8 『イケメンとのじゃロリ、地上に降り立つ』
「さて! アサヒの問いかけにはだいたい答えたかのぅ?」
「あっ、うん」
カサネは椅子にピョンっと座り、アサヒに問いかける。カサネの言うとおり、気になっていたことはだいたい聞くことができた。
「じゃあ、そろそろ地上に降りるかの!」
「地上に……」
当然、ずっとこの場所に留まるわけにはいけない。これから地上に降りて、冒険?的なことをしなくては……なんてったって異世界転生なのだから。
「緊張しておるのか?」
「ま、まぁ……少し」
「大丈夫じゃ! 妾もついておる! 大船に乗ったつもりでおれ!」
「…………」
「……な、なんじゃい、その目は?」
「いや、別に……」
カサネは自分の胸をドンと叩き自信満々に宣言する。その言動を見て、アサヒは不安を感じた。
……なんか、フラグっぽい……。
こういった自信満々なことを言ったあとで、どでかい失敗をするのはよくあるラノベの展開だ。
だが、ここはいちおう現実世界。そんなベタな展開は……。
「さすがに、ないよね……」
「何をボソボソ喋っておる?」
「い、いや! 何でもないよ!」
「……まぁ、よいわ。じゃあ、妾の近くに来るのじゃ」
「ちょ! ちょっと待ったッ!」
「なんじゃ!?」
おそらく、今から地上に降りるための儀式か何かをするのだろう。だが、その前にひとつだけ聞いておかなければいけないことを思い出した。むしろ、今までの質問の中で一番重要かもしれない。それは……。
「地上って、危険じゃないよね? ……たとえば、魔物が出たりとか」
「あぁ、そのことか。もちろん、出るぞ」
「うえッ!?」
カサネは、さも当たり前のように言ってのけた。魔物など、空想上の生物としてしか思っていなかったアサヒは、ただただ驚くばかり。
「何を驚いておる? 今から行く場所は、アサヒにとっては異世界じゃぞ? 異世界系のラノベでは魔物が出るのは定番であろう?」
「ラノベと現実は違うからッ!!」
ラノベに出てくる登場人物はたいてい戦う術を持っている。愛用の武器があったり魔法が使えたりなど。
だが、ただの日本人であるアサヒに戦う術など、当然あるわけがない。アラフォーの……最近お腹周りの贅肉が落ちにくいなと悩んでいる、ただのオッサン。もちろん、運動もしていない。少し走れば息切れを起こすこと間違いなしだ。ちなみに、格闘技経験もない。
「魔物と戦ったりとかできないよ!」
「ふむ、安心せい」
カサネの言葉を聞いて、アサヒはガバッと両手を広げる。自堕落な生活の集大成のような、まったく引き締まっていない肉体を見せつけるように。だが……。
「あ、安心って……こんな俺が戦えるように見えるの!? 今までとくに運動もしてこなかった、ただのオッサンなんだぞ! もし魔物に襲われでもしたら………………あ、あれ?」
ふと下を向き、驚きに目を見開いてしまった。なぜなら、お腹周りにあったはずのポッコリしたものがなかったからだ。
アサヒは驚きながらも、シャツを捲り上げてお腹を直接見る。
「わ、割れてる…………」
恐る恐る触ってみる。
……かたい! ゴツゴツしてる!
いつものブヨブヨとした感触とは圧倒的に違う。明らかに鍛えた人のお腹だ。
「こ、これが、シックスパッ…………い、いや……カサネ! これはいったい!?」
「フフン! どうじゃ? 驚いたじゃろ? アサヒを転生させるときに、肉体を作り変えたんじゃ!」
「つ、作り変えた……」
「地球にいたときよりも強靭な肉体になっておる! 怪我もしにくいぞ!」
「きょ、強靭……」
突然の爆弾発言に、アサヒはオウム返しで答えることしかできない。放心状態のアサヒを置き去りにカサネは話を続ける。
「ちなみに、肉体年齢も若くしておる。十八歳くらいじゃな」
「十八歳ッ!? …………に、二十歳も若い……」
揚げ物などが、そろそろキツくなってきた今日この頃……だが、十八歳といえば胃もたれの心配など必要のない無敵の年齢。そんな無敵な肉体になったというのか……。
「あとは、イケメンにしておるぞ」
「…………はい??」
「イケメンじゃ、イ・ケ・メ・ン。……美丈夫と、言えばよいかのぅ?」
「い、意味はわかるよ!? ……で、でも、それって……」
「ふむ、これは見せた方が早いのぅ……ほれ」
「あ、ありがと……えっ…………だれッッ!!?」
どこから取り出したのか、カサネは手鏡をアサヒに手渡す。そして、そこに映っていたのはキリッとしたイケメン。……少なくとも、アサヒが知っている顔ではなかった。
「喜べ! それがアサヒの新しい顔じゃ!」
「……なっ!? ……あ、あぁ…………あ……」
絶句しながら、自分の顔をペタペタと触るアサヒの目の前で、カサネは満面の笑顔で親指を立てている。まるでひと仕事終えたあとのような達成感のある顔だ。
「どうじゃ? どうじゃ? 気に入ったかのぉ?」
「……ああ、あ…………ああ……」
まともに言葉が出ない。
その様子を見て、アサヒが喜んでいると勘違いしたのだろう。カサネは笑顔で新しい顔の感想を聞いてくる。
だが、アサヒの心情はそれどころではない。気に入る、気に入らないという話でもない。なんてったって、顔を変えられたのだ。冷静でいられるわけがない。だから叫んだ。
「なんじゃこりゃぁーーーーーーッッ!!!?」
「うおあぁーーーッッ!!!? あっ……」
……ドスン!
「あぎゃッ!!?」
アサヒの叫び声にカサネは悲鳴を上げながら驚き、バランスを崩して椅子ごとうしろに倒れた。
そんなカサネに申し訳ない気持ちもないではなかったが、さっきのサムズアップがちょっとだけ……そう、ほんのちょっとだけ憎たらしいなと思ったので、アサヒはあんまり謝りたくなかった。
「い、いたい…………あたまがぁ……」
カサネは頭をさすりながらよろよろと立ち上がる。そして、ビシッとアサヒを指差して……。
「ひ、ひどいではないかーーッッ!!」
「…………あぁ、そう」
「あぁ、そうって……い、いくら妾は死なないとはいえ、痛みは感じるのじゃぞッ!」
「それは、ごめ………………災難だったな」
……ちゃんと謝るの、なんか嫌だな……。
「うぅぅ……あれほど……あれほど、急に叫ぶなと言っておったのに……い、痛い……痛いではないか…………」
痛みで半泣きになりながら、恨めしそうにこちらを見てくる。
アサヒはというと……叫んだからなのか、もしくは、すっ転んで頭をぶつけるカサネを見て溜飲が下がったからなのか、少しだけ落ち着きを取り戻していた。とりあえず、急に叫ぶことはしばらくないだろう……たぶん。
「うぅ……それでどうなのじゃ? 新しい顔は、気に入ったのか?」
「…………カサネ……」
「なかなか良い感じにできたと思っとるんじゃが、アサヒはどう思う? 正直に思ったことを言うてみるがよい」
「……思ったことを?」
カサネは正直な感想をご所望だ。お言葉に甘えて、ちゃんと伝えようと思う。アサヒの今の正直な気持ちを。
笑顔でゆっくりと近づいていき、カサネの頬に手を伸ばす。そして……。
「そうじゃ。正直に……………………えっ、ちょ……アサ、ぃだだだだだッ!?」
「とりあえず! 勝手に顔を変えられたら感想どころではないかなッ!!」
アサヒは、カサネのほっぺを両手で思いっきりつねった。
痛みで逃げようとするカサネ。逃がすつもりのないアサヒ。まるで、つきたてのお餅のように柔らかいカサネのほっぺを左右にしっかりと引っ張る。
「いだい! いだい!!」
「…………」
「ちょ、ほんといだい! アサヒ! いたい! いだいッ!! 痛いからやめるのじゃーーッッ!!」
カサネの悲鳴を聞いて、パッと手を離す。すると、今度はほっぺをさすりながら涙目で叫んできた。
「ひどい! ひどいのじゃ! こんな……こんなことをして! 妾のほっぺが元に戻らなかったらどうするつもりじゃッ!!」
「あぁ、ごめんごめん……つい我慢できなくて」
「つ、ついって……全然心が込もっとらん謝罪じゃのッ!?」
それからしばらくブツブツ言っていたが、いったん聞き流すことにした。
カサネの不機嫌もちょっとだけ続いた。
「……はぁ、まだちょっとヒリヒリするのぅ…………アサヒのせいで……ア・サ・ヒの! せいでッ!!」
「あぁもう、ごめんってば! 俺が悪かったよ! 許してよ!」
「本当に! アサヒはひどいやつじゃ! 絶対に許さぬからのッ!」
ちょっとだけ赤くなった、もちもちほっぺをさすりながら、全力で怒ってるアピールをするカサネ。
「……ねぇ、カサネ……そろそろ話を戻さない?」
「ぐぬぬ……それも、そうじゃのぅ……」
手が滑ったとはいえ、カサネのもちもちほっぺを赤く染めてしまったのは事実。そのことに対して、一ミリくらいはちゃんと反省しているので、このまま謝り続けるのもやぶさかではないのだが……でもやっぱり、これ以上謝るのはちょっと……とも思ったので……。
アサヒは話題を戻すことを提案し、カサネもそれにしぶしぶ了承した。
「じゃが! アサヒよ! お主はこれから枕を高くして眠ることはできぬと思え! 先ほど受けた痛みを返してやる! たとえば!」
「……たとえば?」
プンプン怒りながら、ビシッ!とアサヒに指を差して宣言する。きっと、カサネによる世にも恐ろしい罰が待っていて……。
「…………た、たとえば……その、ね、寝とるときに顔に落書き、したり!」
「しょぼッ!?」
「なんじゃとッ!?」
「あっ! ごめん!」
つい本音が漏れてしまった。そして、アサヒは考える。
他の神様はわからないが、少なくとも目の前にいるこの神様は心根が優しく、純粋なのではないかと。だからこそ、顔に落書き、みたいな罰が最初に出てきたのだと思う。おそらく、他者に対して酷い行いをするという発想自体がほとんどないのかもしれない。
そんなことを考えるアサヒの前で、カサネはうんうん唸っていた。たぶん、泣く子も黙る恐ろしい罰を考えているのだろう。
「あとは、えっと…………み、耳元で音とか立てて、睡眠を妨害する、とか!」
「……それは地味に嫌かも」
「そ、そうじゃろ? そうじゃろ? それが嫌ならば、もっと妾を敬うがよい!」
「うん、わかったよ。ごめんね、カサネ」
「わ、わかればよいのじゃ! これからは気をつけるのじゃぞッ!!」
アサヒからのちゃんとした謝罪の言葉に気を良くしたのか、まるで、えっへん!という声が聞こえてきそうな満足げな表情。どうやら機嫌は直ったみたいだが、アサヒは逆にカサネのことが心配になる。たった一言の謝罪の言葉で機嫌を直す、その素直な姿はなんだか……
……悪い大人に騙されそう……。
チョロすぎて、ただただ心配になった。
「さて、話を戻そうかの」
「よろしく」
「コホン。さっきも言った通り、今のアサヒは十八歳の若くて強靭な肉体を持つイケメンじゃ」
「お、おぅ……」
改めて言われると、なんともリアクションに困る内容だ。
……と、とりあえず、悪くなったわけじゃないから、喜んだ方がいいのか、な??
アサヒはもう一度鏡を見た。そこに映っていたのは、漆黒の短い髪で真紅色の瞳の美丈夫だった。
「これが……俺……」
「そうじゃ」
もう受け入れたつもりでいたが、改めて鏡を見るとやはり不思議な気分だ。なぜなら、目を見開いてみたり、口を開けてみたりすると、初めて見る顔の男が同じ動きをしているのだから。
それに、こうも思う。
「俺とカサネ、まるで兄妹みたいじゃない? 髪や瞳の色が同じだし」
「あぁ……訳あって妾と同じになったんじゃよ」
「訳あって??」
「まぁ…………細かいことは気にするでない。話の続きをするぞ」
「あっ、うん」
露骨に話題を逸らされてしまう。少しだけ気にはなったが、あえてその内容には触れなかった。
……まぁ、いつか話してくれるか……。
「ちなみに、アサヒをイケメンにした理由は、お主が転生者だからじゃ」
「えっ?? どゆこと??」
「何をとぼけておる? ラノベに出てくる転生者はみなイケメンであろう? 妾もそれに倣ったというわけじゃ」
「さいですか……」
確かに、ラノベに出てくる転生者や他の登場人物は、ほとんどがイケメン揃い。もし、登場人物がイケメンではなく、ほとんどブサイクばっかりだったら、アサヒも今ごろ……。
「浮かない顔じゃのぉ。もしかして、アサヒはブサイクの方が良かったのか? …………じゃとしても、今から変えるのはちょっとのぅ……」
カサネは不安そうにこちらを見つめたあと、難しい顔をしながらブツブツと呟く。そして、意を決したような表情になり……。
「うむ、決めたぞ!」
「えっ?」
「少々骨が折れるが、アサヒの望みじゃ! 仕方がない! 今からブサイクに作りかえ……」
「ちょっと待ったーーッ!!?」
「なんじゃッ!?」
「こ、これで大丈夫だから!!」
「えっ、でも……」
「ほんとに大丈夫ッ!!」
……ヤバい! ヤバい! ブサイクにされる!!
今までイケメンに憧れたり、イケメンになりたいなどと思ったことはほとんどなかったのだが……意図的にブサイクにされるのは話が別だ。
「そ、そうか? ならば、なぜ浮かない顔をしておる?」
「ちょ、ちょっと考えごとをしてただけだよ。……この顔にも慣れていくから」
「ふむ……ならいいんじゃが」
「それにしても自由に顔を変えれるなんて、ゲームのアバターみたいでなんだか現実味がないというか……」
「あばたー?? ……あとで意味を教えてもらうぞ」
「あぁ、うん」
「まぁ、今回アサヒの容姿を変えれたのは妾の特権みたいなものじゃよ」
「特権……」
「この特権に関しては、特に話すほどのことでもない。じゃから、あまり気にするでない」
「あ、あぁ……」
また話題を逸らされてしまう。あまり言いたくないことなのか。それとも、本当に話すほどのことでもないからなのか。
「それに、他にも変わったところはあるぞ」
「えっ?」
「最初に言うたじゃろ? 地球で暮らしていたときよりも強靭な肉体になっておると」
「確かに言ってたかな…………で、でも、強靭な肉体って、いったい今までとどう違うの?」
「ふむ、これは口で説明するのが難しいのぅ……端的に言うと、怪我をしづらく、仮に怪我をしたとしても治るのが早いってところかのぅ」
「そ、それって、かなり凄いんじゃ……」
「フフン! 妾にかかれば造作もないことじゃ! これを機に、アサヒも妾のことをもっと! もっと! もーーッと!! 敬うのじゃぞッ!!!」
「…………まぁ、うん……わかったよ」
アサヒは素直にカサネのことを凄いと思っていたのだが……そのあとに続く発言があまりにも残念すぎて、敬いたい気持ちが吹き飛んでしまった。
……もしかして、カサネが信仰心を集められないのって、これが原因なんじゃ……。
「ともかくじゃ、今のアサヒの体は地球にいたときよりも丈夫になっておる。多少の怪我は問題ないぞ」
「わ、わかった……でも、戦い方はどうするの? いくら丈夫でも限度があるでしょ?」
「それはもちろん、ちーとじゃよ」
「チートって…………まさかッ!?」
「ふふふ。アサヒの驚いた顔を見るのは、なかなかに小気味よいのぅ。そう、妾がこれから授けていくアサヒだけの力じゃ。まぁ、詳細は地上に降りてから話すとしよう」
「マジか……俺にも魔法や剣が使えるように……」
口元が勝手に緩んでしまう。だが、それも仕方ないというもの。『チート』と言えば、まさしくラノベに出てくる無敵能力。いろんな属性の大魔法が使えたり、強い魔物を一撃で斬り伏せられる剣技だったり、などなど。それが使えるというのだ。テンションが上がらないわけがない。全てのオタクの夢なのだから。
「まぁ、そんな感じじゃ。どうじゃ? 地上に降りるのが楽しみになってきたじゃろ?」
「あぁ、楽しみになってきたよ」
チートが使えるのなら、その辺の魔物など恐れる必要はない。むしろ、早く魔物に遭遇したいとさえ思う。
……早く戦って、チート能力使いたいな!
「じゃあ、アサヒもその気になってきたことじゃし、さっそく行くかの!」
「うん、よろしく!」
「うむ! 妾の手を握るんじゃ」
「わかった」
カサネは右手を差し出し、左手は自分の胸に添えた。アサヒは、差し出された右手を握る。すると、二人の体が光り始めた。徐々に強くなる光。だが、不思議と眩しいとは感じなかった。
徐々に光でお互いの姿も見えなくなり、そして、カサネの右手を握っていたはずなのに、その感覚もなくなってしまう。手だけではない。足の感覚もなくなり、先ほどまで立っていたはずなのに、まるで宙に浮いているような気分になった。
次に顔の感覚もなくなる。周りを見ることも、音を聞くことも、匂いを嗅ぐこともできない。そして、体中の感覚もなくなった。何も感じることができない。だが、自分は確かに今ここにいるという感覚はある。
今の現状を言葉にするのなら、アサヒ自身が肉体から解き放たれて魂だけの存在になった、と言えばいいだろうか。
こんな理解できない状況なのに、アサヒの心は限りなく落ち着いている。それがなんとも不思議だった。こんな状況、パニックになってもおかしくないはずなのに。
では、なぜこんなにも落ち着いているのか。それは、カサネは必ず自分のそばにいてくれる、という言葉では説明できない妙な安心感があったからだ。そして、その感覚が心地良いとさえ思った。
「ぁ…………」
ふと、木々の香りがアサヒの鼻腔をくすぐった。そして、足と手の感覚が戻ってくる。地面を踏み締めている感覚と小さな子供の手を握っているような感覚もだ。
「アサヒ、目を開けるんじゃ」
「えっ??」
いつまにか目を瞑っていたらしい、ゆっくりと目を開ける。カサネがアサヒの顔を覗き込んでいた。
「着いたぞ」
「あっ、うん…………こ、ここが異世界……」
「そうじゃ。ここが妾の世界………………」
「ん??」
カサネは辺りを見まわし地上に到着したことを伝えようとして、言葉を詰まらせる。アサヒは不思議に思い、声をかけた。
「どうかした? ここがカサネの世界なんでしょ? ……まぁ、辺り一面緑しかないけど」
「………………どこじゃ? ここは……」
「…………へ??」
カサネの返答に、おもわず気の抜けた声が出てしまった。