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結局大鳥はこうなった

 青龍によって絡み付いた枝を取ろうと藻搔く大鳥


「それにしても、落ちてくる場所が悪ければ大惨事でしたぞ、ここからは何が起きるのか分からないものですな、対策をしておきましょう」

 玄武はそう言って私達を囲む透明なドーム型の結界を張る、これなら同じ様に大鳥が落ちてきても大丈夫


 さて、この大鳥どうしよう?こんなに大きいと人に危害がないのかな?その場で悩んでいると


 ドーーーーン


 また大きな音を上げて何かが私達の回りに落ちてきた、厳密に言えば玄武が作った結界に当たった後で結界の外に落ちたようだ

 びっくりしたけど気を引き締め警戒して辺りの確認をする、何かが落ちてきた衝撃で立ち上る砂塵の中から私達を囲む壁があることに気がついた、壁をよく見ると鱗に覆われている、鱗の流れを辿ると壁の一部から上にせり上がる所があった

 その壁を見上げていくとその先端には大きな蛇の頭があった、どうやら私達を壁と見間違う体で囲むことが出来る大蛇が落ちてきたらしい

 あっぶな~、玄武が結界を張って無ければヤバかった、こんな大蛇が頭上に落ちてきたらと思うとぞっとする

 砂塵が収まると大蛇の全貌が分かった玄武が私達を中心に張っている半径5メートルの結界の外を囲んでも余りがある様で尻尾がフリフリと振られている、私達を囲んでいる壁の様な胴体の高さは3メートルぐらい、体は黒く目は赤い

 ここは破壊の力を使うべきかな?力を込めようとした時に


「ご主人様、ここは僕に任せて」


「えっ、朱雀、ありがとう、あれをどうにかできるの?」


「うん、モンスターも生き物の延長なら何とかなるよ」

 朱雀は自信有り気に言う


「ちょっと待ちなさい、今は私の力で力を増したティンの幻惑でヤツは私達を認識してないわ、ベルが転移罠を作るまで下手なことを辞めなさい」

 チャルメルが待ったをかける、チャルメル手際が良いね


「ありがとうチャルメル、それでこの場を回避出来るのならそうしようか」


「問題はヤツの大きさよ罠を張るのに時間が掛かるわ」


「それじゃあみんな念の為警戒してて」


「「「「はい」」」」

 声を潜めて話し合う


『ケッ、ケーン……』

 私達を囲む大蛇の体の外で青龍によって囚われた大鳥が弱々しい声を出している、あ、押し潰されて無くて無事だったんだ、そんな事をふと思ったら、大蛇の上半身が一瞬動き何かを口に含んだらしくゴクリと喉を動かし何かを飲み込む、あの動いた方向、そして飲み込み、これはおそらく


「ご主人様、私が鳥を拘束していた木の枝が食いちぎられました」

 青龍がしかめ面で教えてくれる


「あ、やっぱりそうだったんだ、鳥は諦めよう」

青龍とヒソヒソ話しをていたら大蛇がこちらを見た気がした


『シュルルル……シャー!!』

 大蛇が先程大鳥を食べた時と同じようにこちらに向け大口を開けて襲ってきた

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