前方後円墳
朱雀の案内で古墳のある場所まで来た
道中異世界の埋葬事情を聞いて驚いた、死者の髪を数本切って木箱に入れてステータス確認をした石碑と創造神様像があるあの場所の片隅にその箱を納め、遺体は要塞の外にある特定の場所に置いて塔が吸収するのを待つという形らしい
創造神様の御業の象徴である塔の一部に成る事によって創造神様の元へ行くという信仰なんだとか、因みに塔の外に住んでいる人達も同じ埋葬方法らしい
古墳に近づいて全貌が明らかになってくる、かの有名な仁徳陵の様に堀は無く、その場に小さな丘がある感じで傾斜には石が敷き詰められている
「これは、我々が遺体を埋葬する場所に似ていますね」
「え?1階層の外に同じ物が?」
コーノレ団長が興味深い事を言い出す
「はい、この丘の横から中に入れる所があり、その中にある棺へ遺体を埋葬すれば一晩で遺体が創造神様の元へ行くのです、この丘の何処かに横から入れる場所が…」
コーノレ団長は説明をしながら古墳の横に回る
「あれ?無いな、それよりあちらにまだ丘があるぞ?」
コーノレ団長が首を傾げる、最初に見えていた丘は前方後円墳の前方の方で横へ回る事で後円墳部分が見えている状態、それをコーノレ団長が不思議に思っている、という事は
「もしかして1階層の埋葬地はこちらの四角い丘のみなのですか?」
「はい、そうです、この様な余分な丘は有りません」
多分1階層の埋葬地は前方後円墳が出来る前からあった方墳なのだろう
「あ、横から入る所ならあっちにあるよ」
朱雀は入口を見つけていたらしい
「なんだ、分かってたのならそれを早く言ってよ」
「だって、行く方向が合ってたから知っているものかと思って」
「そうなの?じゃあ案内を宜しく」
「こっちだよ」
朱雀は円墳部分へ進む、円墳の真横ぐらいの所に中へ入れる上下左右が岩で囲まれた横穴があった
「これは1階層の埋葬地と造りが全く同じだ」
コーノレ団長達が驚いている
「中に宝箱があるんだよ」
朱雀があっけらかんと言ってくれる
「え!?そうだったの?」
普通棺だよねなんでこんな所に?
『以前言ったお祝いの宝箱ですので受け取って下さい』
創造神様が教えてくれる、そう言う事ならありがたく頂こう
「それじぁ、その宝箱を開けてみようか」
「ご主人様、罠が無いか気を付けませんと」
玄武が忠告をしてくれる、でも私は罠は無いと思っているだって創造神様がお祝いに~って言ってたやつだよ?これで罠があったら創造神様の人格を疑うね
『……』
ちょっと創造神様、聞こえているんでしょちゃんと何か言ってよね
『罠……そんなもの考えもつきませんでした、罠をこれから設置するべきでしょうか?』
いえいえ、そんな余計な事は考えなくて良いですよ、玄武の戯言ですから、今まで通りにやって行けば良いと思いますよ
「多分これは大丈夫だよ玄武」
「そうなのですか?何か確信が?」
「うん、大丈夫私を信じて」
「分かりました」
そう言う訳で目の前に豪華な装飾がなされた宝箱がある
「それじぁ開けるよ~」
私が代表して開けて中を見るとそこには紙束があった、何だろう?紙には何か書いてある、ざっと見たところ、これは水車の製図しかも、それにしても規格外に大きな水車で直径が20メートルほど、木組み工法も詳しく載っている、これは匠さんに渡すべきだね、丁度水の汲み上げが問題になってたし、正に今欲しかった物、それを見越して創造神様はこれを置いたのかも
「イボガワ様、一体それは何ですか?」
ポーカ王子が尋ねてくる、当然宝箱の中の物なら気になるよね
「これは水車の製図、所謂造り方を書いた紙です、匠さんに渡せば農作に役立ててくれる事でしょう」
「すいしゃ、とはよく分かりませんが、役に立つ物で良かったですね」
「そうですね、なるべく早く匠さんに渡したいのですが、先に進まないといけませんから、攻略を早く進めましょうか」
「そうですね」




