お城へ
目の前の大きな扉が開かれると広い部屋の奥に数段の階段を上った先にある立派な椅子2つに王冠を被る高貴そうな骸骨モンスター2体がそれぞれ座っていた
先導骸骨モンスターが先を歩くので私達も付いていく、先導骸骨モンスターは階段前に来ると前にいる王冠骸骨モンスターに向けて跪く、良く分からない私は立ったまま様子見をしておいた
後ろでも音がしたので振り向くと付いてきていた骸骨モンスター達が跪いていた
『カタカタカタカタ』
王冠骸骨モンスターが顎を動かして話しているかのように音を出す
『カタカタ』
跪く先導骸骨モンスターも顎を動かしている、どうやら会話が成立しているようだ
カタッ!!
王冠骸骨モンスターの大きな方が前のめりに立ち上がる
『カタカタ』
先導骸骨モンスターも立ち上がり何かを話すと後ろにいた骸骨モンスターから2体が前に出てきて王冠骸骨モンスターに向けて敬礼をして私達の方に向くと両手を上げて結界に触れる、するといつも通り消えて無くなった、それを見た王冠骸骨モンスター2体はカタカタと拍手をして喜んでいる?
先導骸骨モンスターは拍手をする王冠骸骨モンスターに低頭してから、さあこちらへと言っている様に手をかざす、それに合わせて王冠骸骨モンスターの大きな方が小さな方をエスコートする様に手を取り階段から降りてきて私達の前に来てお互い見つめ合ってから頷きお互いが空いている手を出して結界に触れようとした時
「なりませぬ!王よ!!」
部屋奥の天井から声がしたのでそちらを見ると所謂神職者が着そうな質素でありながら煌びやかな服を纏った長い髭を生やしたおじいさん幽霊(?)がいた、そのおじいさんからは嫌な感じのするオーラが出ていた