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僕がEテレを好きな訳

2013/06/27

 A.面白いからです。

 結論は一行で済ませられるのだけれど、最低200字がないと一話にならないため、蛇足を承知で面白いと思うものを並べてみようと思う。


 では一つ目、「ハリウッド白熱教室」。映画の都ハリウッドの近くにある南カリフォルニア大学には、映画芸術学部というのがあって、そこのドリュー・キャスパー教授による映画についての講義を聞ける番組。毎回テーマに沿ったいくつかの映画を取り上げて、それに使われている技法などについて説明してもらえるんだ。

 僕はこれまで映画をそんなにたくさん見てこなかったのだけれど、その理由は映画のあらすじがあまり面白そうに書かれていなかった為だと思う。「予想不可能な展開!」についている手垢は何グラムだろうか。

 でも物語を書くようになってから見てみると、とても勉強になることが多いし、面白いものは面白いんだ。つまりこれまでの僕は、面白いものを見るための見方っていうのを知らなかったのだろう。今回の講義も、知らなければ「ふーん」で済ませられる話なんだけれど、自分の無知が原因で面白いものを面白く受け取れないなんて、重大な損失だ。

 第一回は脚本についてだったのだけれど、脚本に必要な四つの要素である、登場人物、対話、行動、場面設定についての説明や、主題とはなにか、テーマとはなにか、モチーフとはなにかということについてなどを語っていらっしゃるよ。それから人称の説明もやっていたので、小説を書いていて、視点について悩んでいる人がいたらヒントになるんじゃないかな。

 あと僕は引喩「allusion」の意味をこれでようやく知った。隠喩「metaphor」と音は同じだけれど、異なるものなんだね。使いこなせるようになれば、ぐっと上手になれそうな気がする。

 他の回は、ビジュアルデザイン、撮影、編集、そして音響効果についてについて。見逃したという方もオンデマンドで視聴可能だったと思う。金曜の23時からやってるよ。次は第四回の編集についてだ。楽しみ。


 二つ目は「スーパープレゼンテーション」。内容自体が面白いのもあるけれど、魅せるプレゼンというのはどんなものかというのが実感できる番組だ。上の映画つながりだけれど、「VFXの魔術師」という回ではロブ・レガートさんというタイタニックとかのVFX=視覚効果の担当さんがメイキングを語ってくれた。ファンタジーとリアリティの境界線を追求するという姿勢がとても興味深い。順番としてはこっちを先に見て、すごく色々な工夫が為されているんだ、と知ったので、「ハリウッド~」の方を見ることにしたんだけれどね。

 こちらは月曜日の23時から放映しているよ。過去の再放送もちょこちょこあるので、見逃した人も機会があればどうぞ。


 三つ目は今年の春からの番組、「考えるカラス」。観察→仮説→実験→考察をさせる、とてもいい番組だと思う。考える観察の、水位による木片と一円玉の動き方の違い、そもそもそんなことが起きるなんて知らなかったから、「ほへー」とアホ面さらしながら見ていた。デデニオンは、0655も見ている身としてはとても落ち着く絵柄で好み。あと実のところ、僕は大小二つの風船をパイプの端につけた実験の結果がああなることの理由がまだピンときていない。もう少し考えてみてから、答えを探してみようと思う。

 こちらは二週間ごとに内容が変わる。火曜日の9時10分が本放送、再放送を15時30分からやっているよ。


 他にも面白いのがたくさんあるんだ。「ミクロワールド」は5分間の番組だけれど、肉眼では見られない世界を見せてもらえる。「名曲アルバム」は音楽だけではなくて、作曲家についてや曲ができた経緯も知ることができて、かつ他の国の映像も見ることができるので、とてもお得な5分間。あとアニメ「ガッ活」のラレコさんは天才だと思う。「さんすう刑事ゼロ」の内容は小学生向けなんだけれど、キャスティングがどこを狙っているのかが分からないところが妙におかしい。「テストの花道」は、本当に、現役の時に放映してほしかった。あと「0655」と「2355」は、ねこのうたが入る2日と22日には録画が欠かせない。犬好きなら1日と21日の「いぬのうた」をどうぞ。あと前にも書いたけれど「NHK短歌」も欠かしていない。4月から選者が変わって、ぐっと対象年齢が下がったというか、番組の雰囲気がずいぶんと変わったなと思うけれど、不快なものではないので全く問題ない。そして「メディアのめ」、これは昨年からの番組で、池上彰さんが説明役なのだけれど、メディア側の人が、メディアでは演出とか編集などがなされているよ、それを知っていてねと伝えるというのはすげぇ面白いなぁと思った。

 子ども向け番組を見ていると、とにかく分かりやすく伝えようという工夫がなされているので、参考にさせてもらっている。後は、続けて見ていると、今の大人は子どもに何を伝えたいかというのが見えてくるので興味深い。


 ちなみにEテレに限ったのは、総合を含めると収拾がつかなくなるからだ。

 というわけで面白いものが多いので、僕は録画残時間と日々戦っている。意味はお察しください。


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