い一本道の通路を走った
「ここ・・・どこ〜・・・」
セリアは長く拾い廊下を進む
辺りは恐ろしいほど静かだ
ほんのわずかな火のひかりが黄色い石の壁を照らす
「みんなどこ〜」
死んだような声と表情で廊下をさまよう
正直、どんな術義があったか忘れました^^;
ここらへんでちょっといままでのを読み直して
術義をメモしようと思います^^;