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エピソード21 スカル・ラン

「う〜ん・・・こういう所、苦手だなぁ・・・」

ミリィは薄暗い部屋を見渡した

敗れたカーテンの向こう側には窓がある

しかし、窓向こうは冷たいレンガだった

部屋には4つのベッドがある

「とりあえず、みんなを探さないと・・・」

ミリィが扉に手をかけた

その時、足を何かにつかまれた

「ひぃ!」

背筋に嫌な汗がながれた

恐る恐る足元を見る

「どぅも」

「きゃあ!!」

足をつかんでいたのは手の骨だった

「嗚呼おどろかしてすみません

私、右腕と申します」

「え!?あ・・・・はぁ・・・」

ミリィは思わずアタマを下げた

「実はですね、私、体を捜していまして・・・見かけませんでしたか?」

「いえ・・・見てないです・・・」

「そぅですか・・・」

右腕が残念そうに言った

「あの・・・一緒に探しましょうか?」

(え!?ちょ!何云ってるの私!!?」)

「おぉ!本当ですか!!

それは助かります!!」

ミリィは左腕を抱えて外に出た



そこは広いロビーだった

「墓地にこんな場所が・・・」

ミリィは中央の階段へ足を進めた


一つ目の段差を登ろうとした時

階段の頂上で不気味な声がした

「・・・・・・」

ミリィは静かに後ずさった

(行ったら死ぬ!行ったら死ぬ!)

ミリィは後ろを振り返り

正面の扉を開けた


その扉の向こうは広い通路だった

「この先には何があるんですか?」

「申し訳ない

私はあの部屋からでたことがなくて・・・・」

しかたなくミリィは歩き出した


突然、天井が崩れた

そこからゾンビがボトボト落ちてくる

「きゃあああああ!!」

ミリィは駆け出した

すると目の前の扉が開いた

そこから何かが飛び出してきた

「きゃああああ!!!!」

ミリィは反射的に殴りかかった

「ぐは!」

その鉄拳はシェードの顔面に直撃した

「シェード!!」

「ん?お!

やっと一人見つけた・・・」

「シェード!!後ろからゾンビが!!!!」

「ゾンビ?

あぁ・・・たいしたことねぇよ

アイツら、ちょっとしぶといけどちゃーんとたお・・・・せ・・・」

ミリィが指差す方向を見てシェードは絶句した

広い通路をゾンビが埋め尽くしていた

「えと・・・ミリィさん?

君は何をしたのかな?」

「な・・・なにもしてない!!」

「逃げるぞ・・・!」

二人は勢い良く駆け出した

一直線の廊下を全力で走った




「ふぅ・・・もぅ大丈夫だろ・・・・」

シェードが足を止めた

「こ・・・こわかった・・・」

ミリィが安堵の表情になる

「まぁ、アレは一体なら倒せなくないから・・・」

「そ、そうなんだ・・」

ドドドドドドドドド

「ん?」

地響きが近づいてくる

「な、なに?」

「さ、さぁ・・・やっぱ広い通路といえば巨大な玉・・・かな・・?」

二人が来た道を見る

するとそこには信じがたい光景があった

さっきのゾンビ達が腕を振り上げて猛ダッシュで迫ってきているのだ

「おいおいおい!!!」

「何アレ!?何アレ!?」

「ゾンビってのは、ゆっくり歩くのが常識・・・・だろぉぉがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

二人は駆け出した

「来る!!!あいつら来るよよぉぉ!!!」

「後ろ見んな!!!前だけみとけぇ!!」


ギャーーーーーーーーーーーーーーー


その悲鳴は長い通路に響き渡った

ホラーというよりコメディーのような気が・・・

気にしない気にしないw

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