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出立

 外に出る前に、色々41階層要塞の話を聞いた、王の結界がある時は王親衛隊(凄いエリート集団、騎士団より人数が少ない)が襲ってくるモンスターを結界を上手く使いながら処理して、王が休んでいる時は騎士団が防衛をしているとか、モンスターが要塞にタッチするだけでその部分にヒビが出来て脆くなる事などを聞いた、十分騎士団の休憩が取れただろうということで遂に外へ出る事に1階層ではいたはずの門番はいない、門番は検問が目的だから、一般の人が外に出ない41階層のここにはいない

「開門!」

門が開かれ出動準備をしていた騎士団が先に出て行く、外では王親衛隊がいたらしく、それを避けながら事前に決められていた配置に付く配置完了の知らせを聞いてから門をくぐる

「それじゃあ朱雀お願いね」

「分かった、そりゃ!」

 朱雀が空に沢山の火の鳥を放つ火の鳥が四方へ散ってから私達攻略組は結界から出る

因みに騎士団と王親衛隊は結界前後で防衛をする

「ご武運を!」

 騎士団と王親衛隊達が異世界敬礼をして見送ってくれる

 私達が結界を出て十メートルほどすると

 ウォォオオオオオン

 遠吠えが聞こえた


「見つけた!」

 朱雀が遠吠えの主を見つけたようだ、

「もう?どんな奴?」

「大きな狼だよ」

「大きな狼ですと!!それはどんな色の狼ですか!?」

 大きな狼と聞いてコーノレ団長が強く反応した

「色は白だね」

「そうですか違う様ですね」

 この反応からして

「前王フルハントさんの仇ではないということですか?」

「はい、その狼は漆黒で輝く目を持っています」

「じゃあ全然違うね、指揮してるこの白い狼はどうする?やっちゃう?」

「え?朱雀出来るの?」

「うん、この間のイノシシの事を考えれば多分出来るよ、無理だったらこっちに誘導するね」

 あっけらかんと言い切る

「出来るならお願い、やっちゃって」

「分かった」

 そんなやり取りをしていたら

「モンスターの群れが来ました!」

 ドーロさんがモンスターの群れを報告してくる、数える事が面倒になるほど一杯の狼がこちらに向けて走って来ている、多分百匹はいるんじゃないかな

「落ち着け!手はず通りに動け!!」

 後方で要塞の防衛をする騎士団と王親衛隊がざわついている、ようし、初日戦闘に参加出来なかったしここでスキルに慣れておこう、そう思いこちらに来てから感じ取れる様になった魔力を体に纏いスキル魔法拳を意識する、どうすれば良いのかすんなりと理解出来たこれは結構自由度が高そう、決まった型は魔力を火水風岩の属性に変換し拳や足に纏って殴って蹴るか飛ばして当てるか、身体強化と併用出来そうだから極力近づいて殴った方が威力は有りそう、威力の事は置いといて遠距離攻撃があるのは有難い、遠距離攻撃の感覚を掴んでおこう、視界に入るモンスターに狙いを定めて火の魔法を放とうと思ったと同時に狼型モンスターが突然木の枝に絡み取られ縛り付けられる、えっと、これは

「青龍?」

「はい、そうで御座います、これならば安全に倒す事が出来ましょう」

「うん、有り難う」

 有難いはずなんだけど、スキルの練習になるかな?まあ、いっか、狙いを定めてスキルを使う今回は火の魔法を飛ばしてみる、木の枝が絡んで縛られている狼に拳から出た火の玉が直撃し、縛っている枝ごと燃やしてしまった感覚としては魔法を出すまでを誘導してくれる感じ、多分、元の世界で命様に神通力の使い方を叩き込まれたからこの感覚が分かるのだと思う次にスキルの誘導に沿いながら込める魔力量を増やしてみよう、分かり安くするためにさっきの2倍近い魔力量を込めてスキルを使ってみる、すると火の玉が大きくなって出てきた

「「「おお!!」」」

 後方でどよめきが上がる、実は青龍が枝でモンスターを束縛した時も後が騒がしかったけど無視した、スキルに集中したかったし

「イボガワ様素晴らしです!」

 ポーカ王子が拍手をしながら話し掛けてくる

「ありがとうございます」

 称賛されたので一応お礼を言っておく、こんな時どう受け答えるべきなのか分からないので無難にね

「ご主人様、モンスター共は如何いたしましょう?」

「あ、青龍ごめんね待たせちゃって、ポーカ王子あのモンスター倒してしまって良いですか?」

「どうぞどうぞ、是非お願いします」

「じゃあ、青龍やっちゃって」

「はい、分かりました」

 青龍がそう答えると百近いモンスターに絡んでいる木の枝が動き出しモンスターが締め殺された、ドロップアイテムとして牙や爪毛皮が落ちている

 この行動によりまた後でざわめきが起こる

 うん、青龍は私よりチートじゃない?

「ご主人様、指揮してた狼を倒したよ」

 朱雀がお手伝いが終わった感覚の軽さで教えてくれる

「ありがとう朱雀、次にモンスターが来ないか調べてみて」

「分かったー」

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