馬、宝箱
「玄武、そのモンスターどうする?」
そもそも、もう大人しいし、嫌な感じがしないし、モンスターと言うべきなのかな?
「そうですね、こやつは有用そうですし家畜として育てるのも良いかもしれませんね」
「え?育てられるの?」
「その為には1頭だけで無く番いが要りますね、ほら、立って」
玄武がぽんぽんとモンスターの足のつけ根を叩くと従順にモンスターが立つ
「ん~、こいつは雄ですな」
玄武が性別を確かめる
「モンスターに性別があるんだね」
「イボガワ様、一体どうするのですか?」
「ああ、次は雌を探して育てようと思います」
「育てる?」
ん?ポーカ王子が変な反応をしている
「このモンスター(?)は私のいた世界の馬に似ていますから、育てて増やして、乗馬する事が出来れば速く遠くまで移動が出来ると思います」
「育てる?増やす?」
ポーカ王子は呟きながらコーノレ団長達を見て確認をしているがコーノレ団長達も頭に?マークを付けた様な顔になっている
あっ…、これ何か既視感が…農作の時と一緒だ
「ポーカ王子、家畜、畜産とか分かります?」
「いえ、聞いたことありません」
あー、やっぱりそれかー
「家畜とは人にとって有益な動物を人為的に生殖管理をして育てて増やす事です、このモンスター(?)はその家畜に出来るかもしれないという事です、有益な家畜を利用して利益を得る事を畜産と言います」
「つまり、このモンスターは我々に有益であると?」
「その通りです」
理解してくれた様だ良かった
「ご主人様、同じモンスターを見つけたよ」
「じゃあ朱雀、案内をお願いね、みんな神聖魔法をお願い」
「「「「はい!」」」」
同じモンスターを見つけては神聖魔法を掛けを繰り返して合わせて9頭捕まえた
青龍が植物で手綱と鞍を作り鐙を白虎が作って皆でモンスターに乗って移動をした
途中で遭遇したモンスターは振り切れるなら振り切って、無理そうなら魔法を打って倒して行った
実はポーカ王子達だけでなく私も乗馬は初めてだったけど上手く乗れて驚いた、私には乗馬の才能があったらしい
『自らの才能に酔っている所で水を刺すようですが、今乗っている馬が積載、荷運びスキルを持っていますから、皆さんを落とさずに運べているのですよ』
創造神様が現実を突き付けて来た、おかしいと思った皆で普通に乗れてたし、凄いのはこの馬だった、創造神様が馬だと言ってるし馬で良いみたい
「ご主人様、宝箱があったよ」
道案内をしてくれてた朱雀が宝箱を見つけた、創造神様が言ってた騎士強化のお祝いに置いてくれた宝箱かな?
「え!?そうなの?じゃあ案内して」
「分かったこっちだよ」
朱雀の案内通りに馬を走らせるとそこには横50センチ縦30センチ高さ30センチぐらいの木で出来た宝箱があった
「イボガワ様凄いですね!宝箱なぞ、滅多に見付かる物では無いですよ!」
ポーカ王子が興奮しながら驚いている、コーノレ団長達も宝箱に釘付け
「開けちゃいますね~」
自分は今のところ苦労が分からないので王子達の気迫に引き気味のなかで開ける、そして中には干し草に置かれた白い卵が12個と、『大事に温めて育ててね』と書かれた板があった
「これは何の卵だろう?」
「卵ですか、良い食料が手に入りましたな」
コーノレ団長が食べる話をしている!!
「いえ、これは食べませんよ、孵化させて育てますから」
「むっ、これも育てるのですか?」
「この板に書いてるじゃないですか!」
「卵なんて動きませんよ?」
「そりゃ卵は動きませんよ」
「こちらのウマ(?)ならメシや水を与えれば食べるのを見ましたが卵に口はありませんよ?」
「あ~、そこからか~、卵を一定の温度で温め続けると卵の中から鳥の赤ちゃんが出てきてご飯を食べます」
「温めると鳥の赤ちゃんが!?」
コーノレ団長が驚く後で他の3人も驚いている
「それは有精卵限定の話ですけどね」
「有精卵?」
「あ~、兎に角これは温めますからね、朱雀、できる?調理しちゃ駄目よ?」
「任せて手加減するから」
卵は全部朱雀に預け温めて貰う
確か孵化まで1ヶ月無いぐらいだったかな?




