怠惰でもできる! 文章修行法
2012/11/15
僕はものぐさである。
我が背負いし大罪、それ即ち怠惰、である。
要するに、ひたすら面倒くさがりだ。自分のやりたくないことについては指先一本動かすことすら煩わしい。ついでに飽きるのも早い。
そんな人間でも、文章力というものを磨くために、ちょこちょこと活動している。主にはったりと体裁をとり繕うためにだけれど、その甲斐あってか、文章は誉めてもらえたことがある。実は細かいところはぼろぼろなのだが、そこにはそっと目をつぶってくださるんだろう。嬉しいことである。
でも本当は僕はずどーんどかーんちゅいーんががががぺろぺろぷにょんで済ませたい。オノマトペは良いものです。好きな言葉は「たゆん」です。なんて素敵なその響き。喚起されるそのイメェジは僕の心とかを熱くさせる。二度重ねてもおもしろし。選ばれしモノにのみ使用を許された言葉、嗚呼素晴らしきオノマトペ。
──話がずれた。戻そう。
さてその文章力だけれど、その定義は人それぞれな代物だと思う。某所で見ていた範囲では、自分にとって不愉快な文章を、文章力が低いと判定する人が多いようだ。だからその辺は実のところ好き嫌いなんだろうと思っている。
もちろん頭痛が痛い的明らかな悪文というのも存在するけれど、それはそれ。僕はこの表現も、会話の中で使われる分にはあまり違和感をおぼえないのだけれど、脱線防止の為にここまで。
僕の「文章力を高める」修行というのは、文意が他者に通じること、そして適切な言葉を取得することを目的としている。
具体的に何をしているかというと、その一。あらすじを書いている。
ブログをやっていると前に書いたけれど、僕のブログは漫画雑誌の感想ブログだ。雑誌だからいくつものお話が載っているから、それのあらすじと感想を書いている。
当初は絶叫系の感想だけを書いていたのだけれど、それだとまとまった時に大変あほ丸出しだったのがちょっとショックだったのと(それまではついったで叫んでいた。だから流れていくので自分ではあまり気にならなかった。迷惑な輩である)、内容が分からないと紹介にならないよなぁ、ということであらすじも書くようになった。
僕はその漫画雑誌が好きなので、できればコミックス派の人にも本誌を買ってほしいと思っている。でも縛られていると中身が確認できないから、それならこんな面白いお話が載っているよと紹介したいというのが始まり。四コマとかのあらすじ紹介はさすがに無理だけど、だいたいのお話のを書いているから結構な数だ。ぶ厚めな雑誌だから、今数えたら一冊で20個くらい作品があった。
自分で決めているルールは、あらすじにおいて完全な内容の説明はしてしまわないこと、かつ現物未読でもあらすじを読んだ人が興味をそそられるものを目指すこと、そして作中の言葉の使用は最低限にして、できるだけ自分で言葉をひねり出すこと。これは公募の梗概には使えないけれど、なろうのあらすじを書くのには適用できると思う。
後は発売からなるべく一ヶ月以内に書き上げることかな。隔月発売の雑誌だけど、本屋さんに雑誌が置かれている間に、とは思うので、あまり長いこと悩んでもいられない。うまく書けなかった物を晒すことにもなるけれど、反省点は次に生かせばいいと思うようにしている。そしていつか、僕のあらすじを読んで本誌に手を出したとコメントしてくれる人がいたらいいなと思っているよ。
飽きっぽい僕だけれど、好きなことだったら続けられるようで、もう一年以上やっている。
ちなみにこの方法、本屋さんでぱらぱらとめくった「頭の良い人の文章の書き方」とかいう本にも同じようなことが書いてあった、ような気がする。断言できないのはパラ見して「ふむふむなるほど」で本を戻したせい☆ てへっ☆ ……いや先日紹介するなら買っておくかと思って本屋さんに行っても見つからなかったんだ。タイトルもうろ覚えなのでネットで探すほどの熱意は無い。読んだことがある人がいたら情報補強してほしいところ。
方法その二は──長くなったからまた今度。