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チャルメルが……

 本来門の入口は門外の地面が少し途中まで続き、青い芝生が次に少しある程度だったはずなのに私の周りには太い木々が乱立するジャングルになっていた、ただ玄武の結界が普段使うドーム型になっていた、確か門の入口を塞ぐ様に結界を張ったはず

 どうやら結界の外だけがジャングルになっているみたい、扉から出てそんな事を考えていると


「ご主人様、少々問題が起きました」

 玄武が後から話し掛けてきた


「うん、変な事があったのはすぐ分かったよ、一体どうしたの?」


「はい、ご主人様が入浴中にチャルメル様達が暴れ出しこの様な事になりました、どうやらチャルメル様達は毒による催眠によって暴れたらしく、チャルメル様の初動で門の中が木々に覆われたためにこの様な事になりました白虎が邪魔な木々を刈り落とし、チャルメル様は始めに使った大技で催眠が溶け気を失いました、その技に当てられた毒の元凶であるモンスターを青龍が拘束、そしてベル様とカー様も正気に戻られチャルメル様を介抱中です」

「え!?チャルメル倒れたの!?」

 色々ともっと聞きたいことがあるけどチャルメルの事が心配

「はい、ティン様の話によると本来は使うと精気の枯渇になりかねないので奥の手であるはずの技だったのですが催眠をかけられた為に後先の事が考えられなくなっていた様です、ご主人様、あちらにチャルメル様がおられますから、お持ちの精気石をチャルメル様にお渡し下さい」

 玄武が指した所に3本の木がしな垂れ枝が絡まり鎌倉みたいな球体を作っていた


「精気石だね分かった」

 私は精気石を出してその鎌倉に小走りで行き、中を覗くと、スタイルが凄く良いとても綺麗な女性が枝に絡まれながら横たわっていた、その美女の傍にベル、カー、ティンが心配そうに眺めている


「もしかしてこの女の人ってチャルメル?」


「あっ!ミサト様!どうか精気石を下さい!!」

 ベルが私に気付き近づいて懇願をしてくる


「うん、これでどう?」

 玄武から聞いて出しておいた精気石をベルに渡す


「ありがとう御座います!」


「ありがとう御座います!」


「ありがとう~御座います~」

 ベルだけでなくカーとティンもお礼を言う


「チャルメル様どうぞ!」

 ベルは渡した精気石を横たわるチャルメルの胸に押し込んだ


精気石はスーッとチャルメルに吸われる様に消える


「うっ、あれ?そうか、私は倒れたのね」


「「チャルメル様!!」」


「チャルメル様~!!」

 ベル達はチャルメルの顔に飛び込む


「ふふ、貴方達落ち着きなさい、この様子だとしっかり対応してくれたのね?皆有難う」

 顔に纏わり付くベル達を慰めながら微笑むチャルメル、いつも小さかったチャルメルが美女になって慈悲深く話している事に少々違和感


「あ、ミサト御免なさい、私ちょっと力を使いすぎちゃた」

 チャルメルが私に気付きベル達を顔に貼り付けながら謝って来る


「別に気にしなくても良いよ、チャルメルが無事で良かった」


「私はどれ位寝てたの?どうやらまだ夜の様だけど?」

 チャルメルは辺りを見渡しながら尋ねる


「私がお風呂から出て来てからすぐだから余り時間は経ってないよ」


「そうなの……、じゃあ、ミサトが精気石をくれたのね?有難う」


「チャルメルが倒れたと聞いてびっくりしたよ」


「どうやら私は操られていたみたいね、ふふ、私を操っても攻撃をする手段なんて持ってないのにね」

 チャルメルが上品に笑う、チャルメルが無事で良かった、ほっとしたところでちょっと気になる事が目に付いた


「ねぇ、チャルメル、その髪ちょっと触っても良い?」

 そう、長くて緩くウェブの掛かった髪質が見るからにとっても良いのだ


「ん?それぐらい良いわよ」


「有難う」

 早速触らせて貰う、ツヤが有り、指を通しても引っかかりがなくキューティクルがしっかりと有るのが分かる、やっぱり良い髪!


「チャルメル、この髪はどうしたの?元々あんなに小さかったチャルメルが大きくなって髪が伸びてしかも凄く綺麗で」


「えっ、どうしたも何も力を使ったから伸びただけよ、ミサトは私の体の事よりまず髪なの!?」

 私の気迫にたじたじだったチャルメルが突っ込みを入れる


「だって、丁度自分の髪のケアをしたいなと思ってたからついね」


「あら、そうだったの?それなら私がこの髪の様にしてあげられるわよ」


「えっ!!ほんとう!?是非やって!」

 まさかこんな所に救世主が!


「えっええ、任せなさい、私の体が落ち着いたらね」

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