チャルメル絶好調
チャルメルを伴って竹藪から出発
「さぁ、ギュンギュン行くわよ!今の私は絶好調なんだから!」
チャルメルは私達がシプホスに乗って走り出すと行き先を聞いて先頭の朱雀を抜き、その先を飛び回っている
「こら!チャルメル!モンスターがいるから先走らないの」
「大丈夫大丈夫~」
チャルメルは凄く調子に乗っている、お父さんの力を受けて浮かれるのは分かるけど安全が保障されている訳じゃないので心配だ
「イボガワ様!私もすこぶる調子が良いですよ!私に出来る事があれば何でも言って下さい!」
「私も王子に負けませんよ今ならなんだって出来そうな気分です!」
後にいるポーカ王子とコーノレ団長が凄く浮かれている、お父さんの力で気分が高揚しすぎている
本当は2人の後にいるヘッドさんとドーロさんも何か言ってるみたいだけど
シプホスに乗って走っている上にチャルメルを追いかける為に少し速度を上げているから聞き取れない
多分ポーカ王子達と似た様な事を言っているのだろう
私はあの鈴のお蔭で心がマイナスから少しプラスになった程度だからまだ冷静でいられるけどチャルメルやポーカ王子達は違う
使い所間違えちゃったな、今度から自分の為に使う場合は場所と周りを考えないと
「ぎゃああっ!モンスター!」
モヤモヤ考えていると前からチャルメルの叫び声がする、何事かと前を見ると、チャルメルがモンスターに驚いてこちらに飛んで来る所だった、モンスターは木型モンスターでチャルメルが近づいたから反応したみたい
「あ~、びっくりした」
チャルメルが私の背中に隠れる
「だから危ないって言ったでしょ」
「だって、美味しそうな木の実があったんだもん」
どうやら木型モンスターに木の実が付いていたようだ、それをチャルメルは採ろうと近づいたのだろう
ボンッ!
ギェエエ
木型モンスターが炎に包まれた、どうやら朱雀が倒してくれたみたい
「朱雀ありがとう」
「お安い御用だよ」
木型モンスターが倒れた後にはリンゴみたいな木の実が10個ほどと丸太が落ちていた
「チャルメルが言ってた木の実ってこれのこと?」
「そうよ、塔の外でよく食べたのとそっくりだわ、美味しいに決まってる」
「妖精って物を食べるんだね」
「存在を維持する為に食べるわよ、人間と違って精気を取り込むのよ」
「へえ~、そうなんだ、これ食べる?」
「食べる!ちょうだい」
チャルメルより大きなリンゴだけど食べられるのかな?
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
チャルメルはリンゴを腕でしっかり掴み宙に浮いている、結構力強いのかな?
「ん~おいしぃ~これよこれ、閉じ込められている時は精気の供給があったから存在を維持出来てたけど実際に自らで取るのは違うわね、香りも良いし」
チャルメルはリンゴを噛み締めて感動している
「あっそうだ、さっきのモンスターに瘴気が無かったのよね、だから動いた時はすっごく驚いたわ、でもあの感じ私達妖精が人にイタズラする時と似てたのよね」
「どんなイタズラをしてたの?」
「さっきの植物を生き物の様に動かして脅かすのよ、入って欲しくない場所に侵入しないようにやってたわ、そしたら人間がモンスターと勘違いしちゃうの、受けるでしょ」
「それ、目的と手段逆になってないよね?」
「とっとっ当然よ、無闇にやるものじゃないからね」
「そう言えば私がアイテムボックスに竹を入れたときにイタズラがどうのとかいってたのは?」
「あ~物無くしね、物や生き物とかを何処かに転移させるイタズラよ」
「そのイタズラは何のためにやってたの?」
「だって、人間が驚いてるのが楽しいんだもん」
「へぇ~そうなんだ~植物を動かしてたイタズラも楽しかったんただね?」
「そうよ、っは!入って欲しくない場所があったのも本当だからね!」
「私達にイタズラしなければ別に咎めないよ」
「なんだ~脅かさないでよ~まぁ、安心して、ミサト達にはイタズラなんてしないから、ミサトの従者けしかけられたら私勝てないし」
「じゃあ話戻るけど、塔のモンスターは妖精さんの仕業かもしれないの?」
「でも仲間の存在を感じないのよねーどうなってんだろう?あ~美味しかった」
チャルメルはリンゴを芯まで食べきった、あの小さい体にさっきのリンゴがどうやって入ってるのだろう?
ドロップアイテムをアイテムボックスに入れて
「それじゃ、行こうか」
「ご主人様、少し進路から外れた所になんか怪しいやつがあるよ」
朱雀が何か見つけたみたい
「え?どんなの?」
「前方後円墳があるよ」
「なにそれ凄く怪しいね、朱雀案内して」
「分かったこっちだよ」
朱雀に先導して貰う
「一体何?何なの?」
チャルメルが私の顔の横まで来て尋ねてくる
「私がいた世界の古墳、ん~偉い人の為に造られたと言われている大きなお墓と同じ造りの遺跡っぽい所があったの」
「お墓?そんな物別に気にしなくても良いじゃない」
「ここは前人未踏の地なのにお墓があるのはおかしいでしょ?」
「あら、そうね絶対怪しいわ」




