黒狼
まだ体勢を整える事が出来ていない黒狼にまず仕掛けたのがヘッドさん、細い剣から繰り出される鋭いひと突き、黒狼の横から目に向けて放つ
「はぁああっ!喰らえ!一線突き!!」
そのひと突きはしっかりと黒狼の右目に刺さる
『ぐぉおお!おっ、おのれ!!これも神聖魔法か!?』
黒狼は私が殴って下顎を無くしているので声がくぐもっている
「まだまだ!8連突き!!」
ヘッドさんは先程のひと突きから一度引き、構え直して力を溜め8連の突きを欠損している下顎付近に全て当てる
『うぐっ!調子に乗るな!!』
黒狼が怒ったかと思うと首の横辺りから、大口を開けた新たな顔が出くる、その顔は攻撃をしていたヘッドさんに向けて噛みついていく
ヘッドさんの上半身が囓られるかと思った時
「おっと、そうはさせねぇぜ」
ドーロさんが黒狼の鼻先を横から二本の短剣で攻撃、黒狼の口はヘッドさんから逸らされ、何も無い空を噛みつく
『何!?』
「ドーロ!助かった」
間一髪ドーロさんに助けて貰ったヘッドさんが黒狼から距離を取る
「俺もびっくりしましたよ、近くにいたから反応出来ましたけど、ヘッドさん気を付けて下さいよ」
ドーロさんはひと当てして黒狼から離れる
「分かっている、以前に無かった行動で驚いてしまった」
苦い顔をしながら黒狼を睨むヘッドさん
『以前?そうか、あの時の生き残りか、ならば都合が良い』
黒狼が新しく出した顔で笑いだす
「都合が良いだと!ふざけるな!!」
コーノレ団長が大剣を黒狼の胴体に向けて振りかぶるが黒狼はその場から消える
「むっ!またか!」
コーノレ団長達は自分達の影を見て警戒する、私も警戒しておこう、四神獣達も警戒している、この時ばかりは他の人を気にしてはいられない
「うぐっ!うっううぅ…うがぁああ!!殺すっ!殺す殺す殺す!!」
「なんだ!?ヘッドどうした!?」
突然ヘッドさんが錯乱状態になり、コーノレ団長に本気の攻撃をやりだした、コーノレ団長は大剣の腹でヘッドさんの突き攻撃を上手く防いでいる
「オラオラ!死ねぇえ!!」
「ドーロもどうした!?止めろ!」
ドーロさんはポーカ王子に攻撃をしている、ポーカ王子は上手く剣と魔法でドーロさんの素早い攻撃を防いでいる
「ミサト!あの鈴を使って!洗脳されているわ!」
チャルメルがアドバイスをくれる
「うん!分かった!」
私は即座にアイテムボックスから鈴を取り出してよく響く様に鳴らす




