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ドロップアイテム

「ご主人様、さっき倒した白い大きな狼が落としたアイテムどうする?」

 朱雀がドロップアイテムについて尋ねてきた


「何か珍しい物でもあったの?」


「うん、凄く禍々しい杭があったよ」


「禍々しい?」


「あれは放っておくのは駄目だと思う」


「そうなの?じゃあ、その杭を見に行こうか、そういえばモンスターがまた来る様子は無いの?」


「モンスターは大丈夫だよ、襲撃してきた時の様に統率感もなく彷徨ってるだけみたいだから多分来るとしてもまばら程度だよ、杭はこっちだよ」

 朱雀が案内をするために先に行こうとする


「あ、朱雀ちょっと待ってね、ポーカ王子、モンスターが来ないらしいので行きましょうか?」


「はい、分かりました、少々お待ち下さい、コーノレ団長、皆に襲撃が収まった事を知らせてくれ、そして普段通りの警戒に戻るよう指示を」


「分かりました!」

 コーノレ団長が駆け足で要塞まで戻り防衛隊に指示をしている、コーノレ団長の指示で歓声が上がる、皆緊張してたしね安心したんだろう、難なく終わって良かった、さて次にほっとけない杭?を確認しないと、しばらくすると指示が終わった様でコーノレ団長が戻ってくる


「すみません、お待たせしました」


「イボガワ様、それでは行きましょう、これが41階層初めての探索になりますよ!」

 ポーカ王子が興奮している


「あ、ちょっと寄り道するので時間が掛かると思います」


「大丈夫です、我々が一年と少し待った事と比べればそれぐらい問題無いですよ」


「成る程分かりました、じゃあ朱雀その杭は何処?」


「こっちだよ」

 朱雀が先導してくれる、要塞の門から右手にある少し小高い丘の方へ進む

 獣道っぽい所を何とか抜け丘の上まで来る、元の世界でなら結構疲れるだろうけど今は身体強化があるので気にせず登れたそして、丘の上に平らな岩が1つ、その上に毛皮や牙がありその横に嫌な感じがする片手で持てる大きさの杭があった


「これだよ」


「これはちょっと、何だか怖いな…」


「何ですかこれは?目が離せなくて引き込まれるこれは…」


「えっ!?」

 コーノレ団長がとんでもない事を言い出した


「これは私の物だ!」

 突然ヘッドさんが割り込んで杭をかっ攫った


「ヘッド!何をするそれは私のだ!」


「ヘッド、それは王子である私に相応しい物だ大人しく渡せ、さもなくば命が無いものと思え!!」

 コーノレ団長と王子がヘッドさんに抗議している、そんな皆目の色が血走って怖い


「ヘッドさん、これは俺のっすよ!」

 ドーロさんがヘッドさんに掴み掛かっていた


「むっ!これは不味いです、ご主人様、龍雄様から頂いた鈴を鳴らして下さい!」


「えっ!?お父さんの鈴?ちょっと待ってね」

 アイテムボックスからキャリーバッグを出して異世界召喚される前にお父さんから貰った鈴を取り出し強く鳴らした


「はっはっは、これで私があの狼を!っく」

 ドーロさんを蹴り飛ばして杭をしっかり持ったヘッドさんが喋っていたところで鈴の音が辺りに響き渡りヘッドさんが立ち眩みを起こした


「あれ?私は一体…」


「ヘッド様、その様な野蛮な物は捨て置きましょう」


「む、玄武殿、そうであったな、こんなもの私には要らぬ」

 そう言ってヘッドさんは杭をポイッと捨ててしまった、さっきまですごく執着してたのに


「あれ?さっきまで、凄く欲しいと思っていたはずなのに今は欲しくならないぞ?」

 ポーカ王子が首を傾げている、私もよく分からないので玄武に色々聞かないと


「玄武、あれは何?」


「あの杭は人の心の暗い部分を呼び起こし増幅させ惑わす厄介な物です」


 説明を聞いたけど訳が分からないよ

 

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