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スキル確認

 みんなのスキルを確認した後に連れられたのが質素で無骨な部屋だった、石で囲まれた小部屋に6人掛けテーブルが真ん中にある事でより狭く感じる

「では、其方へどうぞ」

 匠さんに右手側にある椅子を勧められた、片側3人しか座れないので、四神獣達は真珠に入ってて貰おう

「それでは少々お待ち下さい」

「はい」

 私が椅子に座ると匠さんは何処かに行ってしまった、暇だな~貰ったスキルについて考えておこう

 職業:魔法拳闘士

 スキル:環境適応・瞬間回復・身体強化・生活魔法・魔法拳・状態異常無効・異世界言語・魔力感知操作・浄化魔法・高速思考・アイテムボックス


 環境適応は元の世界とこちらの世界の違いを補填するためだろう…多分、次に瞬間回復は回復魔法系なんだろうな、どれぐらい回復するのか分からないし、過信せずにやっていこう、回復したらラッキーぐらいの感覚の方が良いと思う身体強化は漫画でよく見るやつだよね?どれぐらい強くなるのか分からない上にどうやって扱うのか分からないや、もしも分からなければ創造神様に聞けば良いよね、次に生活魔法は漠然としていて全然分からないなこれも後で聞いておこう次の魔法拳は魔法の拳って事だよね?これも後で聞いておこう、次の状態異常無効は凄く有難いね、体に不備があると十全の力を出せないし、体調管理は大事だよね、異世界言語はこれが無いと何も始まらないもんね、魔力感知操作は何となく分かる実はこちらに来てから神通力や、霊力とは違う力を感じ取ってたから、このスキルを見て納得、神通力や霊力と同じ要領で扱えるかもしれない、検証しておかないと、

 浄化魔法はどんなものなのか分からないや、高速思考はあの馬鹿がこちらに斬りかかって来たときクリアな思考で対応出来たのがこれのお陰かもしれない、どれだけ先の事が分かっても速さについてこれなければ意味ないからね、これがあって良かった、次のアイテムボックスは漫画でよく見たよ、物がいっぱい入るやつだよね?あくまでこちらの知識通りならだけど後は創造神様に聞いてみよう

『創造神様きこえますか?聞きたいことがあるので、お答えをお願いします』

 創造神様に言われた通りに念じてみる

『はい、聞こえておりますよ、どうしましたか?』

 あっ、聞こえた!!

『頂いたスキルで質問がありまして、いいでしょうか?』

『そうですね、あの時はこちら側の要求ばかり話してスキルについて何も話してませんでしたし良いですよ、分からない点がありましたか?』

『むしろ、分からない点でいっぱいです、まず瞬間回復はどれぐらいの傷まで回復するのでしょうか?』

『極端な言い方をすれば即死さえしなければ回復します』

『え゛!?それは凄いチートですね』

『貴方の魂の一番強い部分がそのスキルを持つだけの力を持っていましたのでこのような能力を与える事が出来ました、これで塔の踏破が出来なければ、誰にも出来ないでしょう、ですので貴方には凄く期待しています』

『責任重大ですね、このスキルが無いと踏破出来ない程の難易度なんですね?』

『そう言う事です最難関の塔は別の塔に比べて別格ですから』

『このスキルはどうやって使うのですか?』

『完全オートです御安心下さい』

『無限に回復するのですか?』

『言い質問ですね、保有魔力を使用して回復しますので魔力が無くなると回復しません、そこで魔力感知操作のスキルを使うのです、塔内部は魔力に満たされていますから周りには大量の魔力があります、それを操作して貴方の体に纏わせ同化させますと回復する事が出来ますが、これだけはオートで出来ませんので注意して下さい』

『それって、ほとんど無限じゃないですか』

『そうとも言えます、それだけ貴方には期待をしているということです』

 うぅ、期待が重いよ~

『魔力感知は多分出来ているかなぐらいで、操作はまだ分からないですよ?』

『貴方が元の世界でやっていた神通力や霊力と同じ要領で出来ますので親和性が高いはずですよ、スキルをつけましたから尚更容易いはずです』

『そういえば、スキルを使うにはどうすれば良いのですか?』

『能動的に使うスキルはそのスキルを使おうと強く意識すれば使えます、但し魔力が必要なスキルの場合はスキル固定の魔力を体から取られます』

『なるほど…』

 返事をしながら身体強化を言われた通りにやってみる、体にあった魔力(?多分)が失われたと思うと、力が湧いてくる感じがした、試しに6人掛けテーブルを手で掴んで持ち上げてみる、軽い!!少し嬉しくなってテーブルを元あった所に置いて椅子から立ち上がり正拳突きをしてみる、キレが良い!そうだ、魔法拳なるものをやってみよう

『少々お待ち下さい、魔法拳は拳に魔法を付与して、それを突き出す事で魔法を飛ばすスキルですので、室内ではお控え下さい』

『う゛っ、はい分かりました』

 うっへぇぇ、あっぶっなぁい、今から正にやるところだった、

『本来は拳に付与するべき属性を考えながら発動させるスキルなのですが、何も選ばずにやると純然たる魔力の塊を飛ばす事になります、これを行えば属性相性関係なく込められた魔力分のエネルギーをぶつける形になり、オールマイティな立ち回りが出来ます、魔法拳は拳と有りますが足でも出来ますので、色々試してみて下さい』

『分かりました』

 結構工夫次第で強くなりそう、私の空手と本当に合ってる良いスキルを頂いたな

『後は、生活魔法と浄化魔法何ですけど、これって一体どんな物なのですか?』

『生活魔法は命叡さんがいた世界のお風呂やトイレを再現させた部屋を異空間に作り上げ、それらを使えるようにした魔法です、浄化魔法は汚れを落とす魔法です、こちらの世界では、浄化魔法が使える者を専属で雇い、頭から足まで体全体を清潔にしているほど重宝される魔法です、この魔法さえあれば部屋の掃除汚れた衣類の洗濯、清潔にしたい物にいくらでも対応出来ます、本来はこれさえあれば生活魔法は要りませんが、どうやらあちらの世界の人達はお風呂文化の無いこちらの世界に不満が出るみたいなので特別に作りました、問題点は魔力を結構消費してしまう事です、魔力感知操作で周囲にある魔力を使い魔法を行使すれば消費魔力の問題を解決出来ます、この生活魔法を問題なく使えるスペックがあるのはこの世界で命叡さんだけですよ』

『お風呂とトイレですか、それは有難いです、では試しに使ってみよう』

 魔力感知操作を使い魔力を私の体に集めるそして生活魔法を使うと何もないはずの目の前の空間にドアだけが出現する、こんな物が出てきたら覗くしかないよね、レバー式ドアノブを捻り開けてみると元の世界によくある家の狭い板張り廊下が5メートル程続いており、それより奥は行き止まりで、廊下の中間ぐらいの壁の両方にドアが付いているそのドアの右側を開けて覗いてみるとそこには洋式トイレがあった少し調べてみるとウォシュレットは無かった、贅沢は言えないね、こちらの世界のトイレがどんな物なのか分からない、これだけでも大違いかもしれないし、水を流してみる普通に勢い良く流れる、流れた先はどうなってんだろ?

『御安心下さい、ダンジョンに吸収させておりますので無駄にはしませんよ』

『そっ、そうなんですか』

 考えていることを読まれた?まあいいや、(やま)しいことを考えてた訳じゃないし、次は反対側のドアの中を見てみよう、開けてみると脱衣所のような場所だった奥には多分浴室の入口であろうドアがあった、丁寧に籠まである流石にバスタオルまでは無いね、ちゃんとタオルは用意しておかないと駄目だね


多分浴室があるであろうドアを開けると1人がのんびり足を延ばして入れる一般的な浴槽があった床や壁はタイル貼りの浴室だった、お湯とかはどうなってんだろ?浴槽の端にある2ハンドル型蛇口の赤色のハンドルを捻ってみるとお湯が蛇口から出てきた

『水とお湯は魔法を発動した時点で補充されますが、お湯と水が足りない時は蛇口のハンドルに魔力を注ぎ入れてハンドルを捻って下さい』

『あっ、はい分かりました』

『あと、何か不備はありますか?』

『そうですね、床に敷物が欲しいぐらいでしょうか、あとは換気の為の窓、もしくは換気扇ぐらいですかね…』『なるほど、敷物と換気口も設置しましょう少々お待ち下さい』

 少しまっていると床に置く為のすのこが浴室の壁に立て掛けられるように出てきた、それとさっきまで無かった直径10センチ無いぐらいの穴が浴室の上の端に出来ていた

『これで、大丈夫でしょうか?』

『はい、大丈夫です、ありがとうございます』

 創造神様と話していると浴槽の半分近くまでお湯が入った凄く早いな、浴槽とは別にシャワーまである、これはとても良い魔法だね

『気に入って頂けたようで良かったです新たに作った甲斐がありました』

『これは、本当に有難いです、汚れが魔法で取れると言ってもお風呂は別物ですからね』

 あっ、そう言えば匠さんを待っているところだった、もうあっちに戻らないと部屋にドアだけがある変な状態を見ると戸惑うだろうな、匠さんの事を思い出し急いで生活魔法の入口から出た

「イボガワ様!一体何処から!?」

 匠さんではない知らないおじさんが私を見ながら驚いている、一体誰だろ?

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