二日酔い?
チャルメル達がお酢に酔った次の朝
「「「「ご主人様おはようございます」」」」
「皆おはよう」
四神獣達がいつも通り挨拶をしてくれるのだけど……
「あれ?チャルメル達は?」
いつもなら四神獣達の後に話しかけてくるはずなのに来ない
「あちらで苦しんでおられます」
玄武が指す方を見ると青龍が作ったのだろう蔓が絡み合って出来たテーブルの上で4人共がぐったりと寝転んでいる
「ゔゔゔ〜ミ゛サ゛ド〜ぜい゛ぎぜぎを゛〜」
チャルメルが私に何かを求める様に手を伸ばしてくる
「え?チャルメル何?」
「ご主人様、チャルメル様は精気石をお求めです」
「精気石?分かった、はい、チャルメル」
玄武に言われた通り精気石をチャルメルの前に置く
「あ゛りがど〜う゛」
チャルメルはお礼を言いながら目の前に置かれたチャルメルにとって大きな精気石を掴みかぶり付いた
「わ゛だじも゛〜」
チャルメルがかぶり付く精気石にベルもかぶり付く
二人が噛んでしばらくすると金色だった精気石の色が銀色になってきたところで
「ぷっはー!ミサトありがとう、気持ち悪さが治ったわ」
チャルメルはさっきとは打って変わってハキハキとした声で答えた
「私も治りました、ありがとう御座います」
ベルもしっかりと立って私に礼をする
「あっ、カー、ティン、精気石よ」
チャルメルは先程まで噛んでいた精気石を苦しむカーとティンの前に精気石を置いた
「「う゛〜」」
カーとティンもうめきながら精気石にかぶり付く
しばらくすると精気石の色が銀色から白になる
「あ〜、酷い目にあった〜、あっ、ミサト様此度もありがとう御座います」
カーは元気になったようで愚痴を零しながらしっかりと立ち私に礼をする
「あり〜がと〜う、ござい〜ます〜」
ティンもいつもの緩い声でお礼を言う、うん元気そうだね
「チャルメルは昨日の事を憶えてる?」
「憶えてるわよ、体中の精気がふわふわしてその時はすごく気持ち良かったわ、でも時間が経つとふわふわする精気が少なくなってふわふわする精気の異常さに気づいたら気持ち悪くて……」
チャルメルは気持ち悪かった事を思い出したようで落ち込みだす
「チャルメルはお酢を食べない方が良いね」
「あんな事はもうコリゴリよ、絶対に食べないわ!」
ふんすっと強い意志を示すチャルメル