戸籍
一部分変更を致しました
スートさんにトイレとお風呂を、見せると(手を繋いで何とか入れた)驚いていた、そして水洗は無理でも何とかこちらでもちゃんとしたトイレが出来ないものかと考え出した、でも難しいらしい、刑罰も兼ねてやっている分があるらしくそれを無くす訳にはいかないらしい、話は変わって、ここに呼ばれたのは戸籍登録の為だったその作業はスートさんがやるらしい
「それでは、イボガワ様この木板1枚に魔力を流して下さい」
お盆に載せられたトランプカードほどの大きさで厚みのある木の板5枚を差し出される、言われた通り1枚の木の板に魔力を流し込む、すると板の片面にミサト・イボガワと、文字が出てきた、名前の下には数字の羅列があった、異世界って不思議が一杯だな~、あとこの数字は何だろう?
「はい、有難う御座います」
スートさんが数字の羅列を羽ペンで紙に書き写している、どうやら私の情報を書き込んでいるみたい、さっきスキル確認した時のスキルも同じ紙に書かれている
「これはどうすれば良いですか?」
「そちらは常にお持ち下さい、身分証明に使えます塔に入る時など必要になりますから」
「あ、それなら四神獣達も呼びましょうか?」
「四神獣?」
「あっ、召喚された時にいたあとの4人です」
「はい、お願いします」
四神獣達を呼び出す
「何か御用でしょうか?」
「あれ?場所が変わってないね?」
「知らない人がおりますね」
「命叡様如何致しましたでしょうか?」
「みんな、ここの戸籍登録をするからこの木の板に魔力を流し込んでね、魔力分かる?」
「ん~、何となくこれかなという感じですね」
「多分これかなーって感じで分かる!」
「元の世界に無い力を感じます」
「知らないはずの力ではありますが、扱い方が容易に分かります」
みんなも魔力感知操作スキル持ってたし分かるみたい
「それじゃあ、みんなやってみて」
「「「「はい」」」」
そして四神獣のみんなも魔力を流すと板に名前と番号が出てきた
「みんな、板に出た数字をこちらにいるスートさんに見せて」
「分かりました、私のはこれです」
まず白虎が水戸黄門の印籠を見せるようにスートさんに見せる
「はい、確かに確認致しました」
「次は僕ねー」
次は朱雀がテーブルに置いて差し出す
「式神の私達が人間の真似事をする事が出来る時が来ようとは、面白いですね」
青龍が微笑の口を着物の袖で隠しながら板をそっと下から出して見せる
「長く生きると色々な事がありますな」
玄武はスートさんに名刺を差し出す様に見せる
「皆様有難う御座います、そちらの板は各自お持ち下さい」
「では、命叡様、私達の分を持っていて下さい」
玄武が板を私に差し出してくる
「え?何で?」
「私達が真珠の中に入った時板が残りますから
「あ、そうか分かったよみんなの分私が持つね」
四神獣達の分を貰っておく
「それでは次に行きましょう、要塞の案内を致します」
匠さんの後を付いて行く最中要塞と塔の説明を聞く
「この要塞には塔の外に出る門と塔のダンジョン1階層に出る門の2つがあります、要塞の外ではモンスターがおりますが、今はモンスターが1階層の要塞を襲う事はありませんので、門は通行税を取る為にあります、モンスターを倒せば色々な物資や、お金として使われている硬貨を落としますので出稼ぎのように沢山の人が門を潜ります、因みに召喚者は税を免除されております、要塞は城下町が高い塀で囲まれた小さな街のようになっています、また塔の外にも町があり、塔の中と外で身分差があります塔の外は一般庶民所謂貧困層、塔の中の者は要塞防衛に従事する騎士以上の爵位持ちと血縁者と王宮務めの血縁者そして良いスキル持ちのハンターが滞在しております、ここからならば街を一望出来ますよ」
連れてこられたのは要塞の塀の上だった街は城を中心として放射状に走るいくつかの道で区画が分かれていた
「王宮として使っている城に近い区画ほど爵位の高い者が入居しております」
確かに城に近づくほど大きな建物がある
「街から出ると塔内のダンジョンがあります」
果てが見通せないほど草原が広がっている草原に木がまばらにあり、その中で少し遠くにある小さな木に人が斧で斬りかかっている、木を切るとしてもあり得ない挙動だ、何気にそれを見ていると木が動きだした枝を鞭の様に集まっている人に振りこんでいる、あっ、一人に当たった大丈夫なのかな?おっ、さっき一撃を食らった人がすぐに立ち上がった、一人が攻撃を食らって木の注意が向いている間に他の四人が木に攻撃をしている一撃を食らい立ち上がった人が最後に斧を当てると木は倒れ煙がボンッと出たと思ったら丸太が沢山あった
「あの様にモンスターを倒すとモンスターに応じた物資が出てきます、あれはおそらくスモーキーですな、あのモンスターが落とす薪は質が高く良い値で売れます、五人で倒すのは少し過剰ではありますが安全に超したことはないですからなスモーキーの一撃を受け止めた者が一番の実力者なのでしょう」
一撃を食らったと思ったけど何とか防御してたみたい
「それでは試しにダンジョンへと行ってみますか?」
とても楽しそうな提案をしてくれているが、匠さん自身が行きたそうにウズウズしているのが丸わかり(笑)
「良いですね、お願いします」
「それでは付いてきて下さい」