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チャルメルに説明

「それで、どうだった?」

 チャルメルはこっちに来てすぐに状況を聞いてくる


「これは、本当に罠を壊してますね」

 ベルはチャルメルの横で罠があった所を調べている


「罠を壊したら中にモンスターがいたから倒したよ」


「えっ!ここにモンスターが!?確かこの門にはモンスターが入らないって言ってなかった?」

 チャルメルはコーノレ団長が言っていた事を覚えていたみたい


「うん、コーノレ団長はそう言ってたよね、そのモンスターは喋っていたから事情を聞きたかったけど、倒したらこの蕾になっちゃって聞けなかったの」


「次の機会があれば生け捕りにしてみせます」

 青龍が気合いを入れている


「ん~、この花はスキルの知識に出て来ませんね~」

 カーが蕾を調べている


「これはモンスターだから『植物学』スキルには引っ掛からないかもね」


「それにしても~、これ~毒でいっぱいね~」

 ティンが物騒なことを言い出した


「えっ!毒!?」


「あ~、ティンはスキル『毒・薬学』を持ってるからそう言う事が分かるのよ」

チャルメルが教えてくれる


「へ~毒でいっぱいか、これは要らないね」

 そもそもこれってドロップアイテム?根を張ってまだ生きてない?


「青龍、念の為神聖魔法を当ててみて」


「はい、分かりました」

 青龍が神聖魔法を当てると蕾は白い粉になって根まで崩れた


「あ~、やっばりまだ生きてたんだ」


「気の置けないモンスターですね、しかしご主人様、あの者に聞いておきたい事があったのでは?」


「聞けるなら聞きたかったけど、話せるまで時間がかかりそうだったからね、それはもう良いよ」

 別に門の中だとしても外で寝泊まりするのと同じだと思えば良いだけだしね


「それじゃあ、ここで一晩休もうか、ただここにもモンスターが来る前提で警戒してね皆」

 四神獣達に呼び掛ける


「「「「はい!」」」」

「それでは結界を張っておきましょう」

 玄武が門に結界を張ってくれる、これで外からモンスターは入れない、これで安心して寝られるしご飯を食べられる、今晩はレンイモをすりおろしたなんちゃってトロロご飯に匠さん自家製漬物と森で採った山菜たっぷり味噌汁


「そう言えば魚が欲しい……」

 最近たんぱく質は肉由来ばかりだった、ああ……焼き魚に醤油を少し垂らしてご飯と一緒に食べたい、山下りに使った川で探せばよかったな……、ちょっと後悔をしながらご飯を頂く


「罠をあの様に壊されると、罠を張る私としてはお手上げですね」

 ベルが自信なさげに呟く


「ミサトの力は怖いけど、その力を持っているのがミサトで良かったと思うわ、ミサトなら力の使い処の分別が出来るだろうし」

 チャルメルが信頼してくれて嬉しい


「この力は元の世界で使い方をしっかり叩き込まれたし、四神獣達もいるし大丈夫だよ」


「ん?四神獣がいると何か良いの?」

 チャルメルは私達から少し離れて控えている四神獣達を見る


「この力は意識が引っ張られると辺り構わず暴れちゃうの、それを四神獣達が止める方法を持ってるからね」


「ふぇっ、暴れる!?」

 チャルメルが食べている果物を喉に詰まらせそうになりながら驚く


「大丈夫、元の世界で暴れない様に仕込まれたから、相当な事が無いとそんな事にはならないよ、以前に使った時は今回より強く使ったけど問題なかったでしょ?」


「そうね、今回は前ほど力を感じなかったわ、そして前のは……ううっ」

 以前私が力を使った時の事を思い出してブルリと震える


「それなら四神獣達といれば安心なのね?」


「うんそうだよ」


「今度から四神獣の誰かと絶対にいるわ!!」

 チャルメル達と色々話ながら食事を終わらせた、寝る前になると、体に浄化魔法を掛けてから生活魔法のお風呂に入る、浄化魔法で体を綺麗に出来てもお風呂には入りたい、それにしても髪質が気になる、こっちの世界で髪のケアになる物があれば良いのに……

 ちょっとモヤモヤしながら生活魔法のドアを開けるとジャングルが目の前にあった


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