塔の仕組み
『何故その場に王国があったのか説明をするにはまず塔の仕組みを説明しないといけません、ミサトさんは塔の外に作られている安全領域の事を覚えていますか?』
『えっと、確か10階層踏破する度に塔が作る安全領域が広がるとか、安全領域外は危険だとかですか?』
『そうですその安全領域に入ったモンスターや浄化する必要がある物や生物は塔内部へ転移させているのです、塔内部でモンスターは時間をかけて瘴気を浄化して、弱体化をしています、また外の地形や遺物などを塔で再現しております、そして安全領域は10階層踏破するたびに広がりますから、以前安全領域の更新がなされた40階層攻略と同時にモンスター化した元王国の民達がまとめて塔内に転移された上に王国の者達がいた地形や遺物が再現されていますから、あたかも昔からその場にいたかのようになっているのです』
『それじゃあ、あの王国の人達は塔の外にいたという事ですね?』
『はい、その通りです』
『凄く面倒な仕組みですね、直接塔の外に出て攻略すればいいのでは?』
『今まで倒してきたモンスターは塔の浄化で力が弱まった抜け殻状態となっております、安全領域外のモンスターの強さは塔内のモンスターと全然違いますので私としてはお勧めしません、それに塔を踏破した成果として安全領域を広げる事が誓約約なのです、無条件に神が地上の民を助けるとそれに見合った災害が地上に訪れますから現存する塔の仕組みは私が地上の民に出来る最大限の救いなのです、また安全領域内でモンスターは新たに生まれませんから擬似的に造ったモンスターを倒した成功報酬としてドロップアイテムを落とす形にすることで恒久的に地上の民に恵みを与える仕組みとなっているのです』
『あれ?でも100階層まで踏破するとドロップ数とか減らすとか言ってませんでした?』
『そうです、この方法だと良い戦闘スキル持ちが利益を独占してしまうので、どこかで変更が必要でした、その基準として魔神デミレプリアの封印を強固にする100階層踏破を元にしました』
『そうなると、100階層踏破すると戦闘スキル持ちは用済みですか?』
『いいえ、塔内にある砦の仕組みを思い出して下さい』
『えっと、11、21、31、下一桁が1になる階層に砦があって、攻略最前線の砦にはモンスターが襲ってくるのでそれを迎撃しないと砦が陥落、そうなると塔の外にある安全領域が縮まるでしたっけ?』
『その通りです、戦闘スキル持ちは国の領土を守る大義がありますから用済みなんてとんでもないです』
『なるほど、ちょっと話が逸れちゃいましたね、ここに王国があった理由は分かりました』
『あっ、私が塔を造った時の苦労話をしたかったのに話を切るなんて……』
うん、何かまだ言ってたけど今は聞かなくてもいい事かな、多分




