事情、再会
チャルメルが消えたくないとか、よく分からない事を言い出した
「あ~、ご主人様の力を間近で見たんだね」
朱雀の火の鳥が納得している
「え?朱雀はチャルメルのこの状態の理由が分かるの?」
「うん、チャルメルさんは精気から産まれ、精気を糧にしているとか言ってたからご主人様の破壊の力を怖いと思ってしまったのかも」
「え?何で?」
「精気は植物、生物、地中、水中、空中、あらゆるところにあるんだよ、もしチャルメルさんが今この場で力と体を失ったとしても多分だけど、違う場所から復活できるんじゃないかな、ご主人様の破壊の力は存在ごと壊しちゃうから本当の消滅を初めて目の当たりにして怖くなったんだと思う」
「なんだ、そう言うことか、チャルメル、あなたは悪い事をしてないんだし、怖がる必要は無いよ、
私は以前の様に仲良くしてくれたら嬉しいな」
「はっ、はい!」
気を付けのまま返事をしている、まだ堅いな……破壊の力が怖いのなら、お父さんほどの力は無いけど……、気を付けをして固まるチャルメルの頭を人差し指を使い撫でながら、心を幸せにする力を使う
「ひっ、何を!?えっ?うわぁあぁ……」
チャルメルの強ばった顔が蕩ける
「みんな……」
幸せそうな顔をして何か呟いている、落ち着いたかな?もう良いだろう、撫でるのをやめると
「はっ!!今のはあの時の鈴と同じ力!?」
チャルメルが夢遊状態から戻ってきた
「そうだよ、私は鈴に込められたお父さんの力には劣るけど、同じ力を使えるんだよ」
「え!?あの怖い力とはまったく逆じゃない!」
「そうだよ、私は相反する力を使えるんだよ」
「ミサト、貴方変わってるわね」
「創造神様にも変わった魂だと言われたよ」
「どうしてそんな事が出来るの?」
「それはね……」
私は命様から聞いていた私の前世の話と、お父さんの力の話をチャルメルにした
「へ~、じゃあ今は安全なのね?」
「力に飲まれてないから大丈夫だよ」
「ミサトがあの力を使う時は私離れてるから、その時はちゃんと言ってよね」
「うん、まず戦闘中は離れてて」
「分かったわ!」
火の鳥から離れて私の傍を飛びながら話すチャルメル、良かった以前の元気なチャルメルに戻ってくれた
チャルメルと話していると
「チャルメル様!ご無事でしたか!」
「「チャルメル様~!」」
突然見たこと無い妖精3人がチャルメルに飛び付いてくる
「あっ!あなた達はベル!カー!ティン!どうしてここに!?あの時魔物墜ちしたじゃない!?」
抱き付かれながら驚くチャルメル、3人の妖精さんが来た方から四神獣達も来ていた
「玄武、これはどういう事?」
「ご主人様が消えた後で魔物化した妖精のお三方が我々の前に現れまして、チャルメル様と同じ妖精でしたので倒してしまう事を躊躇い我々が神聖魔法をかけましたところ、この通りになりまして、よく話をお聞きしましたところチャルメル様とお知り合いと言う事でご一緒に来た次第で御座います」
玄武が説明をしてくれる
「え!あの状態の3人を元に戻してくれたの!?」
チャルメルが玄武の説明に驚く